2012年も参戦しました!!COUNTDOWN JAPAN 12/13!すでにCOUNTDOWN JAPAN 12/13 オフィシャルHPでレポをご覧になっている方が多いと思いますので、2011年のレポ同様CDショップ大賞事務局の視点(?)からお届します。
12/28(金) COUNTDOWN JPAN 12/13 1日目
【N’夙川BOYS】
メジャー1stミニアルバム「PLANET MAGIC」で第4回CDショップ大賞2012 関西ブロック賞受賞のN’夙川BOYS。10/3発売のメジャー1stフルアルバム「24HOUR DREAMERS ONLY!」リリースワンマンツアー(12/3 Shibuya O-EAST)を観たばかりだけど、見逃すわけにはいかないっ!
シンノスケBOYSが金色のテープ(リボン?)をぶんぶん振り回しながらMOON STAGEに登場!(金色のテープやドラムスティックが次々と宙を舞うw)マーヤLOVEの「夙川~!」から『24hour』スタート。ハンドクラップが鳴り響く会場ではぴょんぴょん跳ねたり、ゆらゆら踊ったり、何かを掴むかのように手を高く高く伸ばしたり、楽しみ方は十人十色。N’夙川BOYSのライブは何でもアリの夢の玉手箱。マーヤLOVEとリンダdada、シンノスケBOYSのメンバーそれぞれもドラムを叩き出したと思ったら、いつの間にかギターに持ち替えたり、次は??次は??と目が離せない。マーヤLOVEも緊張気味のワンマンとはまた違う茶目っ気たっぷりのMC。「マイクを投げたら怒られるかな?」「すぐ飛びこみたい気分だけど・・・だめだめ。行きたい気持ちをこの曲にのせていきますんで!」と『物語は不安定』。リンダとマーヤが『物語~』のラストにアカペラで締めくくるのかと、思いきや「まだ終わらへんで!」とリンダdada。ラストナンバーは「地球にいいことばっか起これ!『プラネットマジック』」とマーヤLOVEの絶叫でスタート。ステージは勿論、フロアにいる人達もきらきら輝いていて、みんな本当にいいことばかり起きそうな予感がしていたに違いない。「Thank you―!」と言う言葉とともに夢みたいなきらきらの30分が終了。ありがとうを言うのはこっちだよ。ロックンロール最高!N’夙川BOYS最高!
【MAN WITH A MISSION】
1stフルアルバム「MAN WITH A MISSION」で第4回CDショップ大賞2012入賞。そして、1/8に発表したばかりの第5回CDショップ大賞2013 第二次ノミネート作品に7/18発売の2ndフルアルバム「MASH UP THE WORLD」がエントリー。
10/3に発売された初の映像作品集「狼大全集①」も売れまくっていたので、念のため早めにGALAXY STAGEに向かったものの、予想以上に長蛇の列!「入場規制ニナルノカ?入レルノカ?」と、ガウガウ焦ったのは言うまでもありません(笑)
サウンドチェックの時点から熱気ムンムン&ぎゅーぎゅーの会場は『DANCE EVERYBODY』が始まるや否や、ぐるんぐるん回るタオルの波。あまりの見事さに、タオルを回すのを忘れて見とれてしまう私。2曲目の『distance』では地震か??と思うくらいフロアが揺れに揺れる。煩悩を振り払うかのようなジャンプ!?はたまた、実はオーディエンスもオオカミなのか?なんて思ってしまうほど本能のジャンプ!とにかく余計なことは考えずに楽しめてしまうステージは圧巻。オオカミだけど(笑)謙虚だし、サービス精神も旺盛。5/6の武道館公演も決定しているMAN WITH A MISSION。オオカミ旋風はまだまだ吹き荒れそう!2013年も要チェックです!
