- 第10回
- 清 竜人

「かつてのお客様がプロのアーティストとなったこと、そしてその方の作品を千葉店にてお取扱いし、お客様にお届けできることをとても光栄に思います。千葉店で聴いた、またはご購入いただいただいた音楽が、多少なりとも糧となり、現在の活動に繋がっているということであれば、なおのこと嬉しいですね」
そう語るのは大橋さんが通っていた頃の店長であり、現在はタワーレコード株式会社の 店舗運営本部運営統括部 統括部長である平野真さん。日々多くの来店者があるため、どの高校生が大橋さんだったかは記憶にないそうだが、この店に足を運んでいた若者が、アーティストとして活躍していることを誇りに感じているそうだ。
93年6月にオープンした同店は、タワーの中でも老舗にあたる。オープン後に2回大きな改装を行っているが、大橋さんが驚いたという試聴機の台数やレイアウトなどは、当時とほとんど変わっていないそう。確かに千葉パルコ7階の同店に訪れてみると、入口付近に試聴機がずらりと並んでいた。
「この店の特徴はなんといっても、NO MUSIC, NO LIFE.なお客様が多いことです」と、店長の清水征人さんは語る。というのも同店のユーザーには、長年音楽を愛し続けてきた30代が多い。中には学生時代から足繁く通っている人も。ネットで簡単にCDが買える時代になったけれど、「何かありそうなにおい」にひかれて訪れてしまう、音楽が日常の一部となっている大人が集う店のようだ。
約180坪の広さに、ROCK/POP、SOUL/R&B、JAZZ、CLASSICなどオールジャンルのCDやDVD、そして、大橋トリオのPOP付き展開もばっちりなJ-POPがバランスよく配置されているけれど、中でも目立っているのがJ-PUNKのコーナー。惜しまれつつ活動を休止したELLEGARDENや海外でも高い評価を得ているFACTなどだけではなく、地元のインディーズバンドのアルバムも並んでいる。PUNKに強い千葉のライブハウス『LOOK』とのコラボ企画も行っていることもあり、千葉PUNKSの聖地となっている。オープン当時は洋楽の取扱いの方が多かったが、2000年頃の改装時からJ-POPコーナーが広がり、取扱う作品が増えたそうだ。
「千葉駅周辺には他にもCDショップがありますが、強いジャンルや品揃えなど、それぞれ個性があるんです。J-PUNKはオープン当時からお客様に人気があり、力を入れています」(清水さん)
また同店では、店員さんの熱い気持ちでコーナーができることもあるそう。例えばAIRPORTというアーティストのコーナーは、アシスタントバイヤーの木川かおりさんのプッシュがあって生まれたのだ。
「昨年秋頃にライブを見て、「これは千葉っ子にもウケるはず!」と思ったんです。なので6月に新譜が発売された際に、コーナーを作らせてもらいました」
そう語る木川さんは、元々同店ユーザーで地元出身。自身もPUNKが好きで、その嗅覚を生かしたセレクトだけに、AIRPORTのアルバムの売れ行きは上々な模様。地元ファンのニーズをしっかり掴んでいる同店に足を運べば、千葉の音楽シーンの今が分かるかも!?
- タワーレコード千葉店
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千葉県千葉市中央区中央2-2-2 千葉パルコ 7F
営業時間 10:00~20:30
休日 不定休
TEL 043-221-7790







