音楽を見つける楽しさを。六本木・芋洗い坂のどこかにあるという“IMOARAIZAKA RECORDS”でSUPERNOVA=超新星となるアーティストの音源をチェック!リコメンドするのは全国のCDショップのカリスマバイヤー達!10/30(金)今週の『店長』は、奈良市のジャンゴ・松田さんです。
J-WAVE「TOKYO REAL-EYES」
毎週ラジオでロック・フェス!
http://www.j-wave.co.jp/original/realeyes/
“IMOARAIZAKA RECORDS”
毎週金曜日23:30〜27:00
■ウワノソラ’67「シェリーに首ったけ」(アルバム『Portrait in ROCK’N’ ROLL』から)
奈良から凄い才能が登場しました。初めて耳にした人はたいていそのクオリティの高さに驚かれます。僕もその1人です。これはウワノソラという名義でアルバムを1枚リリースしている彼らの別ユニット的な作品です。2013年の暮れに他界された大滝詠一さんへのオマージュのようなコンセプトの作品で、ナイアガラ・サウンドへのリスペクトが非常に高い水準で表現されています。作曲やアレンジも素晴らしいですし、女性ボーカルの歌声も素敵です。このCDはアーティストの意向でごく限られた店だけで販売されており、そのせいかこんな時代に驚くほどよく売れていて、そういう意味でもありがたいです(笑)。
■blueberry,very blue「Light Dizziness」(アルバム『5th life』より)
1992年にに活動を開始したバンドがおよそ20年ぶりに復活をとげたアルバムです。ネオ・アコースティック(通称ネオアコ)と呼ばれるジャンルのファンを中心に人気の2人組。長いブランクを感じさせない驚くほどフレッシュな感覚に溢れており、円熟や老成といった形容詞はいい意味で当てはまりません。このユニットの個性と言えるアコーディオンやギターの音色、そして歌声も瑞々しく響き渡り、昔よりいい感じではではないかと個人的には思います。名前の通り「青い」雰囲気をずっと持ったままのユニットです。今回のアルバムで現代の若い世代のファンも獲得できるのではないでしょうか。
■Sayoko-daisy「Sweet Secret」(アルバム『NORMAL POSITION』より)
当店のキャッチコピーは『天才主婦現る!』。常連さんの女性が趣味で音楽を作りネットにあげている事を店頭での歓談中に偶然知り、その夜聴いてみたらこれがビックリ仰天!これは凄い才能だと感嘆し、ご本人にデビューを薦めたのが世に出るきっかけでした。そのためデビュー当初から常設コーナーを設けており、売上枚数の累計は、当店が驚きの全国1位だそうです。完全自主制作で2枚のミニアルバムをリリースしたのち、京都のバンヒロシさんのバンビフォン・レコードから遂にリリースされたフル・アルバムがこれです。彼女は細野晴臣氏を非常に尊敬しており、質の高いエレクトリック・ポップに仕上がっています。新しい一面として、今作ではCITY POPなナンバーも登場しました。著名な音楽ライターによる帯コメントの中に「2015年のためのエレクトリック・ポップス」という表現がありますが、単なるレトロ趣味ではない今の時代の感じもあると思います。本当に将来が楽しみな主婦です。