CDショップ大賞

メジャー、インディーズを問わず、CDショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、店頭から全国に向けて発信出来るような賞をきっかけにブレイクが期待される“本当にお客様にお勧めしたい”作品を“大賞”として選出していきます。

第16回CDショップ大賞2024 大賞受賞作品<赤>

『ANTENNA』 Mrs.GREEN APPLE

『ANTENNA』 Mrs.GREEN APPLE

2023年のメディア、ストリーミング、フィジカルなどあらゆる音楽シーンを席捲したと言っても過言ではないミセスの大名盤。表題曲「ANTENNA」は力強いギターロック、様々なサウンドを散りばめ「Magic」は華やかなポップソングで聴く側をワクワクさせる。一方で、「Loneliness」のようにダークで大人な雰囲気を漂わせる楽曲や、「BFF」はメンバーが奏でる最低限の音数でしっとりと聴かせる曲もある。ミセスの多面性をフルに活かし、心躍らせたり心に寄り添ったり、気持ちを優しく鷲掴みにしてくれるこのアルバムが「最強」なんだと思う。
(タワーレコード 八王子店 嵐田 智也)

ミセス結成10周年で4年ぶりのフルアルバム。これは是非ともCDで手に入れて、ジャケットや歌詞を見ながら何回も聴いてほしい超大作です!!! 映画で話題の「私は最強」「Soranji」など、13曲収録!しかも内容がバラエティに富んでいます。すべてVo.大森さんの"アンテナ"がキャッチしたリアルを形にした結果ということですが、全部スウェーデン語で歌ってる曲とか!もうびっくり。私はダークで不穏な曲「Loneliness」が大好きです。そしてどの曲にも"心に響く歌詞"と"圧倒的な声"が存在し、様々な音がバンドサウンドとして成り立っているのが素晴らしいのです。
(ディスクユニオン 商品部 森田 里香)

第16回CDショップ大賞2024 大賞受賞作品<青>

『マ人間』 新しい学校のリーダーズ

『マ人間』 新しい学校のリーダーズ

SNSから一気に広まった新しい学校のリーダーズ。大ヒットを記録した「オトナブルー」始め、レトロな雰囲気を醸し出しながらも芯を持つ歌詞と歌声が抜群な表題曲「マ人間」と令和の新しさと懐かしさを秘めた彼女たちからは目が離せません!
(ディスクユニオン J-POP担当 新福 美桜)

パフォーマンスに注目が集まった一年だと思いますが、やっぱり音源の素晴らしさが根底にある!!来年はきっと”赤“で名前が上がるはず!!
(山野楽器 店舗営業部 平久保 礼)

大賞<赤><青>受賞コメントはこちら

実行委員特別賞

『アテンション!!』 サバシスター

『アテンション!!』 サバシスター

今ブームが来ているガールズバンドの中でも一番キテる、来るであろうバンド。どーでもいいような日常を謳うエモさ、歌詞がいい。ギターボーカルのなちちゃんがハイスタが好きで、中学生の頃に健さん(Ken Yokoyama)がテレビに出ていたのを見てHi-STANDARDが好きになってギターを始めたというだけある、ロックンロールを感じるメロディとサウンドに、キャッチーさが加わっているところが魅力の作品。
(タワーレコード リヴィン光が丘店 油座 友里恵)

初めて聴いた時、1回聴いただけでメロディー全部覚えられるんじゃないかぐらいのインパクトがありました!そしてそれをライブで聴いているオーディエンスの顔が浮かんでくるような多幸感。日々の何気ないワンシーンを笑みが溢れてしまうような切り取り方で音楽にしてしまうところ、かっこいいなって思います。
(ミュージックプラザ・インドウ 相原 真子)

第16回CDショップ大賞2024 入賞作品 CDショップ店員コメント (アーティスト名50音順)

入賞作品<赤>

『タオルケットは穏やかな』 カネコアヤノ

『タオルケットは穏やかな』 カネコアヤノ

歌のダイナミクスがとんでもない。生で聴いたらとってもとんでもない。穏やかでありながらも、ロックの魂が燃えている。バンドサウンドも秀逸で歌との絡みが絶妙。紡ぎ出される歌詞もメロディーも一つ一つが愛おしく虜になる。聴く人の日常に寄り添い、わたしらしくいることの大事さを教えてくれる。タオルケットのように優しく穏やかに包んでくれる愛の歌を堪能あれ。
(タワーレコード 上田店 髙橋 菜津実)

強さ、覚悟、やさしさが詰まった大名盤。リリース以来、このアルバムはわたしの日常にあり、またある意味「非日常」に連れていってくれる作品でもあります。時には撫でてくれたり、時には激励してくれたり、この1年の糧になってくれた1枚です。とくに8曲目の「こんな日に限って」はノスタルジックなメロディに、日常的な歌詞が乗せられているように私は受け取ります。 夜に一人でイヤホンをつけて聴くと、ホッと安心できる気持ちになります。また、このアルバムのリード曲でもある「タオルケットは穏やかな」は、さまざまなことに葛藤しながらも、歩みをやめない意思だったり、強い眼差しを感じます。本当に素晴らしい楽曲です。原盤のメロディも大好きですが、ライブでのアレンジもとんでもなくかっこいいです。どこまでもまっすぐ強く、そして優しく奏でる「タオルケットは穏やかな」との出会いを大切に、おまもりに、生きていけたらと思います。
(タワーレコード アミュプラザ博多店 藤田 恵)

