CDショップ大賞

メジャー、インディーズを問わず、CDショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、店頭から全国に向けて発信出来るような“本当にお客様にお勧めしたい”作品を“大賞”として選出していきます。

第13回CDショップ大賞2021 大賞受賞作品<赤>

米津玄師『STRAY SHEEP』

米津玄師『STRAY SHEEP』

サブスクリプションサービスが年々逓増し、CDを購入すること自体が減ってきているように感じていたが、このアルバムは人々がCDを手に取る喜びを思い出させ、あるいは初めてその喜びを感じてもらうきっかけになり、CDショップ店員としてとても嬉しく、ファンとしてはとても誇らしく思えた。混沌とした2020年、こんな時代だからこそ、この美しいアルバムが生まれた。これからも沢山の人々に愛され続けるであろう名盤だ。(HMV イオンモール福津 荒牧宥衣)

第13回CDショップ大賞2021 大賞受賞作品<青>

藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』

藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』

見事なまでの芸術性とポピュラリティが盤面に刻まれた名作。メロディー感覚や歌詞の世界感に先進性を感じさせる一方で、アレンジには自身の音楽的ルーツがはっきりと見て取れる点が興味深い。日本の音楽界に頼もしい逸材が現れた!!(タワーレコード札幌ピヴォ店 高野慈正)

大賞<赤><青>受賞コメントはこちら

入賞作品

あいみょん 『おいしいパスタがあると聞いて』

あいみょん 『おいしいパスタがあると聞いて』

このアルバムは、日常にそっと寄り添いながらもさりげない気づきを与えてくれる作品だ。再生ボタンを押し歌声が流れだす瞬間に景色は少し色を増し、高揚した気持ちを誰かと分かち合いたくなるだろう。まるで「おいしいパスタ」を食べに行く時のように。(HMV大宮アルシェ 高萩勇輝)

青葉市子『アダンの風』

青葉市子『アダンの風』

音の粒や息遣いが見えるかのような演奏に彼女のこの声が乗る様子がまるで映画のように耽美でありその奥にあるメッセージに感嘆する。架空とは言わず本当に映像化してもらいたい至高のサウンドトラック。(フタバ図書 サウンドTERAイオンモール福岡 大畑亨)

Uru『オリオンブルー』

Uru『オリオンブルー』

寄り添うように優しく包み込むような歌声とメロディーが、 聴く者の心に自然と沁みこんで、 至福の時間を与えてくれる名盤。 個人的に2020年、一番聞いたアルバムです。(玉光堂バンダレコードさくら野弘前店 細川佳顕)

オレンジスパイニクラブ 『イラつくときはいつだって』

オレンジスパイニクラブ 『イラつくときはいつだって』

今年ダントツで1番聴き込んだアルバムです。「おねがい!!この曲聴いて!!」と1年以上叫んでいたら知らぬ間にランキングに入っていてめちゃくちゃうれしい。どの曲も今の自分に当てはまるものだけじゃなくて、1度経験したことのある気持ちとか、後悔したことのあるふるまい方とか、あまり人に見せたくないけど自分として認めないといけないような人間らしさが、オレスパの歌詞にはそこらじゅうに散りばめられていて、正直このバンドからもう離れられないです。これからのリリースも本気で楽しみにしていますし、応援しております!(あと頼むんでほんまにカラオケ全曲配信してください。)(新星堂加古川店 橋本絢音)

KALMA『TEEN TEEN TEEN』

KALMA『TEEN TEEN TEEN』

昨年からずっと推していますが、今年1番ブレイクしたバンドと言えると思います。私と同い年ということもあり、「青春」という言葉が本当に似合う彼らのさらなる活躍に期待です!(タワーレコード新宿店 大関真実)

