CDショップ大賞

メジャー、インディーズを問わず、CDショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、店頭から全国に向けて発信出来るような“本当にお客様にお勧めしたい”作品を“大賞”として選出していきます。

第14回CDショップ大賞2022
大賞<赤>受賞
Official髭男dismさま
受賞コメント

 Official髭男dism『Editorial』

Q1.このたびは第14回CDショップ大賞2022大賞受賞おめでとうございます!
2作連続大賞<赤>を受賞とのことで、CDショップ大賞でバンドの作品としては2作連続は初の快挙です。『Editorial』大賞<赤>受賞を受けての感想をお聞かせください。
※補足:過去には星野源さん、米津玄師さんが2作品大賞を受賞しています。

藤原:2作連続で名誉な賞を頂き大変光栄に思うと同時に、今作を聴いて下さっている皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

小笹:音楽好きの集まるCDショップ店員さんに評価を頂けたことは大変光栄で嬉しい気持ちでいっぱいです。大賞<赤>の受賞は2度目までとのことで、次作からはCDショップ大賞のお墨付きを頂くことは出来ないので、今後とも真に魅力を持った作品を作り続けていかねばと身が引き締まる思いです。

楢﨑:とても嬉しく思います。これからの制作も楽しみながらいい物を作っていきたいです。今後ともよろしくお願い致します。

松浦:目まぐるしく変わる環境の中で再びこの賞をいただけた事を本当に嬉しく思っています、ありがとうございます!

Q2.受賞作品『Editorial』について、特にこだわったところがあればお聞かせください。

藤原:全作品に言える事ですが、作りたい物を楽しみながら作ると言う点は特に大切に作った様に思います。だからこそ、今回大賞を頂けた喜びもとても大きいのかなと考えています。

小笹:トレンドや流行のエッセンスは自分達が実際に体験して咀嚼できたものまでに留めており、普遍的で長く愛される作品になるようにという思いを込めて制作しました。

楢﨑:楽曲が求めている音を垣根なく探せたと思っています。

松浦:今回はドラマーとしてだけでなく初めて作詞と作曲にも挑戦できて、自分の思う事をダイレクトにアルバムの中に入れる事ができたのでメンバーそれぞれの楽曲と共にバンドの色がしっかりと出た一枚になったのを感じて欲しいです。

Q3.1作目『Traveler』を受賞したときと比べ、2作目では音楽の幅も広がり、リスナーの年齢層も広がったのではないかと思いますが、ヒゲダンとしてこの2年間でいちばん変化したと思うのはどんなところでしょうか。

藤原:バンドが続いて行く事は当たり前ではないよねという事に気付いた点だと思います。特にこの期間にライブが出来なかったり、思う様に前に進めないという体験をした事が大きかったのかも知れません。

小笹:「バンドらしさ」を活かすためにやりたいこと、「バンドだから」という制約をかけないためにやりたいこと、この相反する要素を両立する自分たちなりのバランス感覚が確立できてきたように思います。

楢﨑:チームワークや、個性の尊重を重要視できるようになったと思います。

松浦:メンバーそれぞれが曲を作るようになったのは勿論、この2年間でレコーディングやライブやその他色んな経験をしてもなお新たな制作のやり方などを模索していくのが変化ではなく変わらない事なのですがすごく重要な事だと思っているし、アルバム制作の中でもそう感じました。

Q4.CDショップへ行く機会はなかなかないと思いますが、各店舗のSNSを通じてCDショップの展開などをご覧になられていると思います。CDショップ店員へのメッセージがあればお聞かせください。

藤原:リスナーへ音楽を届けるために多大なご協力、いつもありがとうございます。今後も自分たちの作りたい音楽に邁進して参りますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。

小笹:CDショップは不意の出会いを生むチャンスの場でもあり、確実に音楽好きにリーチできる勝負の場でもあります。
ミュージシャンにとっても気合の入る場所ですが、ここでどのように音楽を届けられるかというショップ店員さんの熱意にはいつも刺激を受けています。
展開やポップの妙にはいつも感謝すると同時に、いち音楽好きとして楽しみに拝見しております。
いつもありがとうございます。

