- 第10回
- 清 竜人

もう1軒のCHIYAMAは、駅から歩いておよそ15分。住宅街の一角に佇んでいて、一見するとCDショップとは思えない。それもそのはず。ここは店主の山本章司さんの家の、1階部分を改装したショップだからだ。
店に足を踏み入れると、まず目に付くのがズラーッと掲げられたサザンオールスターズのパネル、そしてCD。5月に活動休止を発表して以来、横1列あたり36枚置けるラックの3段に渡り、過去の全CDを飾っているのだ。
「8月6日に発売される新譜のスペースも、ちゃんと取っといてありますよ」(山本さん)
CHIYAMAにサザン愛が満ちている理由は、地元出身だからだけではない。戦前からラジオ店を営み、45年前からレコードを扱うようになった同店には、かつて桑田佳祐氏が通っていた。桑田少年御用達の店だったのだ(2002年に移転しているので、彼が通っていたのは旧店舗)。そしてなんと、昨年リリースされた桑田氏のシングル『風の詩を聴かせて』に収録されている、茅ヶ崎の思い出を歌った『MY LITTLE HOMETOWN』には、「夕方『CHIYAMA』に集合!!」というフレーズが登場する。
「桑田さんが歌にしてくれたのは、本当に嬉しいよね。お礼の手紙を書いたら、直々に返事をもらったんですよ」
笑顔で語る山本さんの傍らには、「CDを買うと付けてくれる」と大山氏が語っていた、保護シートが。「もらった人が喜ぶように」と、色違いやロゴ違いを20パターン以上制作しているそうだ。さらにサザンファンならニヤリとしてしまいそうな柄のTシャツやエコバッグなど、オリジナルグッズも置かれていた。
「サザンファンと、あとは近所の年配客が圧倒的」という客層から、約半分がサザンで、後は演歌やJ-POP、山本さんが好きなクラシックという品揃え。サザンに関連するグッズや、これまた地元出身のブレッド&バターのアルバムも扱っている。とはいえ品揃えは狙ってこうなった訳ではなく、「あくまでも売れるものを置いた結果こうなった」そうだ。また同店はCDショップなのに、BGMが流れていない。
「だって音楽を聴きながらおしゃべりしたら、曲を作った人に失礼でしょう?」
このこだわりこそ、まさにCHIYAMAイズム!? 個人経営のCDショップならではの、店主の個性と感性をぜひ味わってみてはいかが?
- CDショップ CHIYAMA
- 神奈川県茅ヶ崎市中海岸2-1-19
営業時間 AM10:00 ~ PM8:00 月曜定休
TEL:0467-82-2337






