第15回CDショップ大賞2023 大賞受賞作品<赤>
『LOVE ALL SERVE ALL』藤井 風
内省的な印象が強かった1stから明るく軽やかに進化した2ndアルバム。「まつり」は第二のデビュー曲と自身が語るほどブレないテーマを持った大切な楽曲だそうで、歌詞から溢れる愛そのものがこのアルバムを象徴しています。曲の流れも完璧。中盤の「ガーデン」から「それでは、」「“青春病”」までの動線は特に惚れ惚れとする美しさ。ラスト「旅路」のイントロで、ここまでのすべてをふんわり優しく包んでくれる安堵感と言ったら。「damn」のセルフライナーノーツでも語られたように、まずは自分を愛すること、その大切さも今作を理解するキーポイント。 内面に差し込んだ光がもっと澄み渡っていくような気持ちになり、人として根源的な感覚を刺激されます。この奥深い幸福感をぜひ。
(HMV イトーヨーカドー宇都宮 中野 陽子)
今回のアルバムは、とにかく徳が高い!どこか懐かしさを覚える和風な旋律をダンサブルに仕上げた「まつり」、"もえよ"というフレーズをいくつにも使い分けている歌詞が遊び心あふれる「燃えよ」、青春の一瞬のきらめきを歌うどこか切なくも爽やかな楽曲「“青春病”」など、藤井風の魅力があらゆる方面で遺憾なく発揮された一枚。『LOVE ALLSERVE ALL』、直訳すると「全てを愛し、全てに仕えよ」。前作『HELP EVER HURTNEVER』に呼応するような、藤井風の音楽、いや人生の哲学を一枚に凝縮したようなアルバム。ジャケットに配された彼の穏やかな笑顔を眺めていると、自然とこちらも穏やかな気持ちになってくる。とっておきの絵画のように寝室へそっと飾っておきたい、そんな一枚だ。
(山野楽器 丸広入間店 柴 真琴)
第15回CDショップ大賞2023 大賞受賞作品<青>
『our hope』羊文学
羊文学の魅力は嘘がなくて飾らない言葉で綴られたエッセイのような歌詞で人間の本質をサラッと歌いあげてしまう潔さとそれを美しい音楽と一緒に包み込んでくれるところ。掴みどころがないようでいて確実に芯が通っているバンドで、前々作も前作もよかったけど今作も、アルバムが出るたびにいろいろな色を魅せてくれる。だから追いかけたくなるし、羊文学の音楽をずっと好きでいられるように生きたいと思う。これからもっとたくさんの人に必要とされるバンドになっていくと思う。
(タワーレコード 上田店 油座 友里恵)
なんて美しい声なんだろう。Vo.塩塚モエカの優しくも力強く澄んだ歌声が、スリーピースバンドが鳴らす思いっきりロックなサウンドに乗って響く。ささいな日常の中にある感情を歌う彼らの曲に共感し気付かされ、いつのまにか優しさや希望の光が胸に届いていた。
(HMV 横浜ワールドポーターズ 蔵本 真弓)
特別賞
『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』Ado
Adoという歌い手の才能と、7組の楽曲提供者の才能を掛け合わせたことで完成した、今までにない新たな映画音楽作品だと感じた。「知らなかったアーティストや音楽に出会う」という体験が一枚のディスクで出来き、そこから次の興味ある音楽に繋がっていくという流れが、いち販売者として実感できたことが嬉しい。
(トオンミュージックイオン かほく店 山元 渚)
唯一無二のAdoの歌唱は言わずもがな。 ですが、この曲の提供はあのアーティストに違いないと思わせてしまう楽曲提供陣の個性もあらためて凄い!! 結果双方の魅力が味わえる豪華な作品。
(タワーレコード 名古屋近鉄パッセ店 上原 万季)
©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
第15回CDショップ大賞2023 入賞作品 CDショップ店員コメント
(アーティスト名50音順)
入賞作品<赤>
あいみょん『瞳へ落ちるよレコード』
あいみょんの作る曲には、あいみょんならではのバイタリティが凝縮されている。そうした曲たちを聴くことで、この生きづらい時代を生きていく勇気が貰えます。
(平安堂 Music長野店 川島 浩)
思わず口ずさんでしまう今までの素晴らしい楽曲と比較すると、新しい試みでアプローチするという勇気や遊び心をみせた1枚。彼女にしかできない、心をえぐる大事に温めてきた言葉で包まれた歌詞たちは、ふとしたときに溢れ出しそうになってしまう気持ちを代弁し、残さず 拾い上げてくれる。 彼女らしいお茶目なサウンドに触れたら、あなたの"瞳へ落ちたんだ、このレコード"は。
(新星堂 モザイクモール港北店 大山 望)
Ado『狂言』