King Gnu『CEREMONY』

King Gnu『CEREMONY』

天才としか言えない!!飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けていくKing Gnu。そんな彼らが2020年1月に世界に放った3rdAlbum『CEREMONY』。儚くも美しさを感じる『白日』、青春へ駆け出す勇気を与えてくれる『Teenager Forever』。とくに必聴すべきは『壇上』だ。彼らがどんな思いで音楽と向き合っているのか、この先の未来への決意を感じられる1曲である。アルバムを通してKing Gnuがつくる世界<アート×音楽>や音楽への熱意がみっちりと詰まった1枚だ!!(HMV&BOOKS SPOT 伊丹空港 江連恭丞)

銀杏BOYZ 『ねえみんな大好きだよ』

銀杏BOYZ 『ねえみんな大好きだよ』

前作から6年9ヶ月ぶり、ファン待望のフルアルバム!銀杏BOYZの曲を聞けば、くだらないと感じる日常も愛おしく思えます。みんなが自由に生きられない時代だからこそ、このアルバムの存在が私たちの支えになり、峯田氏の愛と祈りが痛いほど私たちの心に染み渡っていきます。今作は未来永劫、たくさんの人にとって特別な名盤になると思います。(タワーレコード イオンモール倉敷店 田代芽生)

Creepy Nuts 『かつて天才だった俺たちへ』

Creepy Nuts 『かつて天才だった俺たちへ』

タイトルにもなっている”かつて天才だった俺たちへ”は辛い時に必ず聴くようにしています。 周りとのコミュニケーションも取りずらくなり、どうしても独り閉鎖的になってしまうコロナ禍に、このような前向きな曲を出してくれたこと、本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。 1曲目の”ヘルレイザー”は聴く度に受け取り方が変わる、とてつもなく巧妙な曲で、改めてR指定さんの詞の凄さを突きつけられました。(HMV イオンモール春日部 山本杏)

GEZAN 『狂(KLUE)』

GEZAN 『狂(KLUE)』

再生ボタンを押せば、生命体のようなGEZAN独特のサウンドとメッセージが耳を鷲掴みにする。現在の混沌とした状況を切り取ったような言葉が幾つも楽曲にぶつけられており、現代の日本を生きる我々が聴くべき作品。(コーチャンフォー北見店 安藤雄大)

Vaundy 『strobo』

Vaundy 『strobo』

2019年にネットから流れてきた彼の音楽が瞬く間にたくさんのリスナーの心を捕らえたのは、早く良く効く風邪薬のような音楽だからだ。しかも効き目も長いこの曲たちをこれからも聴き続けたい。(ミュージックプラザインドウ 西信太朗)

羊文学 『POWERS』

羊文学 『POWERS』

作品をかさねるごとに強度がマシマシになっていく彼女たちのオルタナサウンドが一種の完成をみたといえるような一枚(ジャケットも中身をよく表現していえ最高)です。ノイジーなのに透明感があり、凶暴な中にかわいらしさがある洗練された音楽性に一撃ノックアウトされます。(HMV 音楽・映像商品部 野瀬滋)

マカロニえんぴつ 『hope』

マカロニえんぴつ 『hope』

ウルトラC的な楽曲アレンジも軽やかにこなし、最もプリミティブな「声」という武器に恐ろしいほどの破壊力をもつ、令和大型バンドになること間違いなし!(山野楽器 調布パルコ店 五十嵐壮之介)

Mr.Children 『SOUNDTRACKS』

Mr.Children 『SOUNDTRACKS』

全曲海外レコーディングの記念すべき20枚目のオリジナルアルバム!新しい挑戦を噛み締めるように伝えたい音の輪郭がはっきりとしていて、洗練されたクオリティーをもった10曲は、ずっと聴いているとその音に温かく包み込まれていきます。バンドに、人生に残された時間はあとどれぐらいあるだろうか?というテーマを節々に感じる。誰にだっていつか終わりがくることはわかっている。でも僕らにはMr.Childrenの歌が寄り添っていて、日々を讃えるサウンドトラックとして鳴り続いていく事は揺るぎない。2020年にこのアルバムに出会えたことを幸せにおもいます。(タワーレコード 広島店 岡直幸)

