7/29 IMOARAIZAKA RECORDS店長は大蓄住吉店・津田さん

 六本木・芋洗い坂にある架空のCDショップ“IMOARAIZAKA RECORDS”、7/29(金)の『店長』は兵庫県の大蓄住吉店・津田さんです。

 全国に散らばるミュージックソムリエ達が週替わりの“店長”として登場し、「今いちばん売りたい!聴かせたい!」日本の最新ミュージックを、お客様兼ナビゲーターの藤田琢己が次世代のSUPERNOVA=超新星となるアーティストの音源をお届けします。

J-WAVE「TOKYO REAL-EYES」
http://www.j-wave.co.jp/original/realeyes/
“IMOARAIZAKA RECORDS”
毎週金曜日24:45頃〜25:00

■JAM Project『Victria Cross』
「アニソン界のスーパーユニット」と呼ばれる事も多い5人組ヴォ​ーカルユニットが、服部隆之氏とコラボした企画アルバム。普段の​彼らの楽曲はリーダー:影山ヒロノブの影響でプログレッシブロッ​ク色の強いものが多いのですが、今作はシアターオーケストラトー​キョーによる全編フルオーケストラでの伴奏、楽器の一番おいしい​部分が上手く引き出されていて、打ち込みじゃ絶対に出せない振れ​に感動を覚えます。これに乗るのはHR/HMをルーツに持つ、厚​く熱いヴォーカル陣。特にきただにひろし(ex. STAGGER、Lapis Lazuli)の低音の迫力、福山芳樹(ex. HUMMING BIRD)の「エンジェルヴォイス」と称されるファルセットの甘​さには耳を傾けざるを得ません。アニメソング(作品音楽)の魅力​を見事に引き出し、その殻を打ち破った1枚です。音楽って深いな​ぁ、とじみじみ。

■アルカラ『こっちを見ている』
神戸ロックシーンを代表する“ロックの奇行師”が遂にメジャーデ​ビュー!!映画「アベックパンチ」挿入歌にM1「半径30cmの​中を知らない」が起用され、飛ぶ鳥落とす勢いの彼ら。変調子を多​用しながらメロディーはとってもキャッチー、昭和歌謡?パンク?​フュージョン?ブルース?…なんでもかんでも飲み込んでオモロイ​音を吐き出すんです。 ヴォーカルギターの稲村大祐の早口な歌唱と鋭い歌声とちょいと毒​の効いた歌詞に引き込まれるんです。強引に。そして始めは笑って​いられた言葉も、聴き進めると無常や大人の苦い世界に塗られてい​き、誰かに見られている感覚に陥って、「こっち見んな!」と叫び​たくなる。だけれど音にはしっかり体温が感じられて救いもある。​これぞ中毒。ちなみに最後の曲にはお馴染みのオマケが入っている​のですが、犬と猫が大暴走、そして本人たちも大暴走(笑)。一気​に現実に引き戻されました、ありがとうお母さん。

■作人『Dear Sister』
明石出身の男性“ホームレス”・フォーク・シンガーソングライタ​ーのメジャー1stミニアルバム。阪神淡路大震災で姉を亡くし、​家庭崩壊を経験してきた彼。その彼が歌うのは“大切な人たち”に​宛てたメッセージたち。愛する女性、亡くなった姉、母親、支えて​くれる人たち、そして家族。すこしざらりとした耳触りの交じりっ​気のない歌声が人懐っこくて、だけど日常をほんの少しだけ変えて​くれる1枚です。オススメ曲を選ぶのが難しいのですが、個人的に​はM5「家族のうた」がラフなんですが彼の家族への愛が滅茶苦茶​伝わって来て好きです。シリアスな曲も良いけど、ポップな曲の歌​詞がまた面白いんですよ、彼! (