ポップスの枠を飛び越え、社会現象にまで発展したデビュー曲「うっせえわ」から始まった彼女の快進撃。いまや日本の音楽を語るなかでAdoの名を知らない人はいない。天才的歌声とその多彩な表現力は"イマドキのポップス"の域をゆうに飛び越えてしまっている。ふと折れそうになる心やあなたの日々感じている生きづらさに寄り添い、小さく縮み萎んでしまった気持ちをまた奮い立たせてくれる、彩りある全14曲。
(新星堂 モザイクモール港北店 大山 望)
2022年は1年中Adoの歌声を聴いていた年でした。配信が大ヒットとなり店頭で“うっせぇわのCDありますか?”の問い合わせがしばらく続いていた中で満を持して発売になったこの『狂言』はCDパッケージも大ヒットとなり、「うっせぇわ」だけでは終わらない彼女の歌い手としての底知れない才能を魅せつけられた作品でした。発売時は10代ながら自分の声を完全にものにしている圧倒的な歌唱力には度肝を抜かれたし、たくさんのクリエイターたちに自分の歌を歌ってほしいと思わせる表現力も、歌い手としてのこれからの活躍がとても楽しみなアーティストだと思います。
(タワーレコード 上田店 油座 友里恵)
宇多田ヒカル『BADモード』
今年を代表するアルバムはこれしかないと思う。彼女は今作で、コロナ禍の閉塞された自室を煌びやかなダンスフロアとし、他者との結びつきは途切れないことを歌にしてくれた。聴いていると不思議なことに、彼女は世界的なアーティストでありながら、彼女を遠い雲の上の存在とは思わず、とても近しい人物と思えてくる。彼女の歌詞、メロディー、リズムからそう感じられるんです。今作は音、言葉、共にバラエティに富んでいて、世界中のファンの期待に応えたと言っても良いかも。世界中のあちらこちらで、何度でも聴いてみたくなるアルバム。例えば、、マルセイユ辺りとかで?
(HMV&BOOKS OKINAWA 小林 柚月)
見たことない新しい景色をまた作り上げたな、と溜め息しか出ない。密度の高さと隙間の美学を魅せつける傑作。やはり『宇多田ヒカル』というのは確固としたジャンルなんだな、と再認識。
(フタバ図書 サウンドTERAイオンモール福岡 大畑 亨)
ELLEGARDEN『The End of Yesterday』
日本中の多くのファンが待ち望んでいた、ELLEGARDENのNewアルバム。16年振りとなる彼らの作品は私たちの期待なんて軽く飛び越える「世紀の名盤」となった!ロックにまだ見たこともないこんな世界が広がっていたんだと思わされる、楽曲の数々。心臓のバクバクも止まらない。それでいてしっかりと”ELLEGARDEN”の音になっている。ただただ音の洪水に圧倒されたあとは、ライブでの演奏風景も目の前で浮かんでくる。何年経とうが色褪せることはなく、人生のその時々でまた新しい発見をしていくようなずっと聴いていたい作品!
(HMV 栄 増村 知奈美)
昨日が終わり明日へ! インタビューなどを見ても分かる通り… 物凄い熱量で作られた、現在進行形のバンドという事を証明する文句なしの大名盤です。 細美さんがLAで作った100曲以上のデモの中からメンバーと共に選んだ珠玉の11曲。全てが名曲です。4人の音がとにかくめちゃくちゃカッコ良い。全世代の音楽ファンに聴いて欲しい、一生手元に持っておきたい1枚です。
(タワーレコード 上田店 駒村 真哉)
小田和正『early summer 2022』
オリジナルとしては前作から約8年ぶりの作品。そんなに出して無かった?と思うくらい、小田和正さんの声はテレビやCMから常に流れてくる。半世紀に及ぶ歌手活動の中でも、変わらない歌声は耳に心地良く、安心感がある。曲は優しく背中を押してもらっているような気持ちになれる。
(山野楽器 イオンモール上尾店 島田 恵子)
いつまでも衰えぬ歌唱力にただただ脱帽です。8年ぶりの本当に『待ってました』!渾身の1枚です。
(平安堂 更埴店 池田 知)
Original Love『MUSIC, DANCE & LOVE』
コロナ禍が長く続き、気持ちがのらない日もありますが、このアルバムには自然と踊りたくなるような、人を元気にするエネルギーを感じます。若手のアーティストさんとのコラボあり、接吻の最新アプデバージョンあり、TikTokで知った若い方も、オリラブがお久しぶりの方にも聴いてほしいアルバムです。
(タワーレコード 町田店 飯野 志乃)
約3年ぶりの新作はダイレクトなメッセージに洗練されたメロディーと優しさに満ちたソウルフルな歌声が心に刺さる愛聴盤。
(ミュージックプラザ インドウ 西 信太朗)
Creepy Nuts『アンサンブル・プレイ』
ヒップホップの枠を超えてJ-POPシーンのど真ん中で活躍する彼らの最新作は、タイアップ書き下ろし曲も多く、これまでのヒップホップ=自分語りのリリックに加えて、様々な人たちの物語=フィクションがたくさん描かれている新境地!トラックもメロディもさらにポップに心に馴染む楽曲たち!彼らの進化はまだまだ止まらない!そう予感させる傑作!