【クリープハイプ】
メジャー1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」が、第5回CDショップ大賞2013 第一次ノミネート作品にエントリー。
「今まで夏フェスとかで人が集まってくれてたら、他のバンドと間違ってんじゃないの?とか言ってましたけど、もうそういうのやめます。クリープハイプを観に来たあなた達に、最高の30分を約束します。」。尾崎世界観は言い切った。11月のワンマンを見た時にも思ってはいたのですが、今回COUNTDOWN JAPAN 12/13を観て確信しました。スイッチが入ったな。と。『愛の標識』からの『イノチミジカシコイセヨオトメ』。そして「今年はこの曲にいろんなところに連れて行ってもらいました。」と『オレンジ』。オレンジ色のライティングの中、“その先へ、その先へ”と歌う尾崎世界観からはただの絶望ではなく・・・悲壮感と言うのだろうか、暗闇で見つけた一筋の光のような凛としたモノを感じた。「もう1曲大ヒット曲」と『おやすみ泣き声、さよなら歌姫』から、『HE IS MINE』。ラストは恒例の「セックスしよう!」の合唱で会場が一つに。最初は前の方で観ていたものの、凄い人数に途中で気付いて、途中から後方に移りました。見渡す限り人、人、人。COSOMO STAGEのフロア一面に漂う人の波の向こう側に見えたクリープハイプの向かう先を追いかけてみたいと思った。きっと後ろの後ろまで、会場に入りきらなかった人達までもが、圧倒的な「最高な30分」をわかち合えた瞬間だったに違いない。
12/29(土)COUNTDOWN JAPAN 12/13 2日目
【サカナクション】
CDショップ大賞では、「DocumentaLy」(第4回)「kikUUiki」(第3回)「シンシロ」(第2回)と、3年連続入賞。常連中の常連のサカナクション。
開演15分前、すでにセンターより前は埋め尽くされているところに、次から次へと絶え間なく集まり続ける人、人、人。開演直前にはEARTH STAGEが後ろまでびっしり埋め尽くされる。漆黒の宇宙空間に届くような青いレーザー光の中、美しく響くコーラスでスタートしたオープニング1曲目『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』、この瞬間を待っていたかのように解き放たれた歓声!「どうも、サカナクションです!」の山口君の挨拶の言葉に床が大きく呼応する。『モノクロトウキョウ』から『アルクアラウンド』とシングルヒット曲が続く中、ライブならではのアレンジに一夜限りの今日という時間を共有している事の幸せを噛み締めつつ、4曲目『僕と花』へ。ステージ前にメンバーが5人一列に並んでMacを操作しながらのDJタイム。暗い空間に青白く浮かび上がるそこは、まるで宇宙船を操縦しているかのよう。山口君の手を上げるサインに、メンバー全員が手を上げ、私達の手も一斉に高く上がる、一面ダンスフロアとなったボルテージがどんどん上がる。5曲目『ネイティブダンサー』では、左に右に揺れる手のひら、「一緒に踊ってくれー」山口君の雄叫びに乱舞する私達。続いて『アイデンティティ』ラーラララーラーララララー、とみんなで合唱し、最高ーに盛り上がったまま『ルーキー』。「みんな行くぜー!」の山口君のよびかけに会場が更に熱くなる。「次、踊れる曲です。みんな踊ってくれる?」ラストは最新シングル『夜の踊り子』〜跳ねた跳ねた〜会場が縦に跳ねる跳ねる、最高潮に盛り上がる!サカナクションのステージは、まるで銀河鉄道で私達を星のまたたく宇宙空間へと連れて行ってくれるように感じる。夜の闇に光る列車は私達を新しい年へと誘う。
帰り道、余韻に浸りながら駅への道を歩いているとどこからともなく聴こえる『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』。一人の大道芸人が曲をバックに黙々とジャグリングの稽古をしています。フラフラ引きこまれしばらく見ていましたが、ふと気づけばジャグラーが車掌で、いつの間にかサカナクションのライブという銀河鉄道に乗って、地上という終着駅に戻ってきたのではないか、そんな素敵な気分にさせてくれる一夜でした。
12/30(日) COUNTDOWN JAPAN 12/13 3日目
【清 竜人】
