2010年、モーモーの旅

2010年も残りわずかな昨日、行って来ました♪
モーモールルギャバン@CDJ1011 MOON STAGE。

サウンドチェック時の「裸族」から会場が揺れ始める。
ミニ・アルバム『クロなら結構です』リリースツアー「ノグチIN BLACKツアー」が終わったと思ったら、すでに次のアルバムのレコーディングに突入!の彼ら。東京でのライブは11/3以来で、多分みんなが「待ってました!」状態だったはず。ちなみに、昨夜は入場規制があったらしく会場外でも盛り上がっていたとか。2列目にいたので、そんなことになっていたとは露知らず(笑)

ゲイリーが半裸+ネクタイと言う正装(?)で登場し、「立ち上がれー!」と叫ぶや否や、もうそこはモーモーワールド。「細胞9」で温まったフロアが「POP!烏龍ハイ」で一気に爆発!そして、Queenの「We Will Rock You」のワンフレーズを使ったいつものコール&レスポンスで大合唱♪すれば、みんな大好き「ユキちゃん」☆モッシュやらジャンプやらフロアも汗だく状態。ゲイリーが半裸なのは「汗をかくと風邪をひくから」って言っていたけれど、フロア全員風邪ひいちゃう(笑)勢い。続く「ユキちゃんの遺伝子」ではみんなPVのダンスを脳内再生しているかな、と妄想しつつ。彼らのライブでは1回観ればわかってしまうくらい、わかりやすいお約束事が多々あるのですが、次の展開がわかっていても楽しいし飽きないし、それをファンは待っている。その中のひとつに「サイケな恋人」のパンティーコール。堂々とパンティーを連呼出来る機会って女子でさえないけれど、モーモーワールドでは、パンティーコールが日常であり、連呼してなんぼ!非日常が日常に変わる瞬間です。

初めてモーモールルギャバンのライブを観たのは2010年1月21日。第3回CDショップ大賞授賞式・地方賞受賞アーティストによるライブイベント。今でも覚えているのですが、その時、自分の中で音を聞きました。とは言っても当日はバタバタしていて、何の音だったのか?なんて考える余裕もなく、そのままこの1年モーモーワールドにどっぷり浸ってしまったわけですが、その音の謎がゲイリーのMCで解けました。

「今年は嫌なこととかたくさんあったけれどここでリセット出来そうです。みんなもここでリセットしていって」と言うような内容で・・・ハッとしました。そう、あの時の音は、リセットする音だったのです。モーモーワールドへ旅することで、日常をリセットしている自分がいました。何だか泣きそうになりました。ありがとう。モーモー☆

パンティーやらち○ぽ(すみません・・・ここでは書けません)と叫んだり、「スカートめくりたい」だの「パンティーを被る」だの歌う、一見ただの変態&イロモノ的バンドとして扱われがちな彼ら。確かにそこが売りだったり、本人たちもそうとられる事にニヤリとしているかも。でも、それは単にモーモーワールドへの切符であって、全てではありません。行く先はひとつではないのです。

ただ踊りたいだけでの人もいるかも知れません。自称“J-POPテロリスト”だけあって歌えるメロディーだったり、ヘラヘラしているようで(ライブの時はメンバー全員笑顔!)確かな演奏力、意外や意外のグルーヴ感だったり、モーモーワールドでの楽しみ方は様々です。ゲイリーのオレ様だけどホントは誠実なMCやら、カワイイ顔には似合わないユコちゃんのぶっ飛びプレイやら、控え目なようで実はうねりまくりのマルガリータのベースやら。語り始めるとキリがないので(笑)この辺で抑えておきますが、モーモーワールドへ行く目的はいろいろ見つけられます。一人ひとりに合った旅を選べます。昨夜は5曲30分のジッエットコースターな旅でした。でも、フロアは笑顔で輝いていました。今年最後のモーモーワールドを充分満喫して、日常へと帰る旅人達は幸せそうでした。

ぜひ聴いてみて下さい。モーモールルギャバン。ライブから入るもよし、CDで予習してからもよし。第2回CDショップ大賞・関西ブロック賞受賞作品『野口、久津川で爆死』、メジャーデビューアルバム『クロなら結構です』どちらも傑作です。


『野口、久津川で爆死』(DDCB-14010 バウンディ)


『クロなら結構です』 (VICL-63625 Getting Better)

第2回CDショップ大賞での受賞アーティストの中で、唯一第3回CDショップ大賞ノミネート25作品にも選ばれました。今回は残念ながら入賞は逃しましたが、それだけCDショップ店員の評価が高いのは間違いありません。

自分がモーモールルギャバンを知るきっかけになったのは、恥ずかしながら、第2回CDショップ大賞・関西ブロック賞に選出された2009年冬のことでした。仕事柄いろいろな音楽を聴く機会が多いはずなのですが、全然追いつきません。日々たくさんの音楽が生まれています。一人の人間が、聴くことの出来る音楽なんて限られています。だからこそ自分と同じように、1曲でも多く、1アーティストでも多く、CDショップ大賞が音楽を知るキッカケになればいいな、と思っています。CDショップは素晴らしい音楽で溢れているのです。【事務局】

モーモールルギャバン Official web site
http://sound.jp/mo-lulu/