全国のスゴいお店を紹介していく「つのはず誠の“元気が出る<CD>ショップ”」。第78回は神奈川県厚木市にある じょいふるミュージックさんです。(Twitterは@JoyFullMusic、以下、敬称略で“じょいふるミュージック”と呼びます。)
じょいふるミュージックは厚木市の中心、本厚木駅の南口から南西の道を3分ほど歩いた所にあるお店で、向かいにはライブハウス“サンダースネイク”もあり、まさに厚木の音楽発信基地として愛されているお店です。こちらは地域広報誌に何度か取材されるほど地元に愛されていて有名ですが、さらに、そう店名からも想像できるように“いきものがかり”の聖地としても人気なのです!
店長の町田良男さん(Twitterは@matchy_tahara) は惜しまれつつも2011年1月に閉店したTaharaの最後の店長でした。Taharaはお店に入れば数分でわかるほど音楽愛に溢れた名物店(町田や相模大野、新百合ケ丘など神奈川全域の音楽ファンの憩いの場でした。町田市は東京なんですが(笑))だったので、「厚木から音楽の灯を消してはならない」と町田さんが一念発起して同年9月、東日本大震災も乗り越えてこちらをオープンされたのでした。なので、“じょいふる”という店名は、いきものがかりのタイトルと街の活性化のダブルミーニングなんです。
こちら入口~。間口は控えめに見えますが、奥行きはありますし、何よりお店の方の懐が広いのです!!
見よ!これが名物いきものがかり常設コーナーじゃ!アルバムだけじゃなく、シングルも完備、さらに上から3段目には幻の地域限定インディーズミニアルバムも!
Tahara時代から引き継がれたサイン入りポスターも歓迎してくれます。
全国のいきものがかりファンが来店しては記念撮影していくチェキ画像が壁中に!
上に、いきものがかりコーナーの写真を掲載していますが、メンバーのコメント入りのパネルは勿論、全作品(アルバムのみならず、シングルやインディーズミニアルバム)もコーナーが常設されています。インディーズ作品は、ヤフオクで定価の3倍近くで取引されていますが、ここにくれば定価で買えます(お一人様2枚まで)!そして、そのコーナーの横には、全国から集まったいきものがかりファンのチェキ画像もズラリ!国内だけじゃなく、香港からもファンがご来店!ファンならば、いやファンじゃなくとも一度行くべし~。あと、EPICさんやいきもののメンバーは、最新作のコメントもじょいふるミュージックに届けるようお願いいたします(微笑)。
他にも、ライブハウスと連動した地元アーティストのプッシュ体制が整っていますし、店員さんの商品知識もハンパなくて、廃盤や製造中止のCDまで一緒に探してくれるほどなんです。(ちなみに私も来店時、EDIE BRICKELLの「WHAT I AM」収録のベスト盤が輸入盤のみ出ていることを店長に教えていただきました。)そんな造詣の深さから常連さんが多いためか、スタッフも「いらっしゃいませ」よりも「こんにちは」と挨拶する方が多いとのこと。ひゃぁ~、これこそミュージックソムリエですね!次に、アルバムチャートを見てみます。
お店の外側にもいきものがかりが待機!ここも記念撮影ポイントです♪
向かいのライブハウスの出演情報とリンクしたコーナー。こうした作りこみが一つ一つ温かくて丁寧!
ヒット作品以外の洋楽もコメントカードがズラリ。頼れるお店です!
順位 | 作品名 | アーティスト名 |
---|---|---|
1 | Sexy Zone | Sexy Zone |
2 | 新世界 | ゆず |
3 | 誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました・・・ | いきものがかり |
4 | a boy | 家入レオ |
5 | ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス | ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス |
6 | 朧月(おぼろづき) | ザ・ヒーナキャット |
7 | LOVELAND | 加藤ミリヤ |
8 | ずっとスパイシーチョコレート! | SPICY CHOCOLATE |
9 | 次の足跡 | AKB48 |
10 | I | いきものがかり |
1位と9位にアイドルグループがランクイン。そう、いきものがかりも3位、10位と強いけれど、オールジャンル分け隔てなく愛情を持っている証拠です。また、5位に17年ぶりに復帰したハード・ロック・バンドが、こんな上位にランクイン(全国順位はTOP30レベル)。これも、目利きのスタッフを頼って来られる熱い音楽ファンがいるからでしょうね~。確かに、洋楽のラインナップはディープなので、うるさ型のオジさんもここに来れば満足いくはず。
最後に、店長さんよりオススメ作品のコメントをいただきました。いきものがかりと並び同店名物、今週6位のこの方たちです!
ザ・ヒーナキャット『朧月』(おぼろづき)
じょいふるミュージックが今一番応援する厚木発の女の子2人組。ゴシックな容姿からヴィジュアル系?とよく間違われますがそうではありません。
昭和歌謡の雰囲気もたっぷりに時に激しく時に切ないとても親しみやすいロック・ポップをやっています。新曲「朧月」は物哀しくも切ないメロディーが不思議と心に響き渡る何度も聴きたくなる名曲です!
入口付近に常設されたヒーナキャット常設コーナー。じょいふる限定特典もあります♪
演歌も揃えています。カセットがよく売れるので、練習に便利な10分&20分録音テープも売っています!
私も店頭で試聴しましたが、ヒーナキャットは、歌謡曲をリスペクトしているのが分かる楽曲ばかりで、見た目とのギャップに驚きました。そこがまたクセになる人が多いんでしょうね~。ちなみに、都心周辺の駅ビルの閉店時刻は20時半~21時なのに対し、こちらのお店は22時とちょっと遅め。これも都内からの通勤帰りで立ち寄るお客様に合わせて遅くされたそうです。また、その閉店BGMも、いきものがかりの“帰りたくなる”あの曲(現地で確かめるべし!)のオルゴール・バージョンで、お店のあちこちから“大好きな人を音楽で喜んでもらうには、どうすればいいか?”という答が見つかるのです。本当に音楽や音楽を愛する人が好きなんだなぁ~って感激しますし、自分自身も音楽好きで良かったと思えるようなお店です。厚木市は人口20万人ちょっとですから、大都市に負けじと頑張っている中都市ショップの励みになればいいな~。私もたいへん勉強になりました。またお邪魔させて下さ~い♪
2/26に、私の企画CD『旅立ちSONGS~大切な人に贈る歌~』が発売になりました。学生向けの卒業ソング集でもエールソング集でもなく、30代~50代に向けた送別会や壮行会で使える名曲集となっています。といっても、アンケート結果に沿って選んでいるので「贈る言葉」「春なのに」「想い出がいっぱい」「卒業写真」(今回は山本潤子さんバージョン)など卒業人気曲も多数収録されていますが(笑)。無難に見える選曲群の中から、平原綾香「星つむぎの歌」、本田美奈子.「つばさ」、加藤登紀子「Now is the time」あたりで個性を感じてくださると嬉しいなと思います。また大人なお店(アダルトショップという意味ではない)で売れるといいな~♪