- 第10回
- ハスキー・中川さん


むむむっ、鹿児島かあ。
鹿児島といえば、芋焼酎でしょ?
その芋焼酎をイッキ飲みさせられて、吐きすぎて、喉の内側が切れて、しばらく通院してたあの頃・・・
(気持ちが萎えてきました)
いや、待てよ?
今は黒豚ブームじゃないか!黒豚がいるじゃないか!!
だんだんやる気が出てきました!ブタミンパワー!!
今回、話をお聞きするのは鹿児島の十字屋CROSSの三浦さん。
非常に熱い方という噂は聞いていたのですが、バイヤー生活24年(!)という筋金入りのキャリアですからね!
さぞかしモミアゲも太いことでしょう!ごわす!ごわす!
そんな豪快さんにはJAL特製『月替わりスッチー卓上カレンダー』(もちろんそんな名前じゃありませんが)を買っていきましょう!
いやあ、鹿児島は暑いんだろうと思ってアロハシャツで行ったら(行ってませんが)全然、東京といっしょ!寒い!空港から1時間弱バスに揺られて、ようやく市街地に到着!
結構、賑わってますねー
路面電車も走ってて、旅情たっぷりでいいカンジ。
さあ、さっそく三浦さんのところに向かいましょう!
いったいどれだけブッといモミアゲを生やしているんでしょうか(しつこい)
繁華街のほぼ中心地に十字屋CROSSはありました。

スタッフさんに誘導されて地下の洋楽フロアに行くと
あれ?
モミアゲが・・・普通だ・・・
っていうか真面目そうだけど、すごく爽やか!ス、スッチーカレンダー・・・しか、お土産買ってないから他に渡せるものがない!シャレが通じるのか!?(現在も未確認)
非常に物腰柔らかな感じで暖かく迎えていただきました。
さっそくお話をお聞きしたんですが、まず三浦さんもやはりCDショップの不振を憂いているようです。
「今の若い世代が配信に流れていく一方で、団塊の世代というか、それなりに収入のある大人がCDショップにもまとめ買いをしに来るようになってきたんです。この世代を商売相手と考えたときに古い音楽の知識は必須といえるんですが、残念ながら店員が若いとロクに対応できない場合も多々あるんです。だからお客さんとの会話もほとんど無い。僕は余裕があるときは出来るだけ『何かお探しですか?』って声をかけるようにしてるんですけど、まあ、それをきっかけにあれこれ提案してみたり、逆にお客さんから教えてもらったりだとか、ひとつ繋がりが出来るんですね。例えば、洋服屋に行ったら確実に声をかけられますよね?でもCD屋だとそれがほとんど無い。不思議というかもったいないと思います」
前々回の字見さんと同様、やはり三浦さんも人と人との繋がりが店の存続に大きく関わってくると考えているようです。実は自分も以前、大型ショップで働いていた時…それも初期ですが、極力ナンパ同然に声をかけるようにしてました。でも、会社がどんどん大きくなっていく過程でデパート的なマニュアルが設定されて、気が付けばスタッフ全員が「いらっしゃいませ!」って果てしなく元気に叫んでる売り場になってたんですが、コレって当時、問題視されていた万引きについての対処法のひとつだったんです。結果、スタッフとして声かけっていうのは“これでいいんだ”っていう意識が根付いて、事務的な作業にしかならなかったんだと思います。
「利便性が追求されて、合理化が進むのは世の中の流れとして仕方のないことだと思います。でもCDショップって遊びの部分というか、ある意味、ムダな部分があってこそのエンターテイメントだと思うんです。それは接客だけでなく、品揃えもそうだし。ただ、そういったCDショップというのは消費物を売ってるのとは違う特殊な商売であるっていうことを若い世代のバイヤーに引き継いで行けてないというところに責任を感じますけどね」
さすが鹿児島!篤姫大フィーチャーです!
この“特殊な商売である”ってとこが重要で、豊富な知識っていうのは当たり前の話で、その上で売り場をいかに遊べるモノにするか?というプロデュース力とマーケットの把握がその小さな敷地で要求されるたいへんな仕事なんですね。そもそも今の若いバイヤー…店員と言った方がいいかもしれませんが、彼らがどれだけの器でやっているのか?というのは気になるところです。というのも自分自身も決して足りていたとは思いませんが、メーカーさんの中で入荷数の話しかしない営業の人だとずいぶんがっかりしたものです。やっぱりこんな仕事をしている以上は音楽の話…別にそこまでコアなネタでなくてもいいんですが、音楽好きならではの交流って楽しいですし、そこからお客さんに伝わることも大きいと思うんですけど、サラリーマン教師ならぬ、サラリーマン営業ってヤツですか?(って普通にサラリーマンなんですけどね)
「自分たちに何ができるか?って考えたときに、いわゆるメジャーのヒットアイテムだけでなくて、他のモノ…それはインディーズなんかも含めて、その中から売れるモノ、売りたいモノを自分たちで見つけ出していくってことが大事だと思います。ハッタリをかましつつ。ハッタリって大事なんです。『コレがいいんだよ!』っていう。そういう売り場が今、自分自身できてないんですね。逆にそういう仕掛けをしていかない限り、自分たちに未来はないと思ってます。ひと昔の“置いておけば放っておいても売れる”そんなバブルの頃と違って、CDと同じ3000円で売ってる例えばゲームだったり洋服だったり本だったりすべてのモノがライバルだという認識で臨まないといけない時代になったと思ってます」
あ、カリキュラマシーンだ。
過去に地元のFM局でパーソナリティーを務めたり、メーカーと連動して地域限定のプッシュアイテムを選出して、それが局地的な大ヒットに繋がったりといろいろな創意工夫で売り場の活性化に貢献してきた三浦さん。厳しい厳しいとおっしゃりながらも次の一手は何かしら企んでいる様子は伺えました。これからも“生涯一バイヤー”として(ご本人が望むかどうかは知りませんが。笑)売り場に立って、我々に指南していただきたいところです。
ちなみにインタビューのあとは、三浦さんオススメの小料理屋へ。芋焼酎と鹿児島料理のうまい店でたらふくごちそうになりました。お酒が入ると三浦さんの熱血トークも3割増。ホントに熱い方です(笑)。まあ、酒の弱いボクはずっと梅酒水割りだったんですが…
そういえば今回の取材の時ってホント天気が悪くてちっとも桜島が見れなかったんですよね。
代わりと言っては何ですが、帰りにお土産で買ったレコードでお楽しみください。
では、また来月!!
- 十字屋CROSS
- 鹿児島市・照国通り
営業時間 10:00~20:00
定休日 第1月曜日
※定休日が祝祭日と重なる場合および1・4・8月は変更になります。お問い合わせの上ご確認ください。
TEL 099-239-8585







