- 第10回
- ハスキー・中川さん


あの…すいません。
もはや言い訳できないぐらいご無沙汰になってしまいました。
反省の意味を込めて…お腹いっぱい食べて来ました!
はいはい、石は投げないでくださいねー。ちゃんとインタビューしてきたんですから(当たり前)。
さて、今回向かったのは仙台!仙台といえば牛タン!ずんだ!牡蠣!もうね、キリがないですよ。
うまいもんだらけ!お土産が充実してるのも見逃せないところです。
で、お訪ねしたのは全国にその名を轟かすビジュアル系専門CDショップの聖地『スーパーレコード』の店長、字見(あざみ)さん。ボクはそもそもビジュアル系の音楽に疎くって、その昔(って6~7年前?)総合ショップにいたときにも、得意なことしかやろうとしなかった元祖ダメダメバイヤーだったんですが、そんな専門外のボクにも噂が聞こえてくるほど有名な方でした。そんなワケで2年ほど前に別件で取材に伺ったことがあるんですが、そのとき3つの衝撃を受けました。
①なんとオジサンだった(し、失礼ですよね…)
そりゃまあ、お店出してるぐらいだからそこそこ歳もイッてるだろうとは予想してたんですが、さすがに扱っているのがビジュアル系だから、それなりに若作りしてたり、それなりに服が黒かったり、それなりにお化粧してたりするんだろうと思ってたら、ものすごく普通のオジサン…しかもオレより年上…
②なんと一番好きなジャンルがクラシック
前回の取材の時、店のカウンターの上には全国からの通信販売のオーダーの商品が山積みされてたんです。「コ、コレって今日だけの出荷なんですか!?」というぐらいの凄まじい量!それだけ、全国的に注目されているショップのオーナーの一番好きなジャンルはビジュアル系ではなかったという事実!“好きこそモノの上手なれ”という原理はこの時に崩壊しました。ホンモノの商人ですわ。とはいえ、もちろん愛着を持ってアーティストや作品と接しているので、バッチリ先見の明も備わっており、楽しんでやってらっしゃる。もう、その余裕たるや、器のサイズの差を感じずにはおれませんでした。
③なんと若い婦女子に大人気
若い女性客がね、「ジミーさん、ジミーさん」(字見さんの愛称)って店に来るんですよ。時にはお土産を持って…あ、ひがみでした。
そんな衝撃を与えてくれるCD屋大将ですから、きっとこんな不景気なご時勢でもサムシング・ニューを見つけてらっしゃるに違いない!期待を胸にいつか来た道を迷いながらも(迷ったのよ)、“いろは横丁”を目指したのでした。スーパーレコードがある“いろは横丁”は華やかな商店街から脇道に入ったところなんですが、そこから急に昭和にタイムスリップしたような錯覚にとらわれる程、小さくてちょっと暗いんだけど、暖かさに包まれたような空間なのです。
店はそんな郷愁あふれる通りとは違って明るいインテリアで統一されており、そのリノベーション加減が今っぽくてステキです。
ちょっと遅刻して着いたにもかかわらず、陽気に出迎えてくれた字見さん。冒頭でオジサンとは言ったもののやっぱり若さがみなぎってる感じです。
さて、景気が悪い悪いと言われているこの業界ですが、字見さんのところはどうなんでしょう?ビジュアル系というジャンルの性質上、ジャケットも重要な意味を持ってるでしょうから、さほど配信などの影響は受けなさそうに思えたのですが…
「もちろんコアなファン層にとってパッケージだとか初回盤というモノが無くてはならない存在だったりするんですが、そうでないライトユーザーにとっては他のジャンルと同じなんです。要するにネット上でダウンロードすることで事足りるのです。我々もコアな層だけでは商売になりませんから、そういったライトユーザーが離れるということは大きな痛手なんです。1年ほど前からその傾向が顕著に出てます」
ユーザーサイドの依存度がパッケージを買うか否かにかかってくるようです。そして、メジャーのアイテムはこれまで通りに売れるのだけれど、インディーズのアイテムの落ち込み具合が激しいようです。