(タワーレコード 京都店 野崎 祐子)
このCDショップ大賞という名前に相応しい一枚であると思います。 ラッパーのリリックには沢山のギミックと緻密さが込められて曲になっています。 CDを再生し、歌詞カードを開きながらリリックの意味を解釈するように聴き込む。分からない単語があれば検索し、更にリリックの深さを知る。 HIP-HOPのcultureにリスペクトしつつも、多角的視点から、紡ぎ出される言葉の数々。その最高峰の作品が「アンサンブル・プレイ」 R-指定のリリックと、DJ松永のサウンドが一つになり生み出した作品は、もはや音楽の枠を超えて、文学の一つ。 サブスクが主流になる時代だからこそ、CDを再生し耳で喰らい、歌詞カードでリリックを理解し、目と脳で喰らって頂きたいです。 この「アンサンブル・プレイ」は間違いなく何十年も日本語ラップのクラシックとして語り継がれる作品になる名盤です。
(HMV イオンモールむさし村山 萬田 拓未)
坂本慎太郎『物語のように』
『できれば愛を(Love If Possible)』以来、実に6年ぶりの新作はキャリア史上最もシンプルで楽しい。パンデミックの暗い情勢とは真逆を行くような明るくポップなメロディーからは、坂本さんのカウンター精神が存分に感じられる。素晴らしい。
(タワーレコード 渋谷店 梶原 颯人)
元・ゆらゆら帝国 坂本慎太郎、6年ぶり4thアルバム。 世界がパンデミック下で大きく変化している中、日常を綴るように書き下ろされた全10曲。 音をそぎ落とし無機質ながらも絶妙なグルーヴを醸し出す「それは違法でした」からはじまる。表題曲「物語のように」はムード歌謡~グループサウンズのような緩さがもはやこの世の音楽ではないような心地良さである。 坂本慎太郎流のポップアルバムといっても過言ではない。
(タワーレコード 札幌パルコ店 添田 岳)
SUPER BEAVER『東京』
SUPER BEAVERの楽曲は多くの人の元気の源となっていると思う。「背中を押してくれる」楽曲はたくさんあるが、SUPER BEAVERの音楽は「一緒に歩いてくれる」曲が多かったり、人間らしさを追求した曲が魅力であると思う。今作の表題曲「東京」は、東京発のバンドが綴る騒がしい東京の中の温かさを感じられる1曲だ。その他にも人間らしさを強く感じ、心があったかくなる曲が満載の1枚。ぜひCDに封入されている歌詞カードを見ながら聴いてみてほしい。
(HMV パークプレイス大分 鳥巣 真由)
圧倒的現場至上主義で“あなた”ひとりひとりに向けて歌い続けているSUPER BEAVER。そんな彼らが新しくリリースしたアルバム『東京』は、聴いている人の生活や人生に寄り添った傑作となっている。年を重ねて大切なものが次第に増えていく“人間冥利”を歌った「スペシャル」。ロックバンドの真髄とも言えるようなかっこいいに全振りした「VS.」。それぞれに頑張っているあなたが報われることを願った応援歌「ロマン」。多幸感にあふれた全力で背中を押してくれる「最前線」。他にもあなたの生活に寄り添った名曲が全12曲収録されている。リリースされてから永遠にこの12曲をループしたくなるくらい沼にはまってしまった。聴けば聴くほど、そして歌詞を読めば読むほど理解が深まっていくし、人間冥利につきるという考えになっていく。聴く人によって感じる想いや解釈が違ってくるという面白いアルバム。きっとこのアルバムを聴き終わった時にはあなたの生活にビーバーの歌が鳴り響いていることだろう。
(新星堂 下関店 原田 紗希)
にしな『1999』
彼女の声はとても独特で。歌にとって声の特徴は大事な要素だと理解しているつもりでいて何も理解していなかったように頭に突き刺さる。確かに、音楽にとって声は楽器と並んでその世界を構成するものだと、当たり前のことを本能で理解する。時にシニカルで時にユーモラス。時にはとても真っ直ぐに。時に深く、時に重く、時に強く、そして軽やかに、彼女と世紀末を翔けるアルバム。