1stアルバム「PHILOSOPHY」で第2回CDショップ大賞2010準大賞を受賞。昨年5/9発売の4thアルバム「MUSIC」では新境地!?と、挑んだMOON STAGEでしたが、予想外(?)に弾き語りで登場の清 竜人。
アコースティックギターでの弾き語りで、1stシングル『Morning Sun』2ndシングル『ヘルプミーヘルプミーヘルプミー』と淡々と、切々と歌う彼の歌声は会場にいた人達すべてに染み渡ったのではないだろうか。3rdシングル『痛いよ』では、ピアノに向かい全てを絞り出すかのように歌った。圧倒的なステージだった。特別な演出や照明のないごくごくシンプルなステージなのに、目が離せない。優しさと激しさと、強さと弱さが心地よく入り混じった彼の歌声を聴いて私は安堵した。「ああ、何も変わっていないな」。清 竜人は清 竜人でしかない。3曲しか聴けなかったけれど、心が満たされる3曲だった。余韻に浸りつつ会場を後にした。
【cero】
2ndアルバム「My Lost City」が第5回CDショップ大賞2013第二次ノミネート作品にエントリーされたcero。
「こんにちはceroです! ありがとう集まってくれて。嬉しいです!」の爽やかなMCで始まったステージは、心地よいリズムにフロアがゆらゆら揺れ始める。激しくはないけれど、洗練されたメロディとリズム。COSMO STAGEが居心地のよいグルーヴに包み込まれた。実は、ceroのライブを観るのは初めてで、どんな展開になるのかドキドキしていたのですが、あまりの居心地のよさに、初めて観ると言う事も、レポートを書くと言う事もすっかり忘れていました。現実に舞い降りて来たキラキラと輝く楽園ミュージック。2013年、ceroに注目必至であることは間違いないでしょう。
【WHITE ASH】
1stフルアルバム「Quit or Quiet」が第5回CDショップ大賞2013 第二次ノミネート作品にエントリー。
彼らのライブは7月のスペシャルタワレコメンのイベント以来。MOON STAGEのトリで観られるとは!サウンドチェック時からハンドクラップが鳴り響き、待ちに待った本番は「WHITE ASHがCOUNTDOWN JAPANに、帰って…キター!」「行くぞ!幕張!」と気合十分ののび太のMCでスタート。会場も少しずつ少しずつ人数が増えて行く。ゴリゴリのロックかと思えば、ダンスミュージック的要素も併せ持つWHITE ASH。「今からMOON STAGEをみんなで一緒にダンスフロアにしませんか!?」と言うのび太の呼びかけに踊らないわけにはいかない。『Deadmans On The Dancefloor』で会場が揺れる揺れる。
ずるいのはのび太ですかね。初めて観る人はギャップにびっくりしますよね(笑)。もちろん、良い意味で。かく言う私もヤラれた!と思った一人です。
いつも思うのですが、CDショップ店員が投票するアーティストに間違いはないですね。WHITE ASHがノミネートされた時に思わずニヤリとしました。第5回CDショップ大賞2013の結果発表が楽しみです。
その前に!COUNTDOWN JAPAN 12/13で初披露の『Would You Be My Valentine?』が3rdシングルとしてバレンタイン当日の2/14発売されるようです。こちらも要チェック!
【androp】
1stフルアルバム「relight」 が第4回CDショップ大賞2012でノミネートされ、第5回CDショップ大賞2013でも2ndフルアルバム「one and zero」が第二次ノミネート作品としてエントリーされたandrop。
ライトが点滅し始めると会場中にクラップが響き渡り、1曲めの『MirrorDance』から会場はダンスフロアに早変わり。踊る、踊る。会場が揺れる。キャッチーなメロディなのに軽さを感じられないクオリティ。ライブを観るのはCOUNTDOWN JAPAN 11/12以来でしたが、改めてandropに触れ、ライティング等演出も含め、ただただ見とれてしまいました。「音楽の力を信じてアルバムを作ったんですけど、このたくさんの人を前に、音楽の力があれば、世界を、世の中を変えられるんじゃないかと思います」「そんな音楽の力を信じて出来た曲です。」と言うMCで始まった『Rainbows』。昨年のCOUNTDOWN JAPAN11/12のレポで「しばらくの間『音楽』なんて・・・と躊躇していましたが、“『音楽』に出来ることは必ずある”と少しずつ思えるようになりました。」と書いた私ですが、光の中で演奏する彼らを観て、その思いが強くなりました。音楽の力を信じよう。