「今、ビジュアル系の世界にも違法ダウンロードの波が押し寄せてきていて、特にインディーズの発売前の作品やライヴ会場限定のはずの音源が簡単にダウンロードできちゃうんですよ。だから以前のように“試し買い”っていう行為も必要ないから、そういった部分での売上も下がるワケです」
うーん、ボクが若いときに中古アナログ屋に通ってた頃は“試し買い”なんて当たり前だったんですけどね。試しにというか、ジャケットの印象だったり、そこに付いてるキャプションだったり、時には店員さんに訊ねてみたり。だからハズレはハズレでそりゃ効率悪いかもしれないんだけど、そうやってやっとこさ出会えた素敵な音楽には『自分が見つけた』っていう充足感も備わって、愛着が沸くもんです。でも、今はそんな時代でもないんですかね~
「そもそも新譜が店着日に売れなくなったんですよ。今までだったら『発売日なんかじゃ遅すぎる!一刻も早く聴きたい!』っていう感じで1日前の店着日に殺到したものですが、今はそういうガツガツした感じがないんです。予約してても1週間後に来たりだとか。結局そういうのも先に配信で何曲か聴いて、どこか満足してしまってる部分があると思うんですよね」
あふれ過ぎた情報から、今の世代の“モノに対する欲求の希薄さ”も痛感されているようです。ただ、悪影響ばかりが目に付くネットの普及ですが、その一方で皮肉にも字見さんのブログは通算18万アクセス!そしてメルマガの会員数は700人を突破という盛り上がりを見せています。
「かつて情報というものは雑誌かショップでしか入手できなかったんです。それがもう携帯を通してブログやメルマガでサクっと入手できるんです。ある意味、CDショップに来る理由がなくなったと言えるでしょう。自分で自分の首を絞めてるんですね、結局。この矛盾を最近しみじみ痛感してます。だから、今朝もWEB担当に話したんですけど『我々は鎖国するぞ』って。情報のすべてを店頭に集約して、あそこに行かないと知りたいニュースがゲットできないっていう状況を作りたいんです。そしたらお客さんが店に戻ってくるんじゃないかって。確かにメルマガやブログを見てくれる人が増えたとは思うんですけど、それが店の売上に繋がったっていう実感がまるでないんです」
えーーっ、そりゃ確かに自分の首を絞めてたかもしれないけど鎖国って!(笑)いや、待てよ…字見さん本気で言ってるのかも。確かに店に何らかの付加価値がないとお客さんは戻ってきませんよね。
っと話はここまで。本当は鎖国についても、もっと話したんですけど、もったいないから書きません(笑)。
お客さんが遠退いてしまったことでお悩みのCDショップのみなさん!この“鎖国”ってキーワードが実はポイントかもしれませんよ!(無責任)
というワケで字見さん、貴重なお話ありがとうございました!今回も勉強になりました。
さて!仕事も終わったのでメシ行くどー!
ありゃ?文字数がもういっぱいいっぱい?
では、ダイジェストで…
松島(意外と近かった)で生牡蠣!ほっぺた落ちますがな。
市内で牛タン!とにかく肉厚!店の入り口のオージービーフのステッカーもご愛嬌。
お土産に萩の月!あら、高いのね。
オマケで松島にあった“松島レトロ館”!!
ココがですねえ、最初はどうせ珍スポだろうとナメてかかってたんですが、意外と大量の展示があって、しかも手に取ってOKみたいなユルい感じだったので、さんざん遊ばせてもらいました。あと歌謡曲のアナログレコードも何だかいっぱいあって、しかも「かけたいレコードは受付まで」って書いてあるもんだから、ムダにいっぱいかけてもらいましたよ。やっぱ旅に歌謡曲は欠かせないですね(意味不明)。そうそう、岩崎宏美のベスト盤って持ってないんですけど、聴いてみたら知らないイイ歌がいっぱいあってビックリでした。今度、買おうっと。
- スーパーレコード
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日曜祝祭日 10:30~19:00
定休日 不定休
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