(TSUTAYA DX Company 中西 亮馬)
1stアルバムよりさらに"にしな"らしい歌声を堪能できるアルバム。限定盤のシリアルナンバリングも嬉しい。
(HMV 阪急西宮ガーデンズ店 西村 聡一郎)
Mrs. GREEN APPLE『Unity』
これはものすごいアルバムです!内容の多彩さや各曲のクオリティの高さに斬新さも加わって、フルアルバム数枚分のエネルギーと深みを感じます。1年8ヵ月の活動休止を経て、帰ってきたミセスの復帰作。3人の新体制になったことで不安や複雑な思いを抱えていたのは、ファンだけでなく当の本人たちも同じでした。でも彼らはそんな気持ちも糧にして、バンド結成時からの経験や思いも見つめ直して、感謝の気持ちと共に素晴らしい作品を生み出してくれました。色とりどりの楽曲、歌詞、Vo.大森の歌声から、新たな世界に踏み出していく決意が感じられます。昔からのファンはもちろん、休止中や復帰後(フェーズ2)から知った人も、もうみんなミセスの虜です。是非このアルバムを聴いて、進化したミセスに触れてほしいですし他の作品も聴いてほしいです。
(ディスクユニオン 営業部 森田 里香)
正直、ミセスがいない音楽シーンは寂しかった。その復活後初のミニアルバム。活休なんのその、節々に感じるミセス節とも言えるPOP・ROCKな楽曲たち。それに彼らはバズを知っている。ブルーアンビエンスやダンスホールといった楽曲はSNSで聞かない日はなかったし、それだけミセスの楽曲が今の日本音楽のスタンダードに成っているという事実を改めてこのアルバムを通して感じた。改めて、おかえりなさい、Mrs. GREEN APPLE!!
(タワーレコード グランツリー武蔵小杉 近藤 廉)
山下達郎『SOFTLY』
“日本の音楽に山下達郎がある幸せ”を改めて噛みしめられた、11年ぶりのアルバム。創作もライブも「好きな事を好きなようにやっているだけ。道楽です。」と楽しげに言い切る格好良さ。そんな自由な職人の声と指先から紡がれた円熟の音楽は、優しさも哀愁もユーモアも狂気も色気も巧みに織り込まれ、本物の唯一無二を知るとはまさにこの事。それでいて、聴くどんな人にもそっと寄り添ってくれる親近感とじんわり沁み渡る温かさ。達郎さんが念願だった、自身の肖像画のジャケも素敵な味。至高の一枚です。
(山野楽器 そごう大宮店 高野 真希)
「たましいは決して滅びることはない」(山下達郎「Reborn」歌詞より) 音楽を聴くこと、そして生きることの喜びが切実に伝わってきた1枚。
(ペット・サウンズ・レコード 森 陽馬)
優里『壱』
YouTubeやTikTokからのムーブメントを起こした、まさにZ世代の象徴的なアーティストとも言える優里の初のフィジカル作品。CDを手に取る人は老若男女問わずとても幅広い層から支持を受けているのが伝わってくる。何度でも聴きたくなるメロディと歌声、そして歌詞の世界観。いくつも打ち立てたソロアーティストのストリーミング記録を裏付ける素晴らしい楽曲たちがこの1枚に詰まっている。
(タワーレコード 八王子店 嵐田 智也)
配信リリースのみで爆発的なヒット!そして、待望のアルバムリリース!配信から時間が経っても老若男女、様々な層にCDが売れてました。「かくれんぼ」からずっと聴いていたので私自身もリリースをずっと待っていた思い出の1枚です。
(HMV イオンモール千葉ニュータウン 平田 紗英)
入賞作品<青>
ego apartment『EGO APARTMENT』