楢﨑:いつもありがとうございます。
制作はまだまだ続けてゆきますので、一緒に楽しんで頂ければ光栄です。

松浦:本当にいつも愛のこもった展開をしていただきありがとうございます!
これからも丹精込めて作品を作っていくので応援のほどよろしくお願いします。

Q5.現在アリーナツアーも後半、今年6/7には結成10周年を迎えますが、今後の展望や抱負などがありましたらぜひお聞かせください。

藤原:楽しみながら活動を続けて行くという事に尽きると思います。
まだ大変な世の中ですが、バンドも、チームも、応援して下さっている皆様も、なるべく気持ちを高く持って共に乗り切って行けたら嬉しいですし、そのエネルギーに音楽がなっていれば良いなと願っています。

小笹:良い音楽を作って良いライブをしてという当たり前のサイクルを途切れさせないことが、どれだけ大切なことなのかをコロナ禍の影響もあって気付かされました。
大きな目標も掲げたいところなのですが、まずはこの健全なサイクルを取り戻せそうになってきたタイミングだからこそ、気を抜かずに歩んでいきたいです。

楢﨑:ライブも音源もアイデアをすぐに試せたり、話し合ったりできる環境作りに力を注いでいきたいです。

松浦:この10年の中でバンドで色んな経験をしてきましたが、やっぱりライブと制作が勿論主軸であります。
その中でメンバーそれぞれがやりたい事を本当に好きなだけやっていくのが1番良いのかなと思っているし、良いものができた時の幸福感は代え難いので今後もそんなチームの空気感を大事に活動していきたいです!

作品を発表するごとに、いい意味でこちらの想像の斜め上を行く衝撃を与え、アルバムではホッとするところも持ち合わせるそのバランスが絶妙です。これからも素敵な作品を楽しみにしています。貴重なお時間をいただきありがとうございました。
(インタビュアー:山野楽器EC営業部 仲西正代(第14回CDショップ大賞2022実行委員長)

Official髭男dism

第14回CDショップ大賞2022
大賞<青>受賞
WurtSさま
受賞コメント

WurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』

Q1.1.このたびは第14回CDショップ大賞2021大賞<青>受賞おめでとうございます!まずは大賞受賞の感想をお聞かせください。

WurtSの昨年の目標がサブスクやネット媒体での活動中心のネットアーティストとしての評価に留まらず、CDなどのフィジカルの能力を評価されるようになることであったため、大変光栄です。

Q2.2021年度は配信でのリリースが続いた後、CDでのアルバム作品をリリースとなりました。研究者と音楽家の両視点からこの時代にCDをリリースする意義を捉えていらっしゃいますか?

最近では、単曲をサブスクで聴くことができアルバムにすること自体を行わないアーティストの方もいると思いますが、実は僕自身もそちら側の考えでした。しかし、サブスク配信だけでも音楽を広めることができるという中で、曲自体が断片的になることに違和感を感じていました。やはりアーティストとしての作家性は「パッケージにすること」の完成度だと考え、単曲で配信してきた曲が集まって次第に点と点が線で繋がっていくような感覚を作り出したいと本アルバムをCDとしてリリースしました。

Q3. 3.2021年12月26日(日)にオンラインライブ「WurtS ONLINE LIVE 2021 supported by ZONe」を開催され、2022年4月1日、18日には「WurtS LIVE 2021-2022」が開催されます。アルバムを引っ提げて初の有観客でのLiveになると思いますがLiveへの意気込みやこういったLiveを観客の皆様へお届けしたいという事があれば教えて下さい。

上記でも述べたように、WurtSは時代やシステムの移り変わりへの順応と応用だと考えています。サブスク時代において適応しながらフィジカルヘと応用する力が作家性だと思うので、ライブにおいても、今までオンラインで配信してきたものが線になって繋がるような対面ライブにしたいです。

Q4. 授賞式をご覧のみなさまへこれからの抱負やメッセージをお願いします。

WurtSの活動はアーティスト活動というよりももっと大きな目標で計画通りに動いています。そのため、賛否両論なことが多々あり、一体何をしているんだと混乱する方もいらっしゃると思いますが、おそらくこれからもこんなことが続き、最終的には想像がつかないことになる予定です。ですので面白いことをしているアーティストという捉え方で活動を応援していただければ幸いです。

これからも素敵な作品を楽しみにしています!貴重なお時間をいただきありがとうございました。
(インタビュアー HMV 音楽映像商品部 沼田 徹也)

WurtS