宮本浩次『宮本、独歩。

宮本浩次『宮本、独歩。

エレファントカシマシのフロントマン、宮本浩次はじめてのソロアルバム。遂に解き放たれた宮本さんの様々なジャンルの楽曲に度肝を抜かれました。優しく寄り添うように歌ったかと思えばラップをし、ダンスナンバーあり、東京スカパラダイスオーケストラや椎名林檎さんとのコラボ楽曲も収録された豪華な内容。全人類を照らしてくれるかのような素晴らしいアルバムです!(バンダレコード イトーヨーカドー赤羽店 井坂美幸)

milet『eyes』

milet『eyes』

とにかく英語の発音が素晴らしく、独特のハスキーボイスが印象的でした。洋楽を聴いてるかのような世界観も斬新でした!ダークでオルタナティブなサウンドから、明るいエレクトロ・ポップなど多彩な楽曲の展開が惹き寄せられて聴き入ってしまいます。歌詞も力強いメッセージで勇気付けてくれるので頑張ってる人々に是非聴いて欲しい1枚です。(山野楽器南町田店 倉重佳史)

ヨルシカ 『盗作』

ヨルシカ 『盗作』

心揺さぶる音楽とはどういうものでしょうか?ヨルシカが提示する音楽はいつもコンセプチュアルな作品であり、丁寧なサウンドと衝動的な歌詞で僕の心をいつも揺さぶります。 今作には過去の音楽、文学、映画作品などから引用、オマージュされた要素がふんだんにちりばめられている。ネット上では今作の考察をする音楽ファンが多く現れるほど興味深い作品でした。どこかで聴いたことあるような音、言葉、そこから思い起こされる感覚… ぜひ色々な人に聴いてほしい作品です。(HMV&BOOKS OKINAWA 小林真人)

LiSA 『LEO-NiNE』

LiSA 『LEO-NiNE』

2020年は誰にとっても忘れられない一年になりました。 その中で魔法の言葉「今日はいい日だっ!」を唱え続け、 彼女から生み出される勇気と元気にどれだけの人が笑顔になれたろう。 華奢な彼女から解き放たれる唯一の歌声に、 どれだけの人が心震えたろう。 この作品はLiSAの真ん中の更に奥の方の、 曲げたくない信念から産み落とされたような濃い世界観。 一度、LEO-NiNEの世界に足を踏み入れると、感情が揺さぶられ疲れます(笑) 聴くと決めたなら、心して手にとるように!(TSUTAYA金沢店 営業部  中塚笑奈)

浪漫革命 『ROMANTIC LOVE』

浪漫革命 『ROMANTIC LOVE』

京都のバンドらしい、嗅覚に訴えかけるような、ノスタルジーをまとった楽曲。ただ、遊び心あふれる現代的な感覚を交えて放たれるサウンドにもうたまらん!やられた!となりました。もう浪漫革命に夢中です。(ディスクユニオン町田店 小川侑里)

各賞受賞作品(部門賞)

ビーバドゥービー『フェイク イット フラワーズ』

洋楽賞
ビーバドゥービー『フェイク イット フラワーズ』

フィリピンのイロイロ市に生まれロンドンで育ったシンガーソングライター、ビーバドゥービーが弱冠20歳でリリースしたデビュー・アルバム。海外メディアによる絶賛の声はもとより、THE 1975のUKアリーナ・ツアーでサポート・アクトを務めるなど、既に注目を集める存在でしたが、本作発表後、瑞々しく響く彼女の歌声とメロディ、90年代グランジ/オルタナティヴ・ロックを思わせるギター・サウンドに魅了されるリスナーが続出。2020年のロック・シーンを語る上で欠かせない作品となりました。個人的にも何度も聴き込んだ愛着ある一枚です。(タワーレコード株式会社 商品統括部 加藤知也)