リビングに飾りたくなるようなお洒落なジャケットが目を引く。全編英語歌詞なのかと聴いていると突然「とりあえずバイトゆくわ~」という歌詞に反応して思わずにやけてしまう。オルタナティブかつメロウでフワフワとした浮遊感に、秘めた怒りや切なさを吐き出すようなサウンドが心地よい。古くないのにどこか懐かしい。このアナログな雰囲気はエゴアパの3人にしか出せないのでは。浮き沈みのある日常に、一緒に居たいと思わせてくれる、どのシーンにも溶け込む1枚。本当にみなさんに知って欲しい、聴いて欲しい。2022年のわたしの頭の中を何度もぐるぐるとリピート再生したアルバムである。
(平惣 小松島店 平野 なな江)
エゴアパ初のフルアルバム!!今すぐ日本を飛び出ても活躍できる!!サウンドを聴いて納得出来るはず。ボーカルは水しぶき1つ立てず水面すれすれを流れる様な。優々たる自信ありげな印象さえ感じる。
(タワーレコード 仙台パルコ店 相良 元春)
Kroi『telegraph』
好きな音楽をインプットからアウトプットへ独自のフィルターを通して表現している。にわか仕込みではない、地に足ついた楽曲たちで構成された一枚。この一枚をきっかけに聴いたことのないジャンルを聴いてみたくなるような広がりのあるアルバムです。
(HMV 札幌ステラプレイス 田上 勝章)
確かな演奏力とオーディエンスをひとつにまとめるパフォーマンス力こそKroiの魅力ではないでしょうか。まだ聴いたことがないならぜひKroiの扉を開けてください。
(山野楽器 事業推進統括部AVソフト課 五十嵐 壮之介)
黒子首『ペンシルロケット』
1曲目から濁りがなく、芯の太さを感じるまっすぐな歌声に引き込まれました。聴いている側の安心感半端ない!何十年と活動をしているバンドなのかな?と思うような錯覚をしてしまうけど、まだ活動歴は5年ほど。メジャー1stアルバムからこのハイスコアなレベルを叩き出せる音楽性。3ピースバンドで音数は少ないけど、決して物足りないわけではなく、この音数が絶妙なバランスを生み出していると思う。ほどよく今風、ほどよく昔っぽさもあり、バランスのよいアルバム。まだまだ黒子首(ほくろっくび)に出会っていない人がたくさんいると思うので、これを機にたくさんの方に聴いてもらいたいです!
(山野楽器 第二宣伝部 仲西 正代)
地元出身というきっかけからふと聴いてみたらこれがなんともかっこいいバンドでした。憂いを帯びた世界観、最高です。
(HMV イオンモール高岡 宮木 悠佑)
Saucy Dog『サニーボトル』
表現力豊かなヴォーカル、キャッチーなメロディ、共感性を持つリアルな歌詞と、全てが揃ったSaucy Dog。それぞれのポジションを生かしたスリーピースバンドならではの音が心地良く、純粋に音を奏でる楽しさが伝わってくる作品!
(HMV イオンモール伊丹 齋藤 千春)
恋愛ソングを歌っているバンドは多いが、群を抜いて曲のクオリティが高い。
(HMVエソラ池袋 道林 健)
Chilli Beans.『Chilli Beans.』
アルバム曲をすべて聴き終わった後、こりゃ売れないほうががおかしいと思った。自然と体が揺れてしまうポップなサウンドにとても感動した。こんなにかっこいいバンドがいることをもっと早く知りたかった。アルバムの名前の通り、彼女たちらしさ全開の一度聴いたら耳から離れない曲が詰まったアルバムになっている。特に私が好きなのは「call myname」だ。代表曲である「lemonade」や「アンドロン」のようなメロウでポップなサウンドを残しつつ、切なさが込められていてアルバムの最後に収録されているからか心に刺さり、またアルバムの最初から聴きたくなるような中毒性のある曲である。
(新星堂 下関店 原田 紗希)
ポップかつ、ファンクでもあり!なんだこれはー!!と夢中になってしまいました。爽やかで気持ちいい!かと思ったらズンズン重くて気持ちいい楽曲もあり。すごく面白いアルバムです!沢山の人に聴いてほしい!
