新星堂・東久留米店の佐藤朗子がおすすめする2011年上半期発売の作品は!!

清竜人「PEOPLE」
（TOCT-27062　EMIミュージックジャパン）

　幸せって何だろう。

　それは人それぞれに違うこと。でも息が出来ることだけで本当は幸せなんじゃないかと思う。毎日起こる理不尽なことはもしかしたらあなたにそれを気付かせようとしているのかもしれない。

　清竜人の「PEOPLE」はそんなあなたの日常が万物すべてにつながっていることを教えてくれる。今だから聴いてほしい、子どもたちに聴かせたい、そんな幸せの黄色いアルバムです。

KIMONOS「KIMONOS」
（TOCT‐27004　EMIミュージックジャパン）

　ZAZEN BOYSの向井秀徳とLEO今井によるユニット。

　なんでこのアルバムに惹かれるのかと思っていたら、kimonosの始まりがPINK(80年代日本のバンド)の「Don’t Stop Passengers」のカバーからと知ってやはりそうだったかと納得してしまった。PINKの「光の子」よく聴いてたし、向井さんと同じベストヒットUSA世代だし(笑)西洋と日本の融合のようなこのアルバム、PINK(洋楽女性アーティストじゃありません)を知らなくったって、ベストヒットUSA世代じゃなくたって向井秀徳とLEO今井のフィーリングをリアルに感じられる一枚です。

　クールで生々しくて、ハイテンションでヌルくない、こういうアルバムが好きなあまのじゃくな大人でいたいものです。