佐藤晴真『The Senses ~ブラームス作品集~』

クラシック賞
佐藤晴真『The Senses ~ブラームス作品集~』

めったに第1位を出さない難関のコンクールとして知られれるミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門にて、日本人初優勝を果たした新鋭チェロ奏者、佐藤晴真のデビュー・アルバム。曲目は、ブラームスのチェロ・ソナタという王道のプログラム。1曲目に収録された第2番の冒頭から、思い切りが良く力強さに満ち堂々とした演奏に心を掴まされます。4曲の歌曲編曲版でも低音をたっぷり鳴らし、歌心に溢れた素晴らしい演奏です。(タワーレコード 商品統括部 中川浩淳)

RINA『RINA』

ジャズ賞
RINA『RINA』

ニューヨークを拠点に活躍するRINAさん。彼女の恩師でもある、小曽根真さんが彼女の実力と才能に惚れプロデュース。繊細で優しく時に力強い全9曲、すべて彼女のオリジナル曲。伝統的なジャズの雰囲気も漂いつつ、独自のしっかりとした世界観がきらりと光る1枚。(山野楽器銀座本店4F 石井瑠美)

朝倉さや『古今唄集~Future Trax Best~』

歌謡曲賞
朝倉さや『古今唄集~Future Trax Best~』

明るくて気さくなメガネっ子。そして聴く人の心を掴んで離さない圧倒的な歌唱力。そんな強さと優しさを併せ持つ彼女のメジャーデビューアルバム「古今唄集〜Future Trax Best〜」は全国の民謡を実験的なアレンジを加えた意欲作となっている。個人的にはファーストトラックの「AGRIMONY ~旅さあべ~」に心を奪われた。その曲に触れた瞬間に目の奥に風景や風や匂いまでも感じさせた。東北民謡のようであり南方の空気感も感じさせる日本人の心に染みる名曲だと思った。「真室川音頭」や「新庄節」「たんす唄」などすべての作品にその土地の生活や文化、哀愁さえも感じさせる彼女の心に触れる歌唱はまさに日本の歌謡にふさわしい。(プラザハマダ 浜田 陽一)

ASIAN KUNG-FU GENERATION, ELLEGARDEN, STRAIGHTENER『NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019』

ライヴ作品賞
ASIAN KUNG-FU GENERATION, ELLEGARDEN, STRAIGHTENER『NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019』

アジカン、エルレ、テナーの3マンなんて00年代初頭からの邦ロックファンからしたら感涙ものでしかない!!エルレは復活後初となる作品!!(復活後のライブはどれも参加できなかった自分はこれでようやく復活を実感泣)アジカン・テナーは「あの頃」を懐かしむのではなく「現在進行形」を見せつけるセットリストなのがまた憎いっ!さらにはアンコールでのまさかのART-SCHOOLのカバー(!)などなど見所盛りだくさんな1作です!!(タワーレコード ららぽーとTOKYO-BAY店 齋藤信尚)

*初回盤と通常盤がある作品は通常盤をご紹介していますが、作品によっては初回盤がまだ購入できる作品もございます。店頭にてご確認ください。

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地域ブロック賞作品

ズーカラデル『がらんどう』

北海道ブロック賞
ズーカラデル『がらんどう』

キャッチャーなメロディーとTHE日本語ロックという感じのサウンドがストレートに響きます。まだまだ日本のロックバンドはかっこいいんだと思わせてくれるバンドです。3ピースながらライブパフォーマンスの良さが想像できる今後も期待のバンドです。(HMV 札幌ステラプレイス 田上勝章)

<その他エントリー>
SULLIVAN’s FUN CLUB『Sentimental Young Ones』/小橋亜紀「こはし暖簾」/アルクリコール『ホワイトブルーとハル』

