COUNT DOWN JAPAN18/19 レポート

<ビッケブランカ>
S for Shokoデザインのセーラー燕尾服を見に包み、ASTRO ARENAに登場したのは第10回の東海ブロック賞を受賞したビッケブランカ。
躍動するピアノサウンドに華やかなハイトーンボーカル、録音音源に全く引けを取らない激しいライブアクトがそこにはありました。
楽しさと色っぽさ、優しさ、美しさを兼ねた楽曲群でフロアを無双しました。
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<くるり>
開演前の音合わせで、セットリストにない『ブレーメン』をサービス・・・。これから行われる至高の時間を充分に匂わせてくれました。
第7回に入賞したくるりのステージは、最新アルバム『ソングライン』を主軸に置きつつ、これまでのキラーチューンを配置したラインナップ。
そもそも本アルバムが新旧楽曲を織り交ぜたコンセプトアルバムの為、この日のセットリストも同様のコンセプトで組んだ”NOW AND THEN”なのかもしれません。
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<フレデリック>
第7回の関西ブロック賞を受賞したフレデリックが、CDJ出演4度目にして最大のEARTH STAGEに立ちました。CDJ15/16 COSMO STAGE→CDJ16/17 GALAXY STAGE→CDJ17/18 GALAXY STAGEと異例のスピード出世でステージをステップアップしてきたフレデリックは、初めてのEARTH STAGEの本番直前に渋谷陽一氏に「緊張はしていません!」と言った通り、まるで何年もEARTH STAGEを守ってきたかのような安定感のあるAct。
過去にGt./Vo.三原健司が「俺はこの曲(『オドループ』)をEARTH STAGEに持っていきたいと思ってる!」と公言したことを見事に実現させたフレデリック。ステージ終盤の同曲イントロで巻き起こったタテノリの地鳴りは別格で、まさに記念でなく伝説を作った瞬間でした。
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<never young beach>
第9回の関東ブロック賞を受賞したnever young beach。
フォークなのかカントリーなのかシティーなのか、そんなカテゴライズに意味はなく、何しろ普遍的ハッピーに溢れた”ネバヤンワールド”全開なステージ。
行きつけのライブバーでのお気に入りバンドや、地元の祭りに毎年レギュラー出演している仲間のような身近さを感じる楽曲の数々。
MC中のGt./Vo.安部勇磨の「今年の汚れ今年の内に」の通りに、会場の全ての人の2018年を労い洗い流すようでした。
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<カネコアヤノ>
第11回にノミネート中のカネコアヤノ。
フリーダムで浮遊感あるボーカル、独特なピッチのはめ方がクセになり、私を含め初見の観客が徐々に頭を振り始めるのが見て取れました。
今後のステージを重ねることで代表曲『とがる』ほか、名曲に育っていくことを予感させるステージでした。
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<小袋成彬>
第11回にノミネート中の小袋成彬。
No挨拶・No MC・拍手時間さえ与えないNonストップセットリストという前代未聞のステージ。
”宇多田ヒカル初プロデュース男性ソロアーティスト”、”裏方からの表舞台転身”など数々のキャッチーな前評判よりも、異次元の楽曲解釈と抜群の歌唱力にただただあっけに取られるのみ。
12音から、16分音符から構成される縛りからは開放された、全く新しい自由に揺蕩う心地良さを持つこの初めての音楽体験は、圧倒的大自然や教会での洗礼を受けたような神秘的でショッキングな時間となりました。
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