モーモールルギャバン「ノグチ IN BLACK TOUR」9/18@asiaレポ

モーモールルギャバン
「ノグチ IN BLACK TOUR」
2010.09.18

いってきました!
モーモールルギャバンのツアー2日目@club asia!
なんでも前日はラストのほうで両手がツリ、
「グッパーが出来なくなってしまう程だった」らしいゲイリー氏
・・・やはり熱いモーモー!楽しみ!

あの周辺、どうしても渋谷駅からの道順を
間違えてしまうワタクシです・・・なのでハチ公前で
事務局イチwのモーモーファンであるけろりんさんに拾ってもらい、
誘導していただいて無事に開演前に到着。
Tシャツを購入後、ドリンクを用意してフロアへ行くと、
すでに会場内はパッツンパッツン!
・・・それもそのはず、
今回あまりにも早くチケットがソールドアウトになり、
東京2日目の今日は追加公演なのだとか。
ほんとにチケット取れなくなりましたねぇ
・・・なモーモールルギャバンですが、
大抵の東の公演には全日本CDショップ店員組合の関係者が
必ず2~3人チケットを取れた人達が潜り込んで(?)いる
というのだから、今年1月の授賞式以来、
全日本CDショップ店員組合の人達の
モーモー愛の深さを感じてしまいます。
今回涙を飲んだ人達も多数・・・(土曜は休める人少ないし)な中、
やはり会場で遭遇した実行委員さんも数名。

と、そんな身内ネタはさておき。

ほぼ定刻どうりにスタートしたライブの一曲目は
なんと、18日の時点で
「おそらくこの世で昨日今日のasia700人と、
2007年頃に聴いた30人しか聴いた事がない!」
という『スメルズライクスルメ』!
自分たちのMCで希少価値をあげてしまうあたり、
またしてもニヤリなスタート。
この3人、それぞれに超絶テクの持ち主でありながら、
このチカラ技的なMCも気持ちがいい。
さすが第2回CDショップ大賞授賞式で
「時代が俺たちに追いついてきました!」
と言い切っただけの事はある。

ニヤリ。クスリ。
そんなブラックな所がクセになってしまう。
そしてひたすら「臭い」と歌う姿を見て、
タイトルを聴いて、
曲としては違うけれどアル・ヤンコビックの方の
「Smells Like~」を思い出してしまった。
ごめんね、おばさん(?)ジャストその世代。

出てきた瞬間に思ったのだけど、
随分とスタイリッシュに引き締まったなぁ・・・
ゲイリー氏はツアーに向けてタバコも止め、
トレーニングをされたのだとか。
いや、でもなんだろうこの違和感・・・?
と思ったら、眉毛が無かった。

髪もなんだ~か茶髪。
カッコはあまり変わっていないような気もするけど
・・・何に目覚めてしまったんだ?
パンティーとか言わなかったらどうしよう?
と思ったのも束の間。
期待を裏切らない1曲目のスルメからMCを挟み
ユコのボーカルが可愛い「コンタクト」。

そしてあの「ユキちゃん」がどうやら娘を・・・
逆光源氏計画か?!な「ユキちゃん」続編の
「ユキちゃんの遺伝子」!
世間の「お嬢さん」を持つお父さんたち、
こんなん聴いたらヒヤヒヤじゃないですか?(笑)
でも共感する人も多いだろうなぁ・・・
私たちが、はばからず言う事はまず(出来)無いけど。
とか真剣に思ってしまったりもする訳で。
妙に意味深。
コミックバンド的なフリもしつつ、
人間の潜在的な思考に鋭くツッコミをいれてくる
「確信犯」=「モーモールルギャバン」。

感心している間もなく「細胞9」
「君のスカートをめくりたい」・・・と
前半からかなり飛ばす3人。
とにかく演奏は相変わらず凄まじい。
あれだけパワフルで高速なのに、
見ているコッチが嬉しくなってしまうほどの笑顔。
そしてギターレスなのに
ギターレスというのを感じさせないチームワーク。