Cody・Lee(李)『生活のニュース』

東北ブロック賞
Cody・Lee(李)『生活のニュース』

一つのアルバムで様々な曲調が楽しめ、普段ROCK以外を聴く人にも刺さる曲がある!男女ツインボーカルが心地よくゆらゆらと揺れたくなるようなサウンドの曲が多いかと思えば、シャウトで熱く歌い叫ぶ曲もあり良い意味でギャップがすごい。中でもやっぱり推したいのは「桜町」。聴いただけで街の風景が思い出され、きゅんと切なくなるメロディーでますます地元のことが大好きになります。岩手県の誇りです!(タワーレコード 盛岡店 小笠原美帆)

<その他エントリー>
りんご娘『Cool & Country』/りんご娘「りんごの木』/オサム&ヒロノリ『The Artifacts,Unplugged Music』/Yorimichi『S.A.M』/Surrounded By Enemies『Re:Code of Life』/高橋優『PERSONALITY』/HUNGER『舌鼓 / SHITATSUZUMI』/FUNNY THINK『陽はまた昇る』/Moment.『weandu』

オレンジスパイニクラブ 『イラつくときはいつだって』

関東ブロック賞
オレンジスパイニクラブ 『イラつくときはいつだって』

「Tiktokで爆発的な人気を博した「キンモクセイ」ですが、もしTiktokでの発信がなくても絶対に人気になっただろうと確信の持てる名曲です。でもオレスパ=キンモクセイっていう認識だったらもったいない!甘酸っぱい青春の香りがする最高な楽曲たちが詰まった1枚なのです。」(TOWERmini ダイバーシティ東京プラザ店 鈴木崇文)

<その他エントリー>
Cody・Lee(李)『生活のニュース』

SHE'll SLEEP『AWAKE』

甲信越ブロック賞
SHE’ll SLEEP『AWAKE』

松本出身の新世代メロディックパンクバンド 「SHE’ll SLEEP」 3ピースらしいシンプルなサウンドに、ストレートな詩をのせ、これぞ”ロック”という若さあふれる期待のバンドです。(ライオン堂 内藤謙)

<その他エントリー>
FAITH『Capture it』

GAME CENTER『さよならサバーバン』

北陸ブロック賞
GAME CENTER『さよならサバーバン』

何か新しくて、どこか懐かしい。US emo/indieをルーツに持ちつつも一つのカテゴリーには収まらない、アウトプットする度に醸し出すいろんなサウンドフレーヴァーは2020年代をも代表しうる可能性を秘めており、まさに次世代を感じるロックバンドです。「さよならサバーバン」にはメンバーの年齢からは想像もしなかったフォーキーさが感じられまた新たな魅力が増していました。さらにRemixに注目を集めているHipHopクルー8mileAliensのビートメイカーPharmer-bを起用しジャンルやシーンを横断し収録する目の付け所も面白いなと思いました。この作品を経て2020年YouTubeで配信された「FUJI ROCK FESTIVAL ROOKIE A GO-GO 2020」に出演につながったこともドラマチックです。(タワーレコード 金沢フォーラス店 宇野真也)

<その他エントリー>
ARCANA PROJECT『カンパネラ響く空で』

Maki『RINNE』

東海ブロック賞
Maki『RINNE』

名古屋で今最もアツいといっても過言ではないバンド、Makiの1stアルバムは期待を完全に超えた大名盤!エモーショナルなメロディ、胸を打つ歌詞、疾走感あふれるバンドサウンド、これぞMaki節炸裂で拳を上げずにはいられない!もはや東海を代表する若手バンドに成長した、今1番期待しているバンドです!(タワーレコード 名古屋パルコ店 藤瀬雅文)

<その他エントリー>
climb the mind『蕾』/ES-TRUS『True or False』/Special Thanks『SUNCTUARY』/Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』

asmi『bond』

関西ブロック賞
asmi『bond』

2020年各方面から注目を集め、2021年も要注目の、大阪在住シンガーソングライターasmiの初CD作品にして初全国流通盤のミニアルバム。女の子が日々抱く恋愛の悩み、日々の想いを切り取った、心にグサグサと刺さる切ない歌詞、心地の良い甘い歌声とゆったりとしたメロディー。アルバム制作時asmiは10代。だからなのか、歌詞が凄くリアルで思わず感情移入してしまう。そしてどこか懐かしさを覚えるようなメロディー、曲名にも食べ物、飲み物を用いるなど、遊び心も感じさせる1枚。私はRin音との楽曲「earth meal feat.asmi」でasmiを知り、ミニアルバム収録曲の「cream sode」を聴き一発でした。とにかく伝えたいのは彼女の歌声の素晴らしさ。 2021年も目が離せないアーティストです!(タワーレコード 梅田大阪マルビル店 上田 絵莉花)

