第66回 TSUTAYA遊ING時津店さん

全国のスゴいお店を紹介していく「つのはず誠の“元気が出る<CD>ショップ”」。第66回は、前回に引き続き長崎県内のお店から、西彼杵郡時津町のTSUTAYA遊ING時津店さん(以下、敬称略。)をご紹介します!

入口
2011年頃の写真をネットから拝借。現在は「TSUTAYA遊ING」となっていますが、1Fの便利な駐車場から、2Fに上がるという構造は同じです♪9時開店から結構な人数が来ます!

0718安室奈美恵

0718BUMPベスト

0718きゃりー

0718DefTech

アムロ、BUMP、きゃりー、Def Techと、まだレンタルに並んでいないCDが入口付近でドカーンと陣取っています。ナイス(笑)!

0718新人様々
若手ミュージシャンも7連奏の試聴機でプッシュ。

0718遊ing

私は、2001年頃から全国のCDショップ周りを始めたのですが、長崎県でちょっと変わった複合店「遊イング」に「おやおやおや?」(今ならば「じぇじぇじぇ!」でしょうか?)と気になっていました。当時はまだ今ほど普及していなかったポイント制度を早々に取り入れていて、しかもその還元率が高かったり、間違えてレンタルした商品は当日なら交換可能だったり、併設された中古CDの一部がやたら驚き価格が多かったり、何よりお店のマスコットキャラクター(↑)が変顔だったり・・・なんだかサプライズが好きそうだな~と感じていました。調べてみると、2011年頃、こちら時津店を含め、うち数店舗が“TSUTAYA遊イング”になったそうですが、先日久しぶりに訪れてみると、相変わらず元気なままでした!

0718店頭セールとか
私がお邪魔した時も、随所に30%OFF、50%OFFのコーナーが。ネットでサクサク買う前にリアルショップもチェックしておくと良いかも。(レンタルアップ品もあるしね。)

0718999円コーナー
各地のTSUTAYAで展開されている999円コーナー。ちょっと選曲が甘い(苦笑)とお嘆きの方は、『ゴールデン☆ベスト』シリーズがよろしいかと思います。

0718LEO
地方のショップに行くと、このLEOさんが猛プッシュされていますね。確かに、恋しさと切なさと心強さを感じさせる声は、車の中でカップルが聞きたくなりそう。

ここ時津店は、長崎市から車で30分ほど北上した所にあるベッドタウンのお店ですが、まず驚きなのは、営業時間の長さ!朝の9時~深夜の25時まで空いていて、9時近くにはワラワラと軽自動車(地方って、本当に軽が大活躍していますよね!)に乗って、おじさん、おばさん、大学生らしき若者、子連れのヤンママ(笑)などがやってきて、本やらゲームやら、トレーディングカードやら、CDもレンタルやらセルCDやら、とにかくそれぞれ大きく作られた各コーナーにお客さんが吸い込まれていきます。

その入口付近を陣取っているのがCDのセルコーナーで、まるで「レンタルコーナーに行く前に、まずはここ見ていってくださいよ」みたいな戦略が匂います(笑)。他にも、レゲエやウェッサイなどちょっとワルノリなアーティストの多いコーナーや、999円コーナーを中心としたフォーク・ニューミュージック・演歌・歌謡曲など大人向けコーナーなどもしっかりあって、セルCDだけでも結構なボリュームで、同じレジには、他の商品目当てのお客様もいらっしゃる訳ですし、ひゃぁ~複合店のスタッフさんって凄いなぁとあらためて思いました。次に、アルバムチャートを見てみます。

 

TSUTAYA遊ING時津店 アルバムTOP10 (2013/7/1~7/7)
順位 作品名 アーティスト名
1 BUMP OF CHICKEN I [1999-2004] BUMP OF CHICKEN
2 BUMP OF CHICKEN II [2005-2010] BUMP OF CHICKEN
3 なんだこれくしょん きゃりーぱみゅぱみゅ
4 The Best XXV 1988-1998 B’z
5 The Best XXV 1999~2012 B’z
6 Heart Song クリス・ハート
7 いいね!(´・ω・`)☆ GReeeeN
8 Summer Ballad Covers May J.
9 Dawning 9mm Parabellum Bullet
10 Produced by Masaharu Fukuyama [Galileo+] (オムニバス)

