第27回 SUNNY’S musicさん

全国のスゴいお店を紹介していく「つのはず誠の“元気が出る<CD>ショップ”」。第27回は、神奈川県横須賀市のSUNNY’S music (さん、以下敬称略)をご紹介します。


入口は、狭く見えるかもしれませんが、奥行きが実に広いのです。そして、ここがミラクル・ワールドのはじまり、はじまり・・・。


こちら売れ筋作品の展開例、その1。文字の立体感が良いです。


売れ筋作品の展開例、その2。こちらも切り抜きが上手い。


DVDのPOPもこの通り!飛び出るデザインってセンスの良さが出ていますよね。

横須賀に本社のあるヤジマレコード。その本店は、hideファンの人たちにとっては、その聖地として何年か展示されていて有名(例えばこの辺のサイトをどうぞ)でしたし、かなり早期からお店に関する様々な問題を解決すべく奔走されてきた、矢島靖夫氏の名前はメーカーの営業を担当した人ならば、誰もが知っていると思います。フレンドリーなWING久里浜店、演歌が豊富な(ゆえに、J-POPのレアな初回盤が意外と見つかる)三笠店、場所柄サーフ系に強い逗子店など、それぞれに味のあるお店ですが、ビジュアル的に圧倒されるのが、横須賀モアーズシティにあるSUNNY’S music。スイーツ充実のファッションビルですが、7FにあるSUNNY’S musicもその充実ぶりに驚くはず。

上の写真のYUIやカエラちゃんを見ただけでも、このPOPを作るハイセンスっぷりに驚き。SUPER JUNIORなんて、枠からはみ出して作られているし、これってもはやアートの領域ですよね。私も、春先にお邪魔した時に、倖田來未のアルバムが、まるで宝石箱の中から飛び出たようなゴージャスなPOPになっていて、「こ、これドラマかなんかのセット!?」って見間違えそうなほどでした。


見よ!この手の混んだPOP!オムニバスに、ここまで愛情をかけてくれるとは、企画に関わった人たちは是非、この場所を巡礼しに行くべし!! 


数々のアーティストの表敬訪問と、ディスプレイ・コンテスト優勝の証拠品の数々。作品への愛情が報われていて、わたしゃ嬉しいよ(感涙)。


こちらは、映像ソフト『東映まんがまつり』から『長靴をはいた猫』と思われる立体像。頭の中に設計図がなければ絶対に出来ないハイレベルな作品。ただただ尊敬。


アニメ・コーナーも限られたスペースの中で、一般層まで広がっているアニメを的確にチョイス。

それでも辛口な人や大型店を見慣れている人ならば、「大ヒットものだし、まぁ当然だよね」とか平然と言うかもしれません。では、このビジュアル・ロック系オムニバス『CRUSH!-90’s V-Rock best hit cover songs-』のPOPはどうでしょう。私も数々のコンピに関わっていますが、メーカーから提供されたPOPにコメントを書いて下さるのが超上出来で、それ以上のことは期待する方が間違いだと思っておりました(だって、ライトファン中心のコンピなんですから)。なのに、SUNNY’SのPOPは、もう愛のカタマリなのです。ビジュアル系自体、アーティストはファンを大事にするし、ファンは礼儀正しいし、非常に愛のあるグループだけど、これはもう敬礼しなきゃと思わせるレベルです!

そんな力作ぞろいゆえに、当然ディスプレイ・コンテストでも毎年のように入賞されています。コンテスト自体、減少しつつあるようですが、ファンが心から「来てよかった」と元気がもらえるPOP、またアーティスト自身も是非ここに来たいと思わせるPOPですので、是非とも業界活性化のために、こういった心が行き交うイベントを続けてほしいものです。

また、ヒップホップ系、レゲエ系、ドライブ向けのカバー・ミックス系もかなり充実しているのは、横須賀という土地柄を反映していて上手いなぁって思います。街を歩けば、容易にフォリナーに当たりますが(笑)、そういった環境に自然と順応されているのでしょう。さらに、ファッションビル内でも、キッズ向けアニメや演歌・歌謡曲の有名どころも揃えられていて抜かり有りません。とにかく、POPのみならずCD本体も充実しています。