<その他エントリー>
カネヨリマサル『心は洗濯機のなか』/スピラ・スピカ『Re:RISE -e.p.- 2』

藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』

中国ブロック賞
藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』

岡山発の男性シンガー・ソングライター、藤井 風のデビュー・アルバム。 歌詞で使われる岡山弁のインパクトも大きいが、確かなヴォーカル・センスと秀逸なピアノ・アレンジが際立つナンバーが並ぶ至極の作品。(フタバ図書TERA広島府中店 金重輝明)

古墳シスターズ『スチューデント』

四国ブロック賞
古墳シスターズ『スチューデント』

青春パンクを取り戻すべく香川県高松市を拠点に活動する平成最後の青春パンクバンド“古墳シスターズ”の初の全国流通となる13曲を収録したフルアルバム。耳はもちろん心にも残るキャッチーな楽曲と言葉で聞いた人の心を掴んで、さらに圧倒的熱量でパワー全開のライブは癖になること間違いなし。(デュークショップ高松店 宮下大介)

<その他エントリー>
BUZZ THE BEARS 「MASSIVE」

yonawo『明日は当然来ないでしょ』

九州ブロック賞
yonawo『明日は当然来ないでしょ』

混沌し、そして殺伐としてきた世界とこの街に、yonawoが落としてくれた音と言葉は、疲れきった僕たちをすっかりクールダウンしてくれた。次にどんな音を生み出しどんな言葉で問いかけてくるのか まったく見えてこない、そんなところも素敵です。(フタバ図書 サウンドGIGA&TERA 福岡地区代表 大畑亨)

<その他エントリー>
Ran「無垢」/Rin音「swipe sheep」

キヨサク(MONGOL800) / thea『想うた』

沖縄ブロック賞
キヨサク(MONGOL800) / thea『想うた』

「あなたに」「小さな恋のうた」の衝撃から早20年。MONGOL800の紡ぎだすメロディはいつしか新たな沖縄の“島唄”として、時にはコンサートで、時には地元のお祭りなどでウチナンチュとともにありました。今作でキヨサクは“家族”“夫婦”“母”“同期”とのささやかな日常を繊細な唄に変化させました。キヨサク本人が探し出したという新進気鋭のシンガーthaeとのコラボレーションや、バンドサウンドにとらわれない音作りは新鮮で今後数十年、数百年と歌い継がれていくであろう“島唄”が誕生したのです! (HMV&BOOKS OKINAWA 小松直也)

<その他エントリー>
「ANOTHER WORLD OF OKINAWAN MUSIC」ARAGAKI MUTSUMI/「しなやかに・・・島うた」新垣成世/「花に花蕾」照喜名竹美/「孔雀」「Partition」AWICH/「23」Rude-α/「1984-1988」六人組/「沖縄交響歳時記」琉球交響楽団/ 「YUQCY」Naz/ 「π=4」奢る舞けん茜/「こころとことば」emanon note/「チャレンジャア」JaaBourBonz/「タカラモノ」emikutu/「YUAKI」前田秀幸/ARCANA PROJECT『カンパネラ響く空で』

コメント大賞

CDショップに行くと、CDと共に随所に掲示されている、店員のオススメコメント。作品に対する店員の熱い思い読み、思わずその作品を手に取ってみたくなることもあるかと思います。CD ショップ名物とも言える、オススメコメントの中から、特に読み手に「買いたい。聴いてみたい。」と思わせたものを、コメント大賞として表彰いたします。選定者は、音楽業界、カルチャー業界で活躍する有識者。対象となる作品は、CD ショップ大賞のノミネート作品だけではなく、全ての投票された作品です。