『THE GREATEST UNKOWN』 King Gnu

『THE GREATEST UNKOWN』 King Gnu

巨大に膨れ上がったヌーの群れを新天地へと導く傑作誕生。聴きこむほどに新たな発見に興奮、幾重にも重なった音像の波とともに没入感・多幸感が押し寄せる、これぞ“神”アルバムだ。
(平安堂 物販事業部 秋澤 加代)

聴けば聴くほど好きが溢れます。特に初回限定盤は、その仕様・歌詞カードも斬新で、目でも楽しめる作品。シングルや配信などで耳馴染みの既発曲も、大胆なアレンジとインタールードでまた新たな作品になっていて、何度聴いても飽きない。最初から最後まで通して聴いた後の満足度もすごい。 そして改めて、それぞれの楽曲の世界観の振り幅に圧倒される。どの曲も好きだけれど、何度も繰り返し聴いてみて、新曲『IKAROS』 の浮遊感が、もう堪らなく癖になりました…4年分の彼らが詰まった、最高のアルバム。
(HMV イオンモール春日部 村山 鴾枝)

『ひみつスタジオ』 スピッツ

『ひみつスタジオ』 スピッツ

耳心地がいい。このアルバム一生聴いていたい!!再生するだけで一気に爽やかなスピッツの世界へ連れていってくれる。どこか懐メロを感じさせるレトロな音と現代のエモーショナルな音楽が混ざり合うハイブリッドなアルバム。このアルバム1枚で色んな時代の風景や場面を思い出すことができるそんなアルバムです。何年経っても色褪せることのないスピッツは最強です!
(HMV 阪急西宮ガーデンズ 清水 咲紀)

2019年発売の『見っけ』 からいろいろあった4年間を経て ”ひみつスタジオ”で4人で丹精込めて作り上げられたその名も『ひみつスタジオ』 は 優しいと、可愛いと、愛しいと、楽しいと、毒も、癒しも、真心こめて届けてくれたアルバム。何度聴いても飽きることない楽曲のクオリティは懐かしさも新しさもすべてがスピッツで、なにより、超ベテランでありながら”バンドって楽しい!”があふれ出ちゃっていて、それでいて音はしっかりかっこよく仕上がっていて、新鮮さと安心感どちらも持ち合わせてるって最高かよ!な作品。“オバケのロックバンド”でまさかのマサムネさん以外の声が聴こえてきたと思ったら、マサムネさんが書いたメンバーを表現した歌詞をメンバーが歌うという、バンド愛にあふれてる感じとかメンバーみんなでサビをユニゾンで歌っていることに泣けてきて、そのサビのメロディがこれまた切なくて、スピッツっていつまでもかっこいいバンドだなと思いました。 スピッツを好きでよかったと、新作が出るたびに思います。
(タワーレコード リヴィン光が丘店 油座 友里恵)

『沈香学』 ずっと真夜中でいいのに。

『沈香学』 ずっと真夜中でいいのに。

ずっと真夜中でいいのに。の楽曲は裏切ってくれる。服の着こなしでいう「抜け感」のようなものだろうか。ACAねの描くサウンドには常にどこか余裕があり、遊び心を感じる。ストイックなバンドサウンドを基幹に据えながらも、自由な発想で広がっていくその音は、これからも多くの人々を魅了するに違いない。
(新星堂 イオンモール宮崎店 藤崎 一起)

まさに唯一無二の存在だ。歌詞だけにとどまらない独特な言語センス、常に新しさを感じさせる楽曲、卓越した演奏、そして誰にも真似できない唄。それらをまとめて、ひとつのカルチャーとして成立していると言ってもいい。現代を、最先端を強烈に灼きつけた作品だ。
(HMV&BOOKS OKINAWA 中目 太郎)

『e o』 cero

『e o』 cero

サウンドスケープが広がり、まるで映画音楽のように気付けばリピートしている。音響的な不規則なビートの中に、ストリングスや鍵盤などの音数の多さを逆にシンプルに聴かせる巧みなアレンジと、それでいてメロウな世界観が交錯した荘厳な優しさを感じさせてくれる傑作。
(タワーレコード なんばパークス店 山口 勝朗)

名盤『POLY LIFE MULTI SOUL』 から5年、各々のソロ活動などを経て発表された今作は、バンドとして更なる深化を遂た一枚。シームレスに展開していく楽曲たちはジャンルの枠を飛び越えた唯一無二の光を放ち、掴めそうで掴めない世界観を探ろうと何度もリピートしてしまう傑作です。
(タワーレコード イオンレイクタウン店 松谷 拓)

