全国のスゴいお店を紹介していく「つのはず誠の“元気が出る＜CD＞ショップ”」。第41回は、滋賀県草津市のJEUGIA草津A･SQUARE（エイ・スクエア）店（さん、以下敬称を省略します）をご紹介します。

　「草津」と言えば、温泉街をご想像の方も多いと思いますが、関西では有名なベッドタウンの一つで、近年も人口が増え続けていて、街を訪れる度に栄えているのを実感します。

　そして、こちらA・SQUAREは、草津駅から200mほどという立地で、なおかつ駐車場も大量にあるというショッピングモールで、電車でも車でもアクセスしやすいためか、家族連れもデパート好きの年輩のご婦人も非常に多い！そこへきて、オールジャンルのエルダーに強いJEUGIAですから、当然その辺りを網羅しつつ、さらにジャニーズや近年アイドル的に人気の男性K-POPも多く、女性リスナー全般にも注力されているのが分かります。

JEUGIAって京都本社のためか、この木目調の使い方がお洒落ですよね～。（この写真のみ2011年撮影です。）

まだ全国に広がる前から展開されていた「大人のJ-POP」コーナー。どれもJEUGIAで強そうな面子ばかり。

おじさん、おばさんが弱い“「周年」買い”を先回りした展開が素敵♪他にも、輸入盤コーナーで、そのまま切手を貼って投函できる輸入盤が紹介されているのもオシャレだと思いました。

　例えば、クラシック・コーナーでも他のJEUGIAに比べて若いリスナー向けに教材なども豊富ですし（これは、楽器売場が充実しているということも大きい）、ロックでもベテラン勢だけでなく、10代・20代の女子が好きそうなのをピックアップして置いているので、どのジャンルも入門的にとても手に取りやすいな～と思いました。

クラシック・コーナーに、エルダー向けのお茶の間的配慮と、ヤング向けの教材的配慮がなされているのが大きなポイントかも。

日本のロック・コーナーは、オリコン10位前後から30位くらいまでを網羅していて、これも親切。これより下ならば、初心者は分からないし、これより上なら、他のメディアでも十分分かるし。絶妙なラインナップだと思います。

お店を訪れる度に、大きくなるK-POPコーナー。かなり早期から男性K-POPを推しているのも特長です。

　さらに、→Pia-no-jaC←（ピアノジャック）やDJ KAORIが長期的に展開されていたり、ヒップホップもJ-POPの延長で聞くならコレといった感じで紹介されていたり、入門的な作品のセレクションが的確。これなら、オジサンやオバサンが若い子向きのものを聴いたり、また若い子が年輩の音楽を聴いたり、ということに挑戦しやすいですよね。次に、シングルとアルバムのTOP5を見てみましょう。

ヴィレッジ・ヴァンガードの大好物から、今や全国に飛び火した→Pia-no-jaC←。その下の京都在住のジャズ・ユニットjizueとの併せ買いも多そう～。

東京を抜け出すと、その存在の大きさにいつも驚かされるDJ KAORI。世界的に見ても希有な10年連続のMIX CDヒットのカギがここに。

ヒップホップコーナーで比較的J-POPとの親和性が高いのもJEUJIAらしさのようですね.

父の日にも、ジューン・ブライドにも、初夏にも合わせた6月特集コーナー。100%正解のラインナップなんですが、ここは、JEUGIAさんのセンスを活かしてもう少し冒険しても良いかも。

　チャートで見ると、平井堅と徳永英明が全国チャートよりも上位になるほどで、そんなに大きな特徴はないようです。でも、逆に言えば、海のない県なのに湘南乃風がしっかりヒットしていたり、大分出身の阿部真央ちゃんの3rdアルバムが確実に上位入りしていたり、決して「大人の音楽」だけではなく、幅広いJ-POPファンに開かれたお店というのが分かりますね。最後に、CD統括担当の井尾さんとロック担当の中川さんに、今回はオススメの作品ではなく、アーティストについてコメントをいただきました。

SEKAI NO OWARI

　初めて聴いたときは色々と衝撃的でした。メロディ、歌詞、バンド名そしてピエロ。。。その全てのギャップにやられてしまいました。１フレーズですぐ彼らの世界に引きずり込まれ、歌詞の繊細さ、壮大さに感動する。曲もポップを基調に隠されたロック感もあり、まさに「ファンタジー」でした。全ての曲でそのスタンスを崩すことのないSEKAINO OWARI。私はずっと応援していきます！（ロック担当：中川さん）

INFINITE

　ただいま韓国で【テセドル（旬のアイドル）】として大人気のボーイズグループは、当店のK-POPコーナーでもイチオシ！ダンスシンクロ率で話題を集めてますが、実際の人気の秘密はなんといっても楽曲のよさ。リード曲はもちろん、アルバムすべて捨て曲なし！続々デビューするK-POPアイドルの中でもこれからの日本活動にも期待できる数少ない存在になりそう。

こちらK-POP内でイチオシのINFINITE。輸入盤でも、ポスターがもらえて、しかも詳細な解説が書かれていたらかなり買いやすいかも。（でも、この文字の大きさは老眼にはキツイかも（汗）。）

スタッフNさん（・・って、今回バラしていますが（笑））による推薦文付きのSEKAI NO OWARI。「第4回」ということは、今後も若手ロックバンドを渡り歩くということですね。楽しみです♪

　草津市って、他の関西の都市とは異なり、穏やかなのに新鮮な感じがするんですよね（いえ、京都とか奈良とか長浜とか穏やかで歴史のある街も好きですよ）。そんな街並みが、CDショップのリベラルな雰囲気にも出ている気がしました。またお邪魔させて下さ～い♪