GEZAN『狂(KLUE)』

タワーレコード 札幌ピヴォ店 添田岳さん

GEZAN『狂(KLUE)』

「前篇BPM100で縛られた2020年版のトライバルなピンク・フロイドの狂気とも呼ぶべき神殺しのレベル・ミュージック。音楽の根源である「儀式・祭り」を思わせるビートに息を飲む。何と言ってもその歌詞。LOVEもHATEも含んだ全てのメッセージが突き刺さります。」

審査員コメント
言葉に実感がこもっていなければ、人の心を動かすことはできない。この推薦コメントからは、CDショップの店員として、ひとりのリスナーとして、GEZANの「狂(KLUE)」に惚れ込んでいる熱意が伝わってきます。自身の音楽の知識に自信を持ちながら、過剰にひけらかすのは控え、アルバムの魅力を端的に、短い言葉で、しかし情熱的に語ろうとする筆致がカッコいいです。添田さんが巻き込まれた「狂」を、僕も聴いて感じ取りたいと思いました。

宮崎智之(みやざき・ともゆき)

審査員

宮崎智之(みやざき・ともゆき)

フリーライター。1982年、東京都出身。2020年12月に、新刊『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』(幻冬舎)を上梓。そのほか著書に『モヤモヤするあの人』(幻冬舎)、共著『吉田健一ふたたび』(冨山房)など。晶文社スクラップブックにて、平日毎日17時公開の夕刊WEBコラム「モヤモヤの日々」を連載中。犬が好き。

SuiseiNoboAz『3020』

タワーレコード アリオモール蘇我店 滝野多朗さん

SuiseiNoboAz『3020』

「今年は社会情勢も相まって、ミューシャンが何を歌うのか、について一層聴く者の判定は厳しくなったように思う。その中でも、この作品は、日々の憤りを一つ抽象して、この1年だけについて語り掛けない、未来を見据えた詞に落とし込んでいる。思想/信条等を含みながらも、フィクションとして、表現方法について挑戦している。表面と内実の融和の完成度がすごい。あくまでロックの強さ主体ではあるが、ホーンと鍵盤が副音声のように、併行して情景を描き続けている点でもロックを超えた音楽。スポークンワードにも近い新しい歌唱法は、彼らのキャリア上でも最も説得力があり、独自性が担保された(つまり歌詞にある通り1000年は余裕で壊れない)フォーマットです。」

審査員コメント
滝野さまのラストメッセージ「1000年は余裕で壊れない」から、曲としての完成度・普遍性を感じとりました。アーティストと近い距離に身を置く一人として、社会の緊急事態と対峙を余儀なくされたアーティストのモノづくりへの熱意とその瞬間だからこそ湧く感覚・感性をもって作品へどう昇華させるのか、そこに触れたい欲に駆られている私にとって、滝野さんの言葉はガツンと来ました。そして、歌詞とメロディーの掛け合わせによって、どれほど想像を超えてくる曲なのか、純粋に“聴いてみたい”という本能を駆り立てられました。素敵な一曲と出会わせてくれてありがとうございます。

Artistspoken

審査員

井上雄二

1991年宮崎県生まれ。2014年博報堂入社。2020年から社内ベンチャー制度を通じて、アーティスト特化型音声配信サービス【Artistspoken】共同代表としてサービス全体の開発・運営を担当。多彩なアーティストの”思考の断片”を、声を通じてリスナーに届けている。

http://artistspoken.com/lp/

ミュージックジャケット・クリエイティブ賞

CDジャケットを顕彰し、音楽パッケージ商品の魅力の訴求と、音楽文化の継承と発展に寄与したいという思いから、2018 年度の第11回より創設いたしました。この賞の特徴は、制作に関わるクリエイターに賞を授与することです。選考対象は、2019 年 1 月1日~12 月 31 日迄に発売された国内制作の『音楽CD』です。エントリー作品の中から、CD ショップ店員や音楽業界関係外のクリエイティブディレクターなどが審査し、大賞ほか受賞作品を決定します。