『replica』 Vaundy

『replica』 Vaundy

前作『strobo』 から約3年半ぶりとなる2ndアルバム!ん?2nd?? ベストアルバムじゃないの?? って思ってしまった。だって多くのストリーミングヒット曲と新曲がこれでもか!っていうくらいギッシリ詰め込まれた全35曲収録で、2ndアルバムのわけがない!凄すぎて嬉しくて感情がおかしくなってしまう位、心が動かされた。これは間違いなく令和の最高傑作の1枚となる作品!
(玉光堂 イオン岩見沢店 木村 美由紀)

Vaundyは進化し続ける。革新的な曲を作り続け、今まで聴いたことのない音を聴かせてくれる。でもその言葉は私たちがいつも感じるような、普遍的な感情を注意深く掬いとったものだ。音楽は止まらない。でも人間の感情なんて誰でもみんなそう変わらないものだ、と。Vaundyはそう言ってくれているのかもしれない。
(HMV&BOOKS OKINAWA 中目 太郎)

『ユーモア』 back number

『ユーモア』 back number

配信でバズりまくった曲達、フィジカルになるのをあきらめていたタイミングでの待望のリリースに泣きました。「水平線」は挑戦するすべての人たちに希望を与えてくれる名曲だと思います。
(タワーレコード 錦糸町パルコ店 松井 乃)

タイトル通りback numberのユーモアがあふれる1枚。恋愛の曲はもちろん、「ベルベットの詩」や「水平線」などは日々を頑張る支えになってくれます。
(HMVららぽーと和泉 藤川 佳奈子)

『miss you』 Mr.Children

『miss you』 Mr.Children

儚くて、温かくて、残る余韻が心を掴んで離れない。桜井さんから生まれてきた音を真摯に鳴らし続ける4人で作り上げた13曲。優しくて、儚くて、尖っていて、失われていく若さ、老い、悲しみや苦しみや孤独と共にある日々の暮らしに寄り添って、Mr.Childrenの音として私たちの人生で育っていくような楽曲たち。何度も聴いていると「miss you」というタイトルの通り、心の深い部分まで余韻を残させてくれて、彼らの音に会いたくて、恋しくて、寂しくさせてくれました。
(タワーレコード 広島店 岡 直幸)

「Mr.Children史上、最も「優しい驚き」に満ちている。」それはどんなアルバムなのか、、ワクワクしながら聴いた時の驚き!そして、何周か聴いた後に効いてくる優しさ!ぜひ、13曲通して聴いていただきたいです。聴き進めるとだんだん雲がとれて太陽が顔を出し、特に最後の3曲は暖かい陽射しいっぱいで、聴き終わると幸せな気持ちになります。「毎日晴ればかりじゃない、不安も辛いこともあるけど、楽しいこと嬉しいこともあるよね!積み木みたいに重ねていこう!」自分の人生は今どの辺りなんだろう、、ふと考えてしまう時、このアルバムを聴いてじんわり力をもらいたい。30周年を経たMr.Childrenからの手紙のような優しさに満ちたアルバムです。
(HMV イオンモール成田 冨塚 ゆかり)

『THE BOOK 3』 YOASOBI

『THE BOOK 3』 YOASOBI

日本的にも世界的にも重要なアルバム。10年後、20年後にその時代を代表する1枚として挙げられる今を象徴する1枚。商業主義を突き抜け、テクノロジーとIT、SNSとグローバル社会がもたらした世界的ヒット曲、アニメ「推しの子」主題歌「アイドル」含む全10曲。 かつて70年代~80年代に日本人がアメリカやイギリスの文化に憧れていたように、今欧米の若者が日本のアニメやアイドル文化、K-POPなどに憧れるという驚愕の現実。そう考えると、彼らの音楽の元の土台となるボーカロイドの登場は、やはり音楽文化においてもパラダイムシフトだったと思うのです。
(タワーレコード 盛岡店 長谷川 龍也)

“逃げ出すよりも進むことを”“私が未来に連れて行くから”“私の嘘がいつか本当になること”作品の世界観とリンクした楽曲と、歌声での豊かな表現力に引き込まれる。特に「祝福」「アイドル」のカッコ良さは強すぎて、めちゃくちゃアガる、たっぷりときめく!!そのPOPセンスの高さ、エンターテイメントとしての完成度の高さで今や世界中で人気のYOASOBI。まるで一冊の短編集のような、濃厚なアルバム。
(山野楽器 イオンモール東久留米店 高野 真希)

入賞作品<青>

『炙りなタウン1 -死にたくなってからが本番-』 炙りなタウン

『炙りなタウン1 -死にたくなってからが本番-』 炙りなタウン

そう!!死ぬくらいなら何でもできるさ!!多分!!行けよ若者!!行ったらわかるさ!!イクゾー!1、2、3、ダー!!!レペゼン倉敷!!応援してるぜ!!!(元タワレコ倉敷店長より)
(タワーレコード 盛岡店 長谷川 龍也)