(HMV エソラ池袋 大前 夏那)
Deep Sea Diving Club『Let’s Go! DSDC!』
我が街福岡から発信!NEO CITY POPを公言しおしゃれでPOPなサウンドの中にユーモアや風刺を盛り込んでさすがだなぁとうならせてくれるバンドです。彼らの楽曲を聴いているとどこかへ旅したくなります。ココロが動くアルバム。
(ミュージックプラザ インドウ 相原 真子)
これが音楽だ! まさにGOOD MUSIC! 谷 颯太の甘くパワフルな歌声と変態的に上手い楽器隊のジャンルレスな楽曲が気持ち良すぎる。福岡の至宝が贈るポップセンスの塊。世界の皆さん、聴きんしゃい!
(六本松蔦屋書店 南原 尚幸)
BE:FIRST『BE:1』
デビューして間もないのにこの完成度。驚きでもあり、同時にSKY-HIプロデュースという事実で納得でもある。 カラフルなポップコーンのように個性豊かに弾け輝くメンバーのポテンシャルと成長を最大限に見せつけてくれたデビュー作。
(タワーレコード アリオ鷲宮店 関野 萌)
2022年はAsia Artist Award、レコード大賞優秀賞、紅白歌合戦初出場、初の単独ホールツアー開催など、大躍進の年であると同時に、華々しい結果と話題性を獲得してきた。 そしてダンス&ボーカル、ボーイバンドのパフォーマンスだけではなく、メンバーが好きなジャンル、得意なジャンル、挑戦的なジャンル、全てを含有したクラシックなアルバムであると同時に「音楽が良いからCDが売れる」を体現してくれたと思う。「最高が何なのか証明しよう。」まだまだ最高を更新してくれるであろう彼らに期待してます。
(タワーレコード グランツリー武蔵小杉 近藤 廉)
マルシィ『Memory』
歌詞がとにかく素敵で共感できる! そして、優しくてあたたかい歌声はとても心地よく、何度も聴きたくなります。 マルシィが作り出す音楽、そして世界観にぜひみなさんも浸ってほしいです。
(タワーレコード 町田店 山口 結香)
SNSの口コミから話題となり、Z世代から支持を得る、福岡発のスリーピースロックバンド"マルシィ"。聴けば聴くほど心地よいハスキーボイスに引き込まれ、情景が浮かぶ切ない思いを代弁するかのような歌詞が心に沁みる秀逸なラブソングが詰まった作品です!
(HMV イオンモール伊丹 齋藤 千春)
和ぬか『青二才』
和ぬかの音楽は一度聴いたら耳から離れない、本当に中毒性があると思う。その中毒性を生み出す特徴のひとつは「和」である。三味線の音、祭囃子のような跳ねるリズムなど和のテイストを感じる部分がとても多い。その和と独特なリズムは、多くの人の耳を奪ったのだろう。初の円盤「青二才」ではバンドエッセンスを織り交ぜた新曲も収録され、ますます今後の作品が楽しみなアーティストだ。
(HMV パークプレイス大分 鳥巣 真由)
今年出会った中でNO.1のアルバムと言っても過言ではない素晴らしいアルバムでした。どこか懐かしさを感じるレトロな音楽と結構大人な歌詞に酔いしれます。
(HMV 阪急西宮ガーデンズ 田頭 菜穂)
*入賞25作品のうち、藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』さん、羊文学『our hope』の2作品はそれぞれ大賞<赤><青>作品コメントでご紹介させていただいています。
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ポスターPOP
受賞CDPOP
コメントカードPOP
A4ロゴ POP素材
*初回盤と通常盤がある作品は通常盤をご紹介していますが、作品によっては初回盤がまだ購入できる作品もございます。店頭にてご確認ください。
各賞受賞作品(部門賞)
洋楽賞
ハリー・スタイルズ『ハリーズ・ハウス』
全世界のチャートを席巻していたので耳にした方は多い作品だと思いますが、内容の攻め方と楽曲の中毒性は音楽史に名を連ねる1枚であるとこは疑いようがないでしょう。メガヒット曲の「AsIt Was」含む全曲がアレンジ・メロディなど最高にカッコいい!