『ALPHA』/ STEREO DIVE FOUNDATION

選出作品
『ALPHA』/ STEREO DIVE FOUNDATION

デザイナー:吉野晋弥氏(BAVIC)

ジャケットのテーマは「禁断の果実」。禁断の果実を食べた人間が善悪の知識、生と死という概念を得た所から、タイアップアニメ『憂国のモリアーティ』のテーマ「必要悪」にも繋がっている。積み上がった石は正義と悪のアンバランスな関係を表現しました。

審査員コメント

積み重なる石の頂上に置かれた林檎、それは映画シンドラーのリストの赤い服の少女のようにモノクロームの世界から一際目立ち君臨されている。林檎を生命と比喩するなら不安定に積まれた石は運命を指す、つまりこの構図の解釈は「人生」と読めるでしょう。林檎を「禁断の果実」とするなら知恵の樹の実は善悪で石は歴史、すなわち「文明」と解釈できます。不安を誘う色彩と配置は現代を象徴するかのようです。しかし林檎と石を一つの個体として宙に浮かせることで善悪など対比するものを調和させ「不穏の中にも人類の希望が見える」と言う主題を想像しました。愛、正義、人類の未来は如何に、収録されている音楽は如何に。

選者プロフィール

振付師・タレント|パーツイシバ

振付師・タレント|パーツイシバ

ダンスとパントマイムで独創的な発想の振り付けが各界の注目を浴び、これまで舞台、CM、MV、TV番組、映画など数えきれない程の作品を手がける。近年はCM「ポケモンGO」「モンスターハンターワールド」「サントリー伊右衛門」「富士ゼロックスアトム篇」が人気作品となる。2014年から、NHK・Eテレ「シャキーン!」の振り付けをレギュラーで担当するほか、MV「Superfly」「絢香」「乃木坂46」や「郷ひろみスペシャルコンサート」の空間演出、宝塚歌劇団の振付・講師など、多彩なシチュエーションで活躍する。3月21日(日)には大阪HEP HALLにて、単独公演「NALU」を開催。

『All Time Best』/ 中山美穂

選出作品
『All Time Best』/ 中山美穂

デザイン・コーディネーター 清水仁氏(BAVIC)
フォトグラファー野村誠一氏(wings japan) (表1)
アートワーク KYNE氏(表4)
アートワーク・コーディネーター 中村栄司氏(キングレコード)

審査員コメント

100%可愛い。目を引く。圧倒的な女の子。流行った言葉だが「可愛いは正義」だ。それに尽きる。裏のイラストもデザインの色合いも良い。一点だけピンクのハートのピアスが良い。ホステス時代にカラオケでみぽりん(中山美穂)の「世界中の誰よりきっと」をリクエストされて当時のライブ映像を見たときは釘付けになった。何と言うのかあの“ちょいワル“な感じの色気は最高だった。私は一応イラストレーターと言う仕事をしているが「好きなものだけを描きたい」と言うのが根本的にある。模写とか人の似顔絵とかはあまり描きたくない。理由は「自分にとって可愛くないから」だ。理想はいつも可愛いけど、現実は可愛くない。「理想の女の子」を描き続けるイラストレーターさんは多い。それは正義だなと思うのだった。

選者プロフィール

倉田茉美

倉田茉美

京都出身。イラストレーター、アーティスト。SNSを中心に作品を展開中。

その他お問い合わせ先

全日本CDショップ店員組合 CDショップ大賞実行委員会 事務局

TEL03-3499-5635 FAX03-3499-3117
cdshop-taisho@cdshop-kumiai.jp
〒106-0031 東京都港区西麻布4-16-7 ハウス西麻布201
NPO法人ミュージックソムリエ協会