虎さん、象さんのジャケットと言えば…CDショップで見かけて記憶に焼き付いている人もいるはず。1stシングルで話題の中、勢いよく登場したのがこちら。炙りなタウンのライブ定番曲も収録されており、今気になった方もこのアルバムチェックで間違いなし。ジャケ買いで自宅のCDショーケースに並べておきたい作品です!
(タワーレコード アリオ上尾店 青池 一真)

『風』 アルステイク

『風』 アルステイク

苦しいほどまっすぐな曲に惹き込まれます。アルステイクの魅力はなんと言っても、リアリティのある歌詞と、それを色づけるエネルギッシュなサウンド!ひだか(Gt.Vo.)さんの実経験をもとにつくられていて、赤裸々な言葉だけでなく、声にならない想いを強く感じる曲たちに共感できる人も多いのではないでしょうか。今回のアルバムではそんな魅力が凝縮されていて、聴けば聴くほどアルステイク沼にハマること間違いなし!そしてなんといってもアルステイクはライブが最高。めちゃくちゃ格好良いパフォーマンスと、生で聴くひだかさんの歌声がぶっ刺さります。これからブレイク寸前の注目バンドです!
(大垣書店 イオンモールKYOTO店 牧野 心咲)

1stミニアルバムとなる本作では、これぞアルステイクと言えるバラードの「たばこ」やライブ映えがする「わんちゃん」「光」だけでなく、「弱虫」の再録が収録されるなど、昔からのファンが喜ぶ1枚となっています。
(ディスクユニオン 柏店 近藤 海人)

『NEW DNA』 XG

『NEW DNA』 XG

日本人7人組ガールズグループXG。ヒップホップ・R&Bを踏襲しつつ、ジャンルに捕らわれないクロスオーヴァーな音楽性を歌、ラップ、ダンス、歌詞、MVなどそれぞれの表現で丁寧に示してくれました。ディストピアSFのような世界感でハードな印象の「GRL GVNG」から、7人の等身大の魅力が詰まったダンサブルなポップス「NEW DANCE」まで、今のXGを最大限表現し今後の可能性を予感させる傑作ミニアルバムだと思います。
(HMV ららぽーと横浜 齋藤)

リード曲「PUPPET SHOW」を筆頭に、聴けば聴くほど個性豊かで独創性に長けたXGの世界観に没入出来る一枚です。パフォーマンス力がとても高いチームなので映像も合わせてお楽しみ頂く事をオススメします!
(HMV イオンモール八千代緑が丘 関 菜々花)

『結束バンド』 結束バンド©はまじあき/芳文社・アニプレックス

『結束バンド』 結束バンド

昨今“音楽”を題材にしたアニメーションやメディアミックスプロジェクトが多く展開されている中でも、“J-ROCK”というジャンルへのこだわりやリスペクト、熱量のスゴさに度肝を抜かれました。原作漫画の良さとアニメーションだから生まれる音や動に、音楽を好きな理由のようなものを改めて思い出させてもらった作品でした。アニソンでは収まらない、まさに“ROCK”を生きる結束バンドは音楽を愛するすべての人に聴いてみて欲しい1作だと思います。
(タワーレコード 苫小牧店 荒澤 香菜)

多くのアニメ好き、マンガ好きに“楽器にチャレンジしてみたい”という気持ちを芽生えさせた1枚だと思います。日本を代表するアニメという文化が楽器屋、もとい楽器業界にもたらした恩恵は計り知れないと思います。アニメのストーリーと相まって、音楽に、バンドに対する憧れが詰まった1枚です!
(山野楽器 そごう千葉店 榎本 聡史)

『Intro』 tonun

『Intro』 tonun

流行りの音楽、世間を賑やかす音楽に目がいきがちですが、心地よい日々に寄り添う音楽もあって。どんなシーンにも彼の音楽がコントラストを上げるトリガーになって。いつまでもそばにいるような気持ちになる。当たり前すぎて通り過ぎてしまわないように、気が付いてもらえるように、おすすめします。
(タワーレコード 名古屋近鉄パッセ店 山田 祐介)

甘美な歌声とサウンドはいつまでも聴いていたくなる一枚です。決して通好みなだけでなく、より多くの人に共感されるキャッチーさも兼ね備えた一枚です。
(タワーレコード モレラ岐阜店 竹澤 友文)

『TWO MOON』 TOMOO

『TWO MOON』 TOMOO

歌声そのものに感動したのはここ数年間を思い返してみても久々でした。低音ヴォイスは驚くほどに新鮮で、不思議な色気のあるハスキーな地声は、力強く歌う高音域ほど広がりと包容感が増します。楽曲はベスト盤か?と思う程に多彩な名曲が並び、どれもがJ-POPの王道と言える親しみやすいものばかり。端々から醸し出す90年初頭辺りの邦楽ヒット曲を想わせるムードも独特で素敵。
(タワーレコード 神戸店 小畑 雄巨)

落ち着いたアルトボイスに、タテ揺れ、ヨコ揺れ変幻自在な音楽性。聴いていてこんなにも“気分が良くなる”体験は久々でした。一枚まるっと音に楽しませてもらう、まさに「音楽」を体現したような作品。あ~もう一回最初から聴きたくなってきたなぁ。
(トオンミュージック イオンかほく店 山元 渚)