一見、全国チャートとさほど変わらないように見えつつも、のどじまん系番組で注目されたクリス・ハートが6位、May J.が8位と大健闘。やっぱり地方では世代を超えて見られるTV番組との相性の良さを感じます。そして、TSUTAYA全店でロック系の作品もかなり充実してきた影響もあって、9位の9mm Parabellum Bulletも発売から2週連続ランクイン。その前週に『僕らの音楽』に出演していたことも大きいようで、これもテレビの影響が出ていますね。そうそう、ちょっと話はずれますが、首都圏にいると大抵の人がTwitterをやっているみたいなイメージありますよね。でも、都道府県別の解析結果を見たら、東京のTwitter利用率は全国平均の4倍前後あったので、東京にいるだけで「周りはみんな○○を使ってる」みたいな解釈をするのは危険だなとあらためて思いました。今回、このランキングを見て、それを思い出したのでした。最後に、同店のスタッフの町田千春さんよりオススメ作品をご紹介していただきました。

安室奈美恵 『namie amuro 5 Major Domes Tour 2012 ~20th Anniversary Best~』

デビュー20周年を記念した自身最大規模の5大ドームツアーを収録した豪華2枚組LIVE CD!!ファン投票で選ばれたベスト選曲~最新曲まで最強セットリストで魅せるメモリアルな全30曲♪凄いです!聞いて損なし!

 

0718スカイジャンボリー
毎年実力派のロック系ミュージシャンが集うスカイジャンボリーのコーナー。これだけでも、センスの良いセレクトショップになりますね!

0718ロック特集
セルのみならず、レンタルでもロックコーナーは充実してきています。小額で聞けることから、明日のロックファンを育てられれば♪

0718ミックスCD
こちらレンタルコーナーのMIX CDコーナー。九州ってレゲエMIXのコーナーが大きいいのも特徴です。

実はちょっとした手違いで、レンタルで好調な商品をご紹介いただいたのですが、こちらの安室ちゃんのLIVE CDは、セルではLIVE DVDのオマケ特典なのです。しかし、DVDはレンタルされておらず、その中のCDだけが別パッケージとしてレンタルされているのですが、これが結構人気なのです。他にも、GReeeeNの『まるわかり!?メガミックス』とか、柴田知美の『Cover Collection』とか、レンタル限定で開発された商品が人気で、こういった複合店だからこそライトな音楽ファンがより顕著にいるんだなぁ~と勉強になりました。つまり、特典さえあれば数千円~数万円払って新品を買いたいコアファンと、数百円ならば聞いてみたいライトファン向けの商品がある訳ですから、その中間となるような商品や配信サービスの需要もあるのでは、といっそう強く思ったのです(それが、大御所の2~3枚組ベストだけだったら寂しいですよね)。またお邪魔させて下さ~い♪

 

つのはず・まこと。1968年京都府出身。地元国立大学理学部修了→化学会社勤務という理系人生を経て、97年に何を思ったか(笑)音楽関係の広告代理店に転職。以降、様々な音楽作品に携わり、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やCD企画をする傍ら、日経エンタテインメント!、共同通信、歌ネット、OKMusicなどでも愛と情熱に満ちた連載を執筆中。Twitterは@t2umusic
ワタクシ、ご覧のとおり(笑)凄まじくボキャ貧なのですが、執筆には恵まれておりまして、他と被らない連載が幾つかございます。以下、箇条書きでご紹介させてください。
・日経エンタテインメント!→『ヒットを複眼で探せ!』・・・まさにオリコンの瞬間風速的数字だけではなく、様々なチャート動向からヒットを見ようという連載です。
・歌ネット→「キラ☆歌発掘隊」・・・歌詞検索数の人気から次のヒットを探るという連載です。
・共同通信→『音楽玉手箱』・・・音楽を紹介する回では、(大ヒット盤)(ブレーク盤)(隠れた名盤)と、クラスごとに分けて紹介する連載です。Webで400字にこだわるレビューって他にありません。
・そして、この『元気が出るCDショップ』!・・・こんな切り口で継続しているのも珍しいと思います。
以上、小粒な器(=私)でも、意外と面白く豊かな人生を送れるという励ましになればと思います♪