ブレイク寸前まで来たSiMのコメント文。“聞け!聴け!効け!”・・・インパクト抜群です。


こちらパンク関係の試聴機。POPが豪華すぎる為か、機械中心の試聴機コーナーが地味で事務的に見えてしまうから不思議。(全く問題ないのに。)


サニーズヒップホップ:こちらヒップホップ・コーナー。その横にレゲエ・コーナーもあり、この2ジャンルは、かなり充実しています。スタッフの方が皆さん若いので、是非あれこれ尋ねてみてください。

ここで、最新のアルバム・チャートを見てみましょう。

SUNNY’S music アルバムTOP10(2011/10/31~11/6)
順位 作品名 アーティスト名
1 HOW CRAZY YOUR LOVE YUI
2 Headache and Dub Reel Inch 黒夢
3 LULU ルー・リード&メタリカ
4 エヴァネッセンス エヴァネッセンス
5 アンダー・ザ・ミスルトウ ジャスティン・ビーバー
6 フォーチュン BENI
7 THE BOYS 少女時代
8 ネバー・モア-「ペルソナ4」輪廻転生- (ゲーム・ミュージック)
9 愛言葉(VOICE) 後藤真希
10 UP Def Tech

全国チャートと比べると、やはりルー・リード&メタリカが3位など洋楽率が高いですね。でも、黒夢もしっかり2位とビジュアルの聖地の意地も保持されています。
最後に、オススメ作品をお願いしたところ、菊池絢介店長(資料もろもろの送付有難うございました!)に代わって、スタッフのMANAさんこと長田愛実さんからコメントいただきました。

BUMP OF CHICKEN 『present from you』

3年前の作品ですが、BUMP OF CHICKEN初のシングルカップリング集をオススメします。カップリング集とは言っても名曲を数多く生み出しているBUMP OF CHICKEN!!人気曲が多い為もはやBEST盤!!

疾走感溢れるメロディーと歌詞がまるで1つの物語のように描かれている『ラフ・メイカー』、これからの季節にもってこいの心温まる冬の名バラード『スノースマイル』、『プレゼント』は、2nd ALBUM「THE LIVING DEAD」のOpeningとEndingで分割されていた曲が再度命を吹き込まれ1曲になったもの。感動ものです!

1曲1曲異なる表現でその曲に込められたメッセージをBUMP OF CHICKENらしいサウンドと歌声でリスナーに伝え、幅広い層から支持を得ている彼等だからこそ、カップリングだけでも誰もが大満足出来る1枚となっています!!


スタッフのMANAさんが旧譜をプッシュしていますが、新譜だってこの通り!作品を見事に体現しています。


“頭は狼、体は人” のMAN WITH A MISSIONもしっかり紹介。こういうビジュアル的にイジリやすいアーティストこそ、店頭のチャンスですよね。さすがSUNNY’S抜かりなし。

3年前の作品でも、裏ベスト的な立ち位置で、今一つセールスが伸びなかったものでも、良いものは良い、だからオススメしたい!!そんな情熱ほとばしるコメント文ですね!たった数行に愛を込められるかどうかは、やっぱりスタッフさんにかかっていますし、この文章力と可愛いPOPがヤングレディ(死語)を引きつめているのも大いに納得です。ここに通うだけでも心が豊かになりそう。またお邪魔させて下さ~い♪

つのはず・まこと。1968年京都府出身。理学部修了→化学会社勤務という理系人生を経て、97年に何を思ったか(笑)音楽関係の広告代理店に転職。以降、様々な音楽作品に携わり、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やCD企画をする傍ら、日経エンタテインメント!、共同通信、歌ネットなどでも愛と情熱に満ちた連載を執筆中。Twitterは@t2umusic。 東日本大震災後の大きな変化として、今年は様々なチャリティーCDが出ましたが、その一方で現実を直視した真摯なアルバムも多数出ています。個人的には、斉藤和義『45 STONES』の絶妙な社会風刺の表現と、加藤登紀子『命結―ぬちゆい』の生命をまるごと包み込むような歌力に感服。後者は、お登紀さんの年齢から縁遠い人も多いでしょうが、玉置浩二、新良幸人(自称:あゆ!)、MONGOL800のキヨサク、娘さんのYae、ゴスペラーズ、告井延隆、BEGIN、菅野よう子、河島英五など様々なミュージシャンが演奏や楽曲提供で参加しているので、より聞きやすいかも。よろしければどうぞ♪