『Balcony』 Penthouse

『Balcony』 Penthouse

初となる1stフルアルバムは、ツインボーカルと楽器隊のアンサンブルが心地よく、非常にポップな曲揃いながらも、ゴスペルやファンク、ブルースなど、メンバーの背景的な要素も加わり、Penthouseの魅力が存分に詰まった作品に仕上がっています。アルバムを通して得られる満足感をぜひ体感して欲しいです!
(HMV 阪急西宮ガーデンズ 西村 聡一郎)

「日常をちょっとおしゃれに彩る音楽」というコンセプト通り、Penthouseを流せばいつもの日常が色づくように少しだけ特別なもののように映るのが不思議です。ボーカルの浪岡真太郎さんの繊細だったりパワフルだったり変化する歌声と大島真帆さんのハーモニーがとても気持ち良いです。
(平安堂 伊那店 小林 佐希)

『人類滅亡ワンダーランド』 ブランデー戦記

『人類滅亡ワンダーランド』 ブランデー戦記

キャッチーなバンド名や曲名、その歌謡曲を彷彿させるメロディセンスに目と耳を奪われるものの、その本質は意外とヘヴィーなサウンドにあり。ノイジーで歪んだギターにブリブリのベースとパワフルなドラムはまさに爽快!
(タワーレコード なんばパークス店 山口 勝朗)

重厚感のあるサウンドと、ブルースのような歌詞がめちゃくちゃかっこいい。 結成1年の新人バンドとは思えない圧倒的なクオリティで、今後の邦ロック界を背負っていくこと間違いなしです。
(タワーレコード 佐賀店 向江 慧)

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*初回盤と通常盤がある作品は通常盤をご紹介していますが、作品によっては初回盤がまだ購入できる作品もございます。店頭にてご確認ください。

各賞受賞作品(部門賞)

『ガッツ』 オリヴィア・ロドリゴ

洋楽賞
『ガッツ』 オリヴィア・ロドリゴ

デビュー曲「ドライバーズ・ライセンス」の世界的ヒット後、最優秀新人賞を含むグラミー賞3冠受賞。瞬く間にグローバル・スーパースターの仲間入りを果たしたオリヴィア・ロドリゴのセカンド。前作同様、プロデューサーのダニエル・ニグロとの共作となった本作。ドラマ『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』 の主題歌にも起用された③をはじめ、20歳になった彼女の抱える強い思い、意思、度胸を全て反映した楽曲を収録!第66回グラミー賞で6部門にもノミネートされた、正に2023年を代表する作品!
(タワーレコード 商品本部 洋楽担当 廣川 奏)

『Piacere~ヴァイオリン小品集』 東 亮汰

クラシック賞
『Piacere~ヴァイオリン小品集』 東 亮汰

2023年にNHK Eテレで放送されたアニメ『青のオーケストラ』 で、主人公、青野一の吹き替え演奏を担当するなど、今、最も注目を浴びている若手ヴァイオリニストの一人、東 亮汰のメジャー・デビュー・アルバム。ヴァイオリン名曲「愛の挨拶」を始め、ラフマニノフや映画音楽の巨匠モリコーネなど、メロディの美しさが際立つ作品ばかりを選曲。最大の魅力は、優しく語り掛けるような情感豊かな表現力。じっくりと耳を傾けて欲しい演奏です。
(タワーレコード 商品統括部 中川 浩淳)

『Midnight in Blue』 高木里代子

ジャズ賞
『Midnight in Blue』 高木里代子

メディア出演も多く、ジャズピアニストとして高い知名度を誇る高木里代子さん。今年度のジャズ賞受賞作となった『Midnight in Blue』 は、井上陽介(b)と則竹裕之(ds)というビッグネームをリズムセクションに迎えてリリースされた一枚で、アルバム全編に流れるムーディな時間の中に美しいピアノの音色と沁みるようなメロディが溢れ、ソロやインタープレイで聴かせる心地よい緊張感もまたすばらしく、本格派としての力量をまざまざと聴かせてくれた作品となりました。多くの音楽ファンに聴いて欲しい、2023年を代表するジャズ・アルバムです。
(タワーレコード 商品本部 洋楽/映像バイヤー 千葉 広克)

『BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023』 BE:FIRST 『BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023』 BE:FIRST

ライヴ作品賞
『BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023』 BE:FIRST

あぁ、BE:FIRSTを応援していてよかった。ライブ映像を見てまずこの感情になった。最高の個性とクオリティが集結した7人初の全国ツアー。全員ボーカル、全員ダンサーの彼らが音楽を愛し、楽しむ姿は幸福感と高揚感をもたらしてくれる。また、このツアーでBESTY(ファンネーム)に、来年にはドームツアーを行うと約束してくれた彼ら。そして2024年にその言葉通りドームツアー決定。 着実に実績とパフォーマンスのクオリティを高める彼らの存在はかけがえのないもので、気が付けば必死で応援している。他と競い、蹴落とし合ってトップをめざすのではなく、音楽を愛する相手に愛とリスペクトを持って上を目指していく彼らの努力した足跡、挑戦し続ける姿をこのライブ映像でぜひ見ていただきたい。
(HMV イオンモール羽生 大浦 茉実)