(HMV&BOOKS OKINAWA 小松 直也)
クラシック賞
中田恵子『Pray with Bach』
日本ではまだ一般的とは言い難いオルガンですが、その歴史は古くクラシック音楽には欠かせない楽器です。中田恵子さんのこのすばらしいCDを通して、オルガンに親しんでいただけたらと思います。秀逸な演奏と選曲、美しい音色、優秀な録音、雰囲気ある写真と中田さん自身による丁寧な楽曲解説が収録されたブックレットなど、細部までこだわり抜いた作りで、CDというパッケージ商品の可能性を改めて感じさせてくれます。
(山野楽器 オンライン課 須田 純一)
ジャズ賞
山中千尋『Today Is Another Day』
ニューヨークを拠点に世界を駆けるピアニスト、山中千尋さん。美しい旋律が印象的なオリジナルナンバーやバラエティ豊富な楽曲が収録された2年半振りの新作。エネルギッシュでありながら、優雅で華麗な演奏にぐいぐい引き込まれます。山中さんの魅力溢れる素晴らしい作品です。今後も進化し続ける彼女に目が離せません。
(山野楽器 銀座本店 石井 瑠美)
歌謡曲賞
新浜レオン『ジェラシー ~運命に Kiss をしよう~』
2019年5月1日の令和初日デビューした新浜レオンさん。ビーイング初の演歌歌謡歌手として最近はバラエティでお茶の間にも度々登場して知名度も上がっています。4枚目シングル「ジェラシー ~運命にKissをしよう~」に収録されたアニメ「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」のオープニング主題歌「捕まえて、今夜。」も大きな話題に。演歌第7世代の牽引する彼の伸びやかな歌声をこの機会に是非聴いてみて下さい。
(玉光堂 リテール事業部 野々口 敏之)
ライヴ作品賞
スピッツ Blu-ray & DVD『スピッツ コンサート 2020 “猫ちぐらの夕べ”』
MIKKEツアーがコロナにより延期を余儀なくされたスピッツとライブができなくなった世界を体験した私たち。そんな中でもできる形を模索し知恵と情熱を結集させて開催された特別なライブの記録。未曾有の危機をスピッツの音楽に救ってもらった私たちとリスナーの存在が大きな力になったと言ってくれたスピッツ。コロナ禍発見できたかけがえのない宝物の存在。音楽と向き合い続けたスピッツチームとファンが過ごした大切な軌跡の記録映像。このライブを観に行けた人も観に行けなかった人もパッケージ作品として手元に置いておいて欲しい、大切な人と、ひとりでも、もう一度、何度でも、いろんな気持ちをかみしめながら観てほしい大切な大切な作品です。
(タワーレコード 上田店 油座 友里恵)
パッケージ・デザイン賞
藤井隆『Music Restaurant Royal Host』
ファミレスのメニュー型のパッケージは、眺めていても楽しく、無性に欲しくなるアイテムでした!またリリース後のファミレス店舗さんでのインストアイベントは、非常に画期的で、アルバムの音楽、内容だけに留まらず、多角的にリスナーを楽しませて頂き、“CD”という媒体を活かしたリリースだったと思います。
(TSUTAYA セル部 五箇 友紀子)
今回、新設された賞です。音楽作品としてはもちろんのこと、お客様がパッケージを目にし、手に取り、中を開けた時の驚きと感動と喜び、その 魅力を存分に感じられる、デザイン性にも創意工夫が溢れたパッケージ作品が対象です。
地域ブロック賞作品
北海道ブロック賞
『Green Light』Furui Riho
北海道出身、在住のシンガーソングライター。歌の上手さと彼女の世界観が北海道の空のように広がる作品です。
(音楽処 石川 千鶴子)
東北ブロック賞
『Crossing Reality』秩父英里
ジャズの名門バークリー音楽大学を首席で卒業した仙台出身の才女による初のリーダー・アルバム『Crossing Reality』。石若駿を始めJ-JAZZ気鋭のアーティストから海外アーティストも参加した現行のジャズ・シーンに呼応しながらもどこか親しみのある1枚。これからの将来が楽しみな作品!
