- 第10回
- 清 竜人

「それ、本当に? まったく記憶にないよ!」と、志村さんの面接エピソードを話すと驚いた様子の行さん。「でも、その面接に受からなくてよかったんじゃない? 受かっていたら、もしかしたらフジファブリックはなかったかもしれないでしょ。そう考えると落とした人はエラいね(笑)」。

- 行達也
mona records店長
フジファブリックがまだインディーズで活動をしていた当時、行さんは新宿タワーレコードの副店長だった。「あの頃の新宿タワレコは、ちょっと変わっていて、自分たち発信で色々面白いことができていたんです。僕は、副店長なのになぜかインディーズ担当をしていて。当時から、いろんなバンドをみていたけれど、フジファブリックはマニアックさを持ちながらどこか万人受けするポピュラリティみたいなものがあって。素直に“このバンド、イイ!”っていうのがちょっと悔しくなるくらい、光るものを持っている存在だった」。
新宿という枠組みの中で面白いアーティストを発信していこう。新宿タワレコがメインになって企画したそんなイベントにもフジファブリックは参加している。「なにか面白いことを低コストでやりたいなって話をしていて。それで、新宿のloftやJAMと組んで、ライブ録音した音源をリリースすることにした。その中に彼らも参加してくれたんです」。
『新宿ミーティング』と題して発売されたこのシリーズは、好評を博す結果に。「2001年からはじまって、4年間で4枚出して。すごくいい企画だったと思いますよ。最初は、1000枚だけプレスしようって話だったんだけど、それはあっという間に売り切れてしまった」。フジファブリックのほかに、スキマスイッチやアナログフィッシュ、ビューティフルハミングバードなどまだ無名だった数多くのバンドが参加。このアルバムを通して、一気に世に広まったバンドも少なくない。
「その頃は、今みたいにCDが売れない時代じゃなかったんです。だから、人気アーティストのCDは、ほっといてもどんどん売れていく。だったら、まだ誰も知らないバンドを力入れて応援して行こうよっていう雰囲気があった。当時、Bad NewsというレーベルにBOATっていうグループがいて。全然、売れてないし、知られてなかったんですけど“めっちゃ、ええやん!”ってなって、エスカレーター上がったところの平台に“BOAT祭り”って、どかんとスペースとって、いきなりコーナーを作ったこともある(笑)。そういうことがゆるされた時代だったし、ゆるされた店だったんですよね」

- 新宿ミーティング vol.04

- 新宿ミーティング vol.03

- 新宿ミーティング vol.02

- 新宿ミーティング vol.01
フジファブリックが参加しているのは vol.02。「茜色の夕日」を収録。これまでに4枚リリースされているが、すでにすべてのアルバムがほぼソールドアウト状態。
- タワーレコード新宿店
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東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス 7~10F
営業時間 11:00~23:00
休日 不定休(店舗にお問い合わせください)
TEL 03−5360-7811