「神様は乗り越えられない試練は与えない」というけれど、
モーモールルギャバンのプロフィールを
一度でも見た事がある人なら、
ライブでの3人を見て妙に納得してしまうんではないでしょうか。
そして迎えた前半の山場、
お客さんとのコミュニケーションも素晴らしい「POP! 烏龍ハイ」に
「琵琶湖とメガネと君」
「ウーロン」「ハイ!」の掛け合いももちろん気持ちがいいんだけど、
「琵琶湖~」での「死にーたいー」でのお客さんのコーラス、
素晴らしい・・・というか、思わず自分も
「バイトの時間だ~」のあとに口ずさんでしまった(笑)
こうやって人ってちょっと癒されちゃったりするのね、
うんうん。
と勝手に納得。
もうこの辺で完全に「仕事を忘れ」ておりました。
ちょっと反省。

後半に入り「裸族」「俺、風呂入るトゥナイト」・・・ときて、
(「風呂入る・・・」は個人的に名曲100選に入るけど
書くと長くなりそうなので割愛Sorry)

ドンドン、チッ・・・ドンドン、チッ
・・・きたよきたよ~~~!
俄然会場もヒートアップ。

自分の同級生にもいるのね。
可愛くて、頭が良くて。
それなのに意外と破天荒な20代前半を過ごした末に
めでたく?結婚した「ユキちゃん」が。
「遺伝子」とあわせて聴くと他人事には思えず、
聞く度にその子の幸せを願ってしまうのです。

そんなことはさておき、
ここからは特に、ゲイリー氏の手数の多さが驚異的。
実はタムが10個くらいあるんじゃないかと思ってしまう。
そして次の曲の主人公「ノグチ」氏がバンドを抜けなければ
このドラムは聴けなかった訳で。
ノグチさん、弁護士を目指していらっしゃったそうですね。
弁護士にはなれなかったそうですが
・・・毎回「久津川で爆死」では
ノグチさんのその後の人生が
こうしてちょっとずつ語られて連続ドラマの様相です。
ついその後どうなったのか気になってしまいます。
そして、愛の恨み節を歌われる気持ちはどうなんでしょうか。
ちょっと聞いてみたい気もします。

一転して静かな「悲しみは地下鉄で」を挟み、
「パンティー泥棒の唄」「Ca☆Na」
・・・ここまでほんとうに、あっという間に過ぎ。
楽しい時間って本当に速い。

ラストの「サイケな恋人」。
出だしのドラムが本当に印象的で
一瞬にしてモーモー・ワールドに引き込まれてしまう。
重なるキーボード、ベース。
ユコのボーカルが今日はなんだか全体的に可愛らしい。
そんな曲なのに相変わらずキーボードを持ち上げ
銅鑼を倒さんばかりの破壊力で打ち鳴らす姿が素敵です。
見た目に若干変化のあった2人に対して
常に真ん中で控えめに堂々とかつ寡黙(?)に演奏する
飄々としたマルガリータ。

例のパンティーコールにいつものショウタイム!は
今日は重ね履きは無く、
J-POPの限界が早かったようですが・・・
今後モーモーでの盛り上がりでは
「遺伝子」のPVで三人が踊っている振り付けをやるように!
とのゲイリー氏の指示が。
ちょっと難しそうですよ~!
会場も歌い、笑い、おおいに盛り上がって一旦終了。
鳴り止まない拍手と共に起こるのは「アンコール」ではなく
「パンティー!」コール。
戻ってきた三人が最後に演奏したのは「美沙子に捧げるラブソング」
・・・コレで本当に本日終了となったのでした。

授賞式の時以来、
約半年とちょっとで大きく成長したモーモールルギャバン。
1年後にはどんな場所でどんなパフォーマンスを繰り広げるのか。
どんな場所でも彼らは「こんなに楽しい事は他に無いっ!」
って満面の笑顔で演奏していそう・・・。
その時には、仕事ではなくプライベートでガッツリ楽しみたいな、
と思いつつ渋谷を後にしたのでした。

[sucre☆]

モーモールルギャバン Official site
http://sound.jp/mo-lulu/
モーモールルギャバン (ビクターエンタテインメント)
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A023104.html