【モーモールルギャバン】
アルバム「野口、久津川で爆死」で第2回CDショップ大賞2010 関西ブロック賞を受賞、メジャー1stミニアルバム「クロなら結構です」で第3回CDショップ大賞2011にノミネート。そして昨年、第4回CDショップ大賞2012 ライブパフォーマンス賞を受賞のモーモールルギャバン。何気にCDショップ大賞常連なのだ。
COUNTDOWN JAPAN 10/11 MOON STAGEに初登場してから3年間、個人的にライブ納めがモーモールルギャバンだったりします。11/12の年越しパンティー(COSMO STAGE)、今回12/13ではGALAXY STAGEのトリ!マイクチェックでは相変わらずち●ぽだの、へーこきーだのなんだの(笑) 。サウンドチェックの『パンティ泥棒の唄』の時点から全力投球でフロアも盛り上がりまくり。ゲイリー・ビッチェもステージを走りまくる。
本編は『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』でしっとりスタートしたものの、「ぶちあがって行くぞー幕張~!」とゲイリー・ビッチェの雄叫びで『POP!烏龍ハイ』で炸裂!フロアも爆発!「野口、久津川で爆死」「ユキちゃんの遺伝子」「ユキちゃん」といつにも増して狂気に満ちたステージ。もちろん私も悔いのないように叫び、飛び、笑いました。でも、「2012年、明日とかねーよ。今日終わらそう!」と言うゲイリーの熱苦しいMCにうるっとしたことは内緒です。
パンティーコール(注:アンコールです)では「他のバンドがたくさん出てるからパンティーとか言ってると変なファンと思われるぞ」と窘めつつ『スシェンコ・トロブリスキー』。大丈夫、あなた達メンバーが充分変だから(笑)と、思っていたところに、ベリーダンサーのような美女ダンサーがわさわさステージに。まるで紅白みたいにめくるめく華やかなステージ!(笑)11/12でパンイチ男子ダンサーズが登場したので何かあるかな~?とは思っていたけれどサプライズ!最後まで目が離せないのがモーモールルギャバン。パンティーって叫んでいるだけじゃないのだ(笑)J-POPに限界なんてない!?きっと2013年も私達を良い意味で裏切ってくれるでしょう。
受賞アーティスト、ノミネートアーティストを中心にご紹介しましたが、3日間まだまだたくさんのステージを拝見しました。
12/28: MONGOL800、Perfume、[Champagne]、MONOBRIGHT、髭、家入レオ、The Beatmoss、Hello Sleepwalkers(順不同)
12/29: NUMBER GIRL 、前田博章(puke!)
12/30: 前田博章(puke!)、チャットモンチー、ORANGE RANGE、氣志團、石鹸屋、宇宙まお、ORGE YOU ASSHOLE、TRIPELANE、Rabbit、ROTTENGRAFFTY、HUSKIING BEE、佐野元春 & THE COYOTE BAND、GOING UNDER GROUND、LOW IQ & MASTER LOW (順不同)
どの出演者も1年の締めくくりに相応しい素晴らしいライブを魅せてくれました。
日頃も出来ればたくさんライブを観たいと思っているものの、なかなか足を運べませんし、観るライブは限られてしまいます。せめて、年末の4日間全ステージを観たい!と思ってはいるのですが、難しいですね・・・。COUNTDOWN JAPANは、ライブだけでなく、来場者の幸せそうな顔を見られますし、ワンマンや通常でのイベントでは見られない光景も楽しみだったりします。今年こそは!(もう年末の話w)
世の中にはたくさんの素晴らしい音楽が生まれています。でも、出逢えるのはその中のほんの一握り。出逢えないまま一生を過ごす音楽がたくさんあります。もしかしたら、その音楽で人生が変わるかも知れないのに・・・。音楽には何かを変える力があると思っています。人生は変わらなくても、落ち込んでいる時はハッピーになれたり、嬉しい時にはもっと楽しくなったり・・・。「行かなきゃ 会えない 音がある。」CDショップ大賞の選考基準でありスローガンです。CDショップ大賞が、CDショップが、そんな素晴らしい「音」達に、一人でも多く、一曲でも出逢えるきっかけになれたら。私達の小さな、でも、大切な願いです。(事務局・田中、29日のみ吉川)