『渋谷のマリア』 おかゆ

歌謡曲賞
『渋谷のマリア』 おかゆ

渋谷のギャルに憧れ札幌から上京、ギター片手にスナックなどを回るおんなギター流しとして活動していたおかゆのメジャーデビュー5周年シングル。真骨頂であるグルーヴ歌謡をベースに移り変わる渋谷の情景を疾走感のあるメロディーと情感あふれる歌声で描いた歌謡ロックとなりました。聴いた瞬間から心奪われる歌唱力とその人となりもとてもチャーミング。演歌からシティポップまでジャンルの壁を軽々と飛び越える大注目のシンガーソングライターです。
(ミュージックプラザ・インドウ 西 信太朗)

『replica』 【完全生産限定盤】Vaundy・松田剛 (quia)

パッケージ・デザイン賞
『replica』 【完全生産限定盤】Vaundy・松田剛 (quia)

とにかく可愛すぎる!!まるでおもちゃのような外装で、ベリベリッ!と開けたくなる衝動に駆られるパッケージ!子供心が擽られ、思わずワクワクしてしまいました!
(HMV イオンモール福津 高野 玲奈)

地域ブロック賞作品

『69 Jewel Beetle』 森 大翔

北海道ブロック賞
『69 Jewel Beetle』 森 大翔

北海道・知床 羅臼町出身のシンガーソングライターはデビュー作からギターへの愛を超絶的なテクニックで詰め込んだレベル違いの逸品!2003年生まれにしてこの完成度、すでに作詞・作曲にアレンジまでこなしこの先一体どうなるのやらスケールの大きさしか感じません!もちろんギターのテクだけでなく、デビュー曲「日日」をはじめ聴き惚れる名曲を早くも生み出してます!
(タワーレコード 札幌店 吉原 裕也)

『温室育ち』 SWALLOW

東北ブロック賞
『温室育ち』 SWALLOW

青森県三沢市出身の3ピースバンドSWALLOWの1stアルバム!ボーカル帆乃佳さんの澄み渡るような歌声がおすすめです!特に2曲目の「紛い者の万年筆」が疾走感があって、たまらなく好きなのですが、どの曲も名曲ぞろいで、ぜひもっと多くの方に聴いていただきたい1枚です!
(成田本店しんまち店 熊谷 明香)

『日本民謡珍道中』 民謡クルセイダーズ

関東ブロック賞
『日本民謡珍道中』 民謡クルセイダーズ

東京・福生発。日本各地の古き良き民謡に、様々な音楽要素を加味したアレンジが絶妙。日本には“民謡”という世界に誇れるダンス・ミュージックがあるのだ!と実感できる傑作。昨年は海外でも熱狂的に受け入れられている彼らの海外公演を追ったドキュメンタリー映画も公開されました。
(ペット・サウンズ・レコード 森 陽馬)

『EDDY』 ビッグエディー

甲信越ブロック賞
『EDDY』 ビッグエディー

店でも今1番押している上田市発のライブバンド!一度聴いたら耳に残るメロディーと、シンガロングしたくなる歌詞が印象的。メンバー全員が作詞作曲を担当しており、楽曲の振り幅も広く聴き応え十分の1枚。バンド名の通り、今後全国へ大渦を巻き起こしてくれることを期待しています!
(タワーレコード 上田店 駒村 真哉)

『unknown』 Maverick Mom

北陸ブロック賞
『unknown』 Maverick Mom

まずは音楽ありきでメンバーが集まった、2022年4月結成の4人組ロックバンド。時代に反すればする程、しっかり今の時代に合った多彩さを得るという妙が彼ららしいのではないでしょうか。早々に数々のフェス出演を重ね、大人たちが蠢く中で、注目が増したタイミングでのリリースもよかったと思います。これからどんな風にメイブらしさを確立させライトな音楽ユーザーにも落とし込み、日本のメインストリームへ行くのか期待しています。4人の個性がプレーンに生きた作品も楽しみにしています。(タワーレコード 金沢フォーラス店 宇野 真也)

『80/嵐ヶ丘』 matatapia

東海ブロック賞
『80/嵐ヶ丘』 matatapia

静岡・磐田市のライブハウス「FM STAGE」を拠点に活動する三人組のバンドmatatapiaの3作目となるシングル。浮遊感のあるエレクトロニカサウンドに男女ボーカルが重なり非常に気持ちがいいサウンド。徐々に音が重なり合い最終的にシューゲーザーなサウンドに昇華していく。高揚感がおさまらない。あーやられた。可能性しかないバンドが磐田というエリアから生まれた事に感謝せずにいられない。
(タワーレコード ららぽーと磐田店 加藤 元博)