(タワーレコード 仙台パルコ店 佐藤 圭浩)
関東ブロック賞
『Inner Ocean』さらさ
Z世代を中心に反響を呼ぶ湘南出身のシンガーソングライターのファースト。ブルージーでグラデーション豊かな歌唱と情感豊かな歌詞。このシンプルで美しいサウンドを、ここまで飽きさせずに聴かせる表現の多彩さは、脱帽せずにはいられない。Gt.磯貝一樹のメロウで美しいプレイも必聴。
(タワーレコード 藤沢オーパ店 叶 歩)
甲信越ブロック賞
『Bouquet』花耶
山梨県南アルプス市出身の新進気鋭のアーティスト、花耶さん。彼女の最大の魅力は、透き通ったピュアなボイス!人の心に染み入り浄化されるような神聖な歌声【ホーリーボイス(一青窈さん命名)】で放たれる歌詞は、魔法がかかったように生き生きとした歌になる。アルバムの一曲目「白馬の王子と薔薇色の私」を初めて聴いたとき、心の奥底からブワッと感動した。今後の活躍に期待!応援しています。
(新星堂 ラザウォーク甲斐双葉店 高橋 美代子)
北陸ブロック賞
『tokeru』プランプラム
シティポップムーブメント再興にも近い、どこか懐かしいカレッジサウンドと透明さとスモーキーなハスキーさが共存した歌声は、一聴したリスナーでも「んっ?」と立ち止まってもう一度聴き直してしまう魅力があります。高めの年齢層からは懐かしさが、若い層からは新しさが、そういう風に相対するものが仲良く共存するファニーさを兼ね揃えているところもプランプラムがリスナーを惹きつけるところではないでしょうか?これからもっと楽曲が増え、より多彩な面が見られることが期待できるバンドです。
(タワーレコード金沢フォーラス店 宇野真也)
東海ブロック賞
『ワンダーランドに愛情を!』ねぐせ。
名古屋発"笑顔"がモットーの4ピースロックバンド。ストレートに等身大な言葉が刺さります。サーキットイベントやフェスにも数多く出演し、着実にファンを増やしていっています。
(タワーレコード 近鉄パッセ店 山田 祐介)
関西ブロック賞
『感情』w.o.d.
ブリット・ポップに通じるコード感やちょっと切なさのあるメロディーラインと、90's USオルタナの硬質で鋭く、ロールせずに猪突猛進ぶっ飛ばしまくるゴリゴリ感を併せ持った奇跡的バランス。洋楽的でありながら日本語詞もハマっていて、アングラ感をほのかに醸しつつも楽曲は一聴しただけで耳に残るキャッチーなもの。バンドは知らんくても何か聞いたことある、「リビド」なんかまさにそうだろう。90's色が強いがそれだけでないところも彼らの魅力だ。それだけに今後の進化が楽しみだし、アークティックのように全くスタイルを変えてしまう可能性だってあるかもしれない。そんな、ただ格別にかっこいいだけでなく未来に大きな期待を抱かせてくれる点でもやはりw.o.d.が最もオススメなのだ。
(タワーレコード 神戸店 小畑 雄巨)
中国ブロック賞
『生活に、寄り添い.』bokula.
広島県を拠点に活動している広島発等身大ロックバンドbokula.。今作品は、何気ない日常を彩ってくれるまさに“僕ら”の生活に寄り添った7曲が収録されたアルバムとなっている。1つ1つの曲がこんな日もあったよな…と情景を思い浮かべる等身大な歌詞で書かれているのが魅力!青春を思い出したい人、日常に彩りが欲しい人には必聴のアルバムだ。そして、これからもbokula.にしか表現できない多彩な音楽で広島を中心に中国地方をもっと盛り上げてほしい。
(新星堂 下関店 原田 紗希)
四国ブロック賞
『Quicksand』Bialystocks
高知県四万十町在住で映画監督でもある甫木元空と菊池剛の2人で2019年に結成された”Bialystocks”のメジャーアルバム。甫木元の心震わせるヴォーカルと新しいのにどこか懐かしさを感じるメロディーの絶妙なバランスが癖になる作品。結成3年でここまでのクオリティーに驚きつつ、益々これからが楽しみになる。
(デュークショップ 高松店 宮下 大介)
九州ブロック賞
『Let's Go! DSDC!』Deep Sea Diving Club
かつては日本のリヴァプール、と喩えられたこの街がカラフルに変わりゆくなかで、彼らが生み出したネオシティ・ポップってやつはそのグルーヴとメロディーで朝でも晩でも浴びるとココロもカラダも躍りだす。心地よさのなかに見せる芯の太さやしなやかさ、も頼もしくて。でもナンダカンダ言っても良い曲がギッシリ詰まっている、っていうのがイイんです。今から世界を変える旅に出ちゃう彼らが次にどんな地図を描くのか。楽しみでしかたない。
(フタバ図書TERAイオンモール福岡店 大畑亨(ミュージックソムリエ))
沖縄ブロック賞
『ウチナー・ジャズ・ゴーズ・オン』ウチナー・ジャズ・オール・スターズ
14年ぶりに復活したウチナー・ジャズ・オール・スターズ!アルバム・タイトルにも入っている“ウチナー”らしく、収録曲にはオリジナルから沖縄民謡、ジャズ・スタンダード まで幅広くチャンプルーされている。沖縄の音楽文化そのものが凝縮された、もはや文化遺産といっても過言ではない作品だ。
(サウンドボックス ミツトモ 前原 風太郎)
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