博文堂木更津店柴田が1/1に購入する新譜CD

1月1日発売の新譜で博文堂木更津店 柴田が購入予定のアルバムをご紹介します。

アンダーグラウンドパレス

豊田道倫 & ザーメンズ「アンダーグラウンドパレス」
(BBCDE-043 / Bumblebee[ブリッジ])

フォーク・シンガー、豊田道倫氏の新作です。今回はバンド編成での録音とのことです。メンバー(敬称略)は、豊田道倫(Vo, G)。シンガーソングライターの三輪二郎(G)。Flying Rhythmsの久下惠生(Dr)。Spangle call Lilli lineのサポートなどで活躍するトミーザグレイトの柳沢一誠(B)。以上4名です。

事前情報は、ブリッジHPなどから得られる宣材文だけですが、ここ数年にリリースされている作品群も素晴らしいものばかりなだけに、今回も期待出来ることでしょう。どんなバンド・サウンドとなっているのか、楽しみです。私の2011年は、「豊田道倫 & ザーメンズ」から始まります!

≪聴いた後レビュー≫
今回も一発録りで制作されているそうです。テンションの高いロック・ナンバー、しんみりとした弾き語り楽曲が同居しており、いつも通りの豊田道倫作品。バンド演奏は、あまり巧くないとしても、衝動が伝わってくる好演奏です。特に後半に於ける、ノイジー且つアヴァンギャルドな楽曲群での暴れ振りが素晴らしい。彼の音楽を聴くと暗く沈んだ気持ちが余韻として残ります。それでも、やっぱり良いですね。

明るみ

北村早樹子「明るみ」
(WRBC-001 / warabisco[ブリッジ])

ピアノ弾き語り、SSWである北村早樹子氏の3枚目です。3年振りのリリースで、前段で紹介している豊田道倫氏がプロデュースを担当しています。ジャケットでの俯いた自身の写真からも伺える通り、楽曲は総じて暗く内に籠もっている印象を受けます。俯いている自身の「明るみ」というタイトルは、暗いところから明るいところへ出ていく過程をあらわしているのかもしれません。

音楽の流行などに左右されないことはもちろん、自身の手の届く範囲からの影響のみから生まれたかのような、素朴さを持っています。その確固たる自分のスタイルは1枚目から不変のものです。情報過多な環境である現在、アーティスト自身が頑固な姿勢を貫いていくことが難しい今日。彼女が貴重な存在であることは間違いありません。タテタカコ氏の諸作品を持っている方は、アンテナに引っかかりそうな気がします。チェックする価値あり。

≪聴いた後レビュー≫
元々、シンプルな音楽性だけに、ヴァイオリンで向島ゆり子氏が参加した⑦や、初カヴァー⑧、と話題を散りばめつつも、前作の延長線上にある作品。拙さも含めて、相変わらず純粋さ(と凄み)が伝わってくる、楽曲が並んでいます。鬱々とした雰囲気が全編貫かれているにも関わらず、何度も聴き返したくなる中毒性を持っています。久しく音楽から衝撃を受けていないとお嘆きのあなたにオススメ。