『わたしのノクターン』 カネヨリマサル

関西ブロック賞
『わたしのノクターン』 カネヨリマサル

恋愛における繊細な感情を想像しやすく、めちゃくちゃ胸が締め付けられる。元恋人を思い出すことや、失恋って悲しいはずなのに、この悲しみに浸っていたいと思ってしまうほど。そして聴いた後は自然と前を向かせてくれる、カネヨリマサルには一生恋愛を歌い続けてほしい。あとシンプルにメロディがかなり良いです!!!
(タワーレコード なんばパークス店 合谷 柚香)

『炙りなタウン1 -死にたくなってからが本番-』 炙りなタウン

中国ブロック賞
『炙りなタウン1 -死にたくなってからが本番-』 炙りなタウン

岡山県発3ピースガールズロックバンド。アルバムタイトルの言葉は、Vo.ゆきなりさんがLIVE中に発した言葉。「死にたい」と思った時「ロックバンドに会いたい」という気持ちが、踏みとどまる意味になればいいな、それが自分達であれば幸せだと。ジャケットのイラストは高校時代の尖っていたゆきなりさんがモデル。痛快な歌詞と勢いのあるボーカル、サウンドが好きな方におすすめです。
(家元電器 家元 泰子)

『心はずっとそのままで』 silent sparkle

四国ブロック賞
『心はずっとそのままで』 silent sparkle

香川県高松発スリーピースロックバンド。2月1日にJMS×渡辺旭 新レーベル“three charm”より、初の全国流通1st full album『心はずっとそのままで』 をリリースしこれから期待大の若手バンドです。
(タワーレコード 高松丸亀町店 池田 敏弘)

『dead shot dan』 aldo van eyck

九州ブロック賞
『dead shot dan』 aldo van eyck

音を浴びているうちにあがってく体温。硬質なのに柔らかくしなやかなリズム。多くを語らずとも たくさんをくれる歌。世のカッコイイ音楽たちのイイトコがイイカタチでミックスされた無双感。おまけにスタイリッシュとかズルいなー。
(フタバ図書 TERA イオンモール福岡店 大畑 亨(ミュージックソムリエ))

『MYSTIC ISLANDS DUB』 HARIKUYAMAKU

沖縄ブロック賞
『MYSTIC ISLANDS DUB』 HARIKUYAMAKU

本作が重要な点は2つ。1つは使用されている沖縄民謡音源全てが歴史の彼方で眠っていた7インチやプライベート盤であること。HARIKUYAMAKU氏のライフワークのエサ箱漁りで発掘された盤は著名な民謡研究家ですら垂涎のものばかり。もう1つはDUbの持つ自由な思想を極限まで極めた、誤解を恐れずに言えば"トベる"作品だということです。巨匠リー・ペリー氏が遺作でコオロギの音色で宇宙と交信した残滓を受信することで生まれた、「スーパーエイプ」や「ダンスホールスタイル」と並ぶ名盤が沖縄で生まれたことを誇りに思っています!
(HMV&BOOKS OKINAWA 小松 直也)

コメント大賞

CD ショップに行くと、CDと共に随所に掲示されている、店員のオススメコメント。作品に対する店員の熱い思い読み、思わずその作品を手に取ってみたくなることもあるかと思います。CD ショップ名物とも言える、オススメコメントの中から、特に読み手に「買いたい。聴いてみたい。」と思わせたものを、コメント大賞として表彰いたします。選定者は、音楽業界、カルチャー業界で活躍する有識者。対象となる作品は、CD ショップ大賞のノミネート作品だけではなく、全ての投票された作品です。

『TWO MOON』 TOMOO

HMV&BOOKS OKINAWA 中目太郎

『TWO MOON』 TOMOO

いつもの時間に起きて、うんざりしながら準備をして、見飽きた道を通る。そんな面白くもない決まりきった日常を、いまにも何かが起こりそうな、発見や驚きと出会えるような、鮮やかで特別なものに変えてくれるのがTOMOOの歌だ。空気の色さえ変えてしまう、ドラマのある歌声。

選者コメント
「空気の色さえ変えてしまうドラマのある歌声」というワードにぐっと惹かれました。誰しもが経験したことのある日常の閉塞感。その気持ちを知っているからこそ、CDショップでこのコメントを見たら絶対に手を伸ばしてしまうな…。聞いてみたくなる、というポイントで選ばせていただきました。

伊藤桃

選者

伊藤桃

鉄旅タレント。鉄道の旅でしか出会えない旅情にひかれ、いつしか鉄道に乗ることが旅の目的に変わる。2016年1月10日 JR全線完乗。2022年9月23日には最長片道切符新ルート踏破第1号を達成。好きな車両は国鉄型キハ40。多くの鉄道イベントやメディアに出演する傍ら、著書『桃のふわり鉄道旅』 (開発社)や小田急全駅に実際下車し、駅と歴史と居酒屋をテーマにかいた『小田急全駅ものがたり』 (シンコーミュージック)を刊行。2023年4月より「もっと気軽にカジュアルに難しくなく鉄道を楽しんでいこう!」をテーマに新プロジェクト「てっけん!」を発足。

『沈香学』 ずっと真夜中でいいのに。

TSUTAYA 九州支店 平井 雄太

『沈香学』 ずっと真夜中でいいのに。

1曲目からアッパーな楽曲に一気に引き込まれ、次の瞬間にはACAね。の歌詞内容に引き込まれて、ついつい歌詞カード見ながら追っかけて自分で歌ってみたりする。(うまく歌えないけれど。) ベース、ドラムがつくるリズムに、様々なアレンジ利かせたメロディラインは複雑なんだけれど爽快で心が揺れる。その中でも、懐かしさを感じさせ、ウルって涙腺が刺激され、泣かせられるような「夏枯れ」はこのアルバムの中でも私が大好きな楽曲。(その流れで進む「袖のキルト」がまた良い!) 今年何回も聴いたアルバムです!

選者コメント
今、まさに今この瞬間にも、新たな音楽がこの世には生み出され、SNSの普及により様々な音楽に受動的に触れられてしまう"今"だからこそ、平井さんの主観的なコメントは、実に友人に意気揚々とお勧めされている感覚を覚え、友人からの推薦ならば聴いてみよう!と思わせてくれます。さらに、(うまく歌えないけれど)という個人的な感想には、多くの方が共感でき、そして親近感を覚えます。是非"一緒に"音楽を楽しみ、そして一緒に口ずさんでみたい、と感じました。これからも音楽を"一緒に"楽しめるようなコメントを楽しみにしております!

髙﨑俊吾

選者

髙﨑俊吾 (俳優・コラムニスト)

1992年東京都出身。慶應義塾大学在学中にスカウトされ、芸能活動を開始。近年では、舞台「弱虫ペダル」シリーズなどの2.5次元舞台作品で活躍する傍ら、銭湯ソムリエという認定を活かしてヴィレッジヴァンガード「キタコレ!」サイトにて、『お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記』 というコラムを連載中。俳優業だけでなく歌やコラムニストなど、マルチに活躍中。

『タオルケットは穏やかな』 カネコアヤノ

HMV&BOOKS SHIBUYA 安藤 あかり

『タオルケットは穏やかな』 カネコアヤノ

このアルバムを通してあるのは生きる中で生まれるいくつもの不安とその不安に寄り添う優しさだ。今までも、生活の隙間を埋めてくれるような作品をリリースしてきたが、今作は特に、生活の中の「不安」にフォーカスを当てているように思う。 歌詞の端々に散りばめられた不安の吐露。「怖い」という言葉の登場頻度が明らかに今までのどの作品よりも多い。でも、不思議とそこに鬱屈さはない。怖いことがあること、不安なことがあることを、彼女の歌声が全て受け止めてくれるからだ。 カネコアヤノの歌声はいつもどこか触れたら割れてしまいそうな繊細さがある。だが、それでいて、力強く叫んでいるようでもある。バンド形態での合奏をかさねて、今作は以前よりも一層歪んだエレキギターのサウンドが目立つ。不安を吹き飛ばす、叫びのような。 表題曲「タオルケットは穏やかな」に、アルバム全体の解釈を彼女は込めているように感じる。アルバム内の各曲を彷彿とさせる単語が散りばめられ、サビで彼女はこう叫ぶ。 「いいんだよ 分からないまま 曖昧な愛」 不安のままでもいい。忘れてしまえ、とカネコアヤノは大きな声でただ歌ってくれる。 不安でたまらない私たちを優しく包んでくれる、タオルケットのような作品だ。

選者コメント
音楽をなぜ好きになったのか、といった原風景が胸を掠めました。耳の肥えたリスナーから評論家、プレイヤー、そしてミーハーさえ横並びに、自分を支えてくれるものとして、時にもたれ掛かるものとして音楽を聴いたことが誰しもにあったろうなと。受け手であり送り手ともなっている安藤さんのコメントの透明度に、まだ出会うことのない友人の手紙を読むように歌詞カードを読むこと、言葉の代わりにCDを誰かに贈ることがあること、そうしたことの出発点にいつもCDショップがあることも思い出させられました。こうした方々が繋いできた音楽があることに感謝します。

髙﨑俊吾

選者

黒川 隆介 (詩人・コピーライター)

神奈川県川崎市生まれ。マガジンハウス『POPEYE』 や『POPEYE Web』 、meethメディア『詩人 黒川隆介とお酒を嗜む』 、タワーレコードのWebメディア『Mikiki』 などで連載。tvk(テレビ神奈川)「イイコト!」レギュラー出演中。ANA meets art com の招聘アーティストとしての滞在制作、Baccarat、DMMのコピーなど、企業の広告コピーも手がける。ラジオ出演も多数。最新の詩集は『この余った勇気をどこに捨てよう』 。

POP大賞

タワーレコードららぽーと立川立飛店 平岡雪絵
スピッツ(POP展開)

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タワーレコード渋谷店 毛利結花
ELLEGARDEN(POP展開)

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HMVイオンモール千葉ニュータウン 平田紗英
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