第83回 HMV大宮アルシェ店さん

全国のスゴいお店を紹介していく「つのはず誠の“元気が出る<CD>ショップ”」。第83回はさいたま市の大宮駅西口アルシェ5FにあるHMV大宮アルシェ店さんです。(Twitterは@HMV_Omiya。以下、敬称略で大宮アルシェ店と呼びます。)

大宮といえば、東口にロックを中心としたインディーズ作品が大量に仕入れられていたロフトのWAVE、西口にビジュアル系やHR/HMなどコアなロック系に強いNACK5 TOWNがあり、共に「東京には負けとらんぞ!」というヤンキー根性(褒め言葉です)をひしひしと感じておりました。残念ながら、前者は11年7月に、後者は13年4月に閉店してしまったのですが、両店の魅力を引き継いで13年6月にオープンしたのが、こちらのHMV大宮アルシェ店(より正確には、まず大宮ロフトに入り、後にこちらアルシェに移転オープンされました)。もともと隣接していたNACK5のサテライトスタジオ「スタジオアルシェ」も健在です!

NACK5
「スタジオアルシェ」に出演した皆様のサイン色紙のラインナップも豪華~!

アイドル3
大宮アルシェ店名物!HMVアイドル学園、大宮門!さあ、勇気を出して入門あれ~♪

アイドル2
ディスプレイは華やかだし、サイン色紙も多いし、もっとアイドルを深く知りたいと思えるはず。

K-POP
依然として元気なK-POPコーナー。日本デビュー前の予習にも最適です。

そして、旧・WAVEや旧・NACK5 TOWNよりも一層目立つのが、なんといっても、この入口左手にドドーンと用意されたアイドル・コーナーでしょう。考えてみれば、こちらは昨年閉店された高田馬場のムトウ楽器の雰囲気を継承しているかもしれません。(無論、どちらもオリジナリティーが高く、どちらもコアなファンの人も満足させられる点が同じだという意味です。)また、HMV全般に偏差値がすこぶる高いK-POPも当然ながらしっかり展開されています。

イベントアイドル
アイドルイベントの様子。この距離感(の無さ)、ハンパないっす!!!

イベント町あかり
アイドルとシンガーソングライターの中間的な微妙さが面白い、町あかりさんもこの通り大人気。

ホルモン来店1
アルバム発売時にはマキシマム ザ ホルモンもご来店~!やっぱり、こういう集合写真の光景は断然CDショップが合いますよね~!

そして、サテライトスタジオがある為、NACK5 TOWN時代から、どうしてもお店の構造が変則的となり、それが雑然とした雰囲気となり、うまい具合にビジュアル系やHR/HM系のダーティーな要素を演出していたのですが、こちらのお店でもそれを継承しつつ、インデックスや商品説明が多くてとっても探しやすい!これなら私も含め、初心者ファンでも安心です。なお、お店のスペースが限られている為、購入特典などのイベントは1Fのステージで行われますが、開放的な雰囲気で毎週末はガンガンに盛り上がっています!次に、アルバムチャートを見てみます。

VIVA LA ROCK
5月に開催された『VIVA LA ROCK』の展開も大々的でした!

V-Rock1

ハードロック
NACK5 TOWNのロック系への造形の深さもこうして継承されています。これも、お客様あってのことですよね~!

 

HMV大宮アルシェ店 週間アルバムTOP10(2014/4/21~4/27)
順位 作品名 アーティスト名
1 already Not yet
2 DRESS2 TM NETWORK
3 YANKEE 米津玄師
4 アナと雪の女王(Frozen) オリジナルサウンドトラック
5 みんなノーマル ゲスの極み乙女。
6 サタヒナト Kra
7 Rockassick 2 BIGMAMA
8 Heartful Song Covers May J.
9 Keeper Of The Flame the HIATUS
10 ガール ファレル・ウィリアムス

ヒット作を網羅しつつ、ポップなプログレ、ビジュアル系、ハードロックと今旬のロックバンドが5位、6位、7位と、全国チャートよりもかなり好調に売れています。近年のアイドルファンはロックファンとのオーバーラップも多いですし、これも相乗効果があるんでしょうね!

最後に、店長の橋爪誠さんよりオススメ作品のコメントをいただきました。

ももいろクローバーZ「泣いてもいいんだよ」

無印時代も含め通算13枚目のシングルはなんとあの中島みゆきが作詞・作曲。3月の国立競技場ライブでの初披露時には度肝を抜かれました。歌詞、曲調含め中島みゆきの世界を、成長したももいろクローバーZのメンバーが力強く歌いあげる姿は、もはやアイドルの枠では語りきれません。いかなる壁も乗り越え、道を切り開いていくももクロちゃんをこれからも応援し続けます!!

ももクロだるま
オープン時にももクロちゃんが目を入れた伝説のだるま。(やや雑(笑))

ももクロ1
LOFT時代からどんどん増殖するサイン色紙群。

ももクロ3
「埼玉びいき」っていい響きですね。確かに、ももクロLIVE=西武ドームのイメージもありますし。

ももクロフリペ表

ももクロフリペ裏
大宮アルシェ店のももクロ愛と歴史が凝縮したフリーペーパー。来店した方は、是非これをゲットすべし!

出ました!こちらのアイドル・コーナーをいっそう華やかにしているのがももクロ。中島みゆきファンである私も、これで8年ぶりにみゆき作品のCDチャート1位となるのではと、WAKU WAKUさせられています。彼女たちのハングリーさは、中島みゆきの言葉をいっそうリアルに響かせますし、「全然今なら泣いてもいいんだよ」など中島みゆきには珍しい言葉の若い使い方も、ももクロちゃんだからこそ自然に聞こえます。

それにしても、WAVEの良さも、NACK5 TOWNの良さも継承しつつ、HMVらしさも盛大に加わっている貪欲さに恐れ入りました。お店に入った時、スペースはさほど広くないのに、まるで文化祭のような活気を感じたのは単なる錯覚じゃなく、実際に3店舗分の元気が結集しているからなんだな~とあらためて実感!これも相当の努力の賜物なんでしょうね~。またお邪魔させて下さ~い♪

 

つのはず・まこと。1968年京都府出身。地元国立大学理学部修了→化学会社勤務という理系人生を経て、97年に何を思ったか(笑)音楽関係の広告代理店に転職。以降、様々な音楽作品に携わり、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やCD企画をする傍ら、日経エンタテインメント!、共同通信、歌ネット、日経トレンディネット、月刊タレントパワーランキングなどでも愛と情熱に満ちた連載を執筆中。Twitterは@t2umusic
最近、徳間ジャパンのレーベル全体での奮闘ぶりが気になっています。確かにPerfumeは移籍しましたが、水森かおりやソナーポケット、BUCK-TICKらのヒット維持、ひめキュンフルーツ缶や竹島宏、SCREWの上昇、吉幾三のフォークカバーやちょっと謎の選曲も多い『R40』シリーズ、さらにビジュアル系バンドによるアニメカバー集の『V-ANIME』などの企画ものなど・・・演歌からアイドル、ビジュアル系、懐メロ系まで様々、しかもそのアーティストがベテランからブレイク前まで振り幅が広すぎて、会社として何を重視されているのか、まったく予測不可能です!(←褒め言葉です!)なんだか、全ジャンルでなんとか会社をそして業界全体を盛り上げようとしている様子がありありとして